悪女二人の権力への執着!「幻の王女」第3・4話のあらすじと見どころ

2010年11月08日22時33分 
(2012年02月25日05時13分 更新)
ドラマ
(C)SBS

第3話は楽浪の将軍チェ・リの第二夫人ワン・ジャシルの我が娘だけを生かそうという執念が、第4話は高句麗の王妃ソン・メソルスの大武神王への強い執着が一番の見どころとなっている。

■第3話のあらすじと見どころ
漢の支配下にある楽浪の朝鮮族の将軍、チェ・リの二人の夫人に生まれた娘たちは、呪われた運命で命を絶つことになる。しかし、ジャシルは天文官チャムクを誘惑し、第一夫人モ・ハソの娘だけを殺すべきだと嘘の予言をさせる。色仕掛けで迫るイ・ミスクの妖艶な演技をお見逃しなく!嘘の予言で凧と火やを使ったトリックが登場するが、こういったトリックは「善徳女王」などでも使われている。

モン・ハソは一時はお告げのとおり娘の命を絶とうとするが、息を吹き返した娘を前に2度も命を絶つことはできないとチェ・リに訴える。チェ・リもその気持ちを汲んで娘を助けようとしたそのとき、ワン・ジャシルが驚きの行動にでる。このせいで胸に傷を抱えた赤ん坊は川に流されることになる。我が子を守りきれなかったハソの悲しみの表情が胸を打つ。ハソは娘に、母が助けられないから「自分で泣いて助けを呼び生き延びなさい」と“自鳴(チャミョン)”と名づける。この場面でもう一人見逃せない女性が侍女タルゲヒだ。彼女は、チャミョンを守るためジャシルに刺され、自分の命の火がまもなく消えることを知り、我が子のイルプムをチャミョンのお供として船に乗せるのだった。

一方、領土拡張に意欲を燃やす大武神王は、肥よくな楽浪の地に対する己の渇望をホドンに話して聞かせる。ホドンは父の期待を心に刻む。しかしホドンの義母メソルス王妃はそんな父子の姿に嫉妬を募らせる。表面上は優しい母を演じながら、随所にホドンへの憎しみの心を覗かせるソン・ヒョナの演技に注目しよう。

■第4話のあらすじと見どころ
娘チャミョンを流した川辺で悲しみにくれるモ・ハソ。その光景を陰で見ていたワン・ジャシルは、侍女チソを川の下流に送ってチャミョンが乗った船を沈めて殺すよう命じる。
そ知らぬ顔でハソを慰めたいと申し出るジャシルをチェ・リは、冷たく突き放す。ジャシルに対しては冷たい態度をとるチェ・リだが、彼は将軍にしては優しすぎる人道派だった。チャミョンを守るためジャシルに刺され、今また我が子をチャミョンのお供にして息絶えた侍女に、自分の着物を掛けてやる場面でも、それがうまく演出されている。

このときチェ・リは、娘を川に流しハソを母親にして上げられなかった罪を、ハソを漢から独立して楽浪の国母にしてやることで償うと約束する。ハソは娘を亡くしたが、これまで以上の深い愛をチェ・リから受け取った。その様子を見ていたジャシルの強い怒りと嫉妬の様子をお見逃しなく。
その後もジャシルは何とかチェ・リの心を得ようとするが、どうしてもチェ・リはジャシルを受け入れることができないでいた。そこでジャシルは娘ラヒを使ってチェ・リの心をつかもうとする。ハソの気持ちを察し、ラヒを捨てたつもりのチェ・リだったが、無邪気な赤ん坊の姿にラヒを慈しみ愛するようになっていく。

その頃、高句麗では、王としてのあり方を巡り大武神王と幼いホドンが意見を違えていた。優しいホドンは、大武神王の求める王としては優しすぎた。馬上から下りる場面で、大武神王の考える帝王学が披露されるのでお聞きのがしのないように。
大武神王はホドンを高句麗の強い王にするために、慈悲深く育ったホドンの気構えが気に入らず、教育係さえも罷免する。これにつけこんだメソルスは大武神王に自分を受け入れるように迫る。寝所に大武神王を招くメソルスの、まるでウェディングドレスのようなゴージャスな衣装は必見!しかし、そんな艶やかな姿でも大武神王の気を引くことはできなかった。ソン・イルグクの「風の国」で大武神王(ムヒュル)を知った方には、あまりにも冷酷な王の姿にショックを受けるかも知れないが、大武神王がここまで王妃であるメソルスを拒絶するには、そうするだけの理由があったのだった。
ちなみに、大武神王が愛したホドンの母アランは、「風の国」ではヨン姫となっている。

■気になるキャスト紹介
今回も引き続き、ドラマをリードする女性陣の紹介。
<ソン・ヒョナ>
高句麗の王妃メソルスを演じたソン・ヒョナ。前回紹介したキム・ソンリョンと同じくミスコリア出身の美人女優。フォトジェニック賞を受賞しただけあって、一瞬一瞬の表情がとても美しい女優だ。ナビコン2倍シリーズで紹介している「イ・サン」では、主人公のイ・サンの叔母ファワン役を演じている。
<キム・ガヨン>
大武神王の妹で、ホドンを実の息子のようにかわいがるホドンの良き理解者ヨランを演じるのはキム・ガヨン。彼女もミスコン(ミス・ヘテに入賞)出身でモデルとして芸能界入りを果たした。気の強い役が多く、ドラマ「ゲームの女王」、「BADLOVE~愛に溺れて~」など、人気ドラマに多数出演している。

・2012年2月現在、BSフジで放送中。

「幻の王女 チャミョンゴ」オフィシャルサイト[予告動画]
BSフジ番組サイト (2011年4月17日より放送)
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(C)SBS