【最終回ネタバレ】「大岡越前9」野波麻帆演じるお葉の正体に涙!20年前のミカンが結ぶ忠相との縁【第8話あらすじ・見どころ】

21時24分ドラマ
画像:NHKBS時代劇「大岡越前9」最終回より

高橋克典主演のNHK・BS時代劇「大岡越前9」が、10月25日(日)放送の第8話「御禁制の女」で最終回を迎えた。抜け荷を追う左門が撃たれた事件は、異国に売られた女の悲しい過去と、15年間娘に会えなかった父の思いを浮かび上がらせる。20年前に忠相が少女に手渡した一つのミカン。その小さな善意が、切ない再会へとつながった最終回のネタバレあらすじと見どころを紹介する。



「大岡越前9」は、理性と人情を兼ね備えた高橋克典演じる大岡忠相が、笑いと涙で江戸の難事件を裁く正統派時代劇の第9弾。⇒【全話あらすじ・見どころ・豆知識】、【「大岡越前8」全話あらすじ】

■主要レギュラーキャスト
大岡忠相役:高橋克典
榊原伊織役:勝村政信
結城新三郎役:寺脇康文
雪絵役:美村里江
神山左門:嶋田久作
徳川吉宗役:徳重聡
 ほか

■第8話「御禁制の女」ネタバレあらすじ

20年前、伊勢山田で奉行を務めていた忠相(高橋克典)は、川辺に寂しそうにたたずむ少女にミカンを渡した。気になって再び訪ねた時、少女はすでに女衒に売られた後だった。「ありがとう」とほほ笑んだ顔は、今も忠相の心に残っていた。

そんな中、抜け荷を単独捜査していた左門(嶋田久作)が短筒で撃たれ、重傷を負う。懐にあった南蛮渡来の花を手掛かりに、忠相は料理茶屋「花輪」を訪ねる。女将のお葉(野波麻帆)はしらを切るが、床の間には同じ花があった。帰り際に花を渡すお葉に、忠相はあの少女の面影を重ねる。

左門の書き置きから、お葉を囲う御用商人・松葉屋周五郎(成瀬正孝)に、娘たちを異国へ売り、抜け荷を行う疑いが浮上する。背後には老中・松平左近将監(田村亮)がおり、左門は忠相を巻き込まぬよう一人で調べていたのだ。一方、お葉は船頭の伊助(中本賢)に頼み、売られた娘たちを別の場所へ移していた。

松葉屋の手代・宇吉(森下能幸)が殺され、忠相は周五郎の取り調べに踏み切る。しかし松平らに叱責され、捜査の猶予は7日とされた。解明できなければ、忠相自身が切腹を命じられかねない。

お葉と姿を消した伊助が、下田の娘に会えると話していたことから、忠相たちは現地へ向かう。調べると、伊助は15年前の嵐で死んだことになっていた。忠相は、異国に漂着したため、帰国しても名乗り出られなかったのだと考える。娘のお志津(山本杏)は嫁入りを控えており、伊助はその幸せを壊すことを恐れていた。

父の墓を参るお志津に、お葉が事情を明かす。自身も異国へ売られ、5年前に伊助と日本へ戻ったお葉は、同じ境遇の娘たちを救おうとしていた。忠相に花を渡したのも、松葉屋の悪事を暴いてほしかったからだ。

そこへ追っ手が現れ、忠相は腕を撃たれる。一行は隠れ家へ逃げ込み、伊助とお志津は涙の再会を果たす。しかし、お葉は皆を逃がすため囮となり、撃たれてしまう。追っ手を制した忠相が抱き起こすと、お葉こそ20年前の少女だった。彼女は忠相に感謝を伝え、息を引き取った。

お白州では、伊助の申し立てによって松葉屋の悪事が明らかとなり、周五郎に獄門が言い渡される。一方、忠相は伊助が語った異国への漂着や抜け荷への関与を偽りの申し立てとして扱い、江戸十里四方の所払いを命じた。下田はその外にある。娘のそばで暮らせるようにとの心遣いに、伊助は涙で感謝した。

左門も伊織(勝村政信)と新三郎(寺脇康文)の手当てで回復する。忠相は亡きお葉をしのび、奉行の務めに一層励むことを誓うのだった。

■最終回の見どころ

最終回で胸を打つのは、一つのミカンを通して描かれた、忠相とお葉の20年越しの縁だ。忠相にとって少女との出会いは、気にかけながらも救えなかった記憶だった。一方、異国に売られ、過酷な人生を歩んだお葉も、あの日に向けられた優しさを忘れてはいなかった。料理茶屋で忠相を見つめた一瞬の視線や、帰り際に花を渡した行動が、彼女の正体を知った後には違った重みを持って胸に迫る。

お葉は松葉屋に囲われながらも、自分と同じ境遇の娘たちを救おうとしていた。忠相に手掛かりを託し、最後には一行を守るために命を投げ出す。その決断には、自分の人生を奪った悪事をこれ以上繰り返させたくないという、切実な願いがにじむ。野波麻帆が演じた、事情を隠す女将の表情と、最期に感謝を伝えるお葉の姿。その変化が悲しみを深めた。

伊助とお志津の再会も忘れ難い。15年もの間、死んだことになっていた父と、父を亡くしたと思って生きてきた娘。会いたくても、娘の幸せを思えば名乗り出られない伊助の苦しさがあるからこそ、涙の対面が心に響く。

そして、その父娘に未来を残したのが、忠相の裁きだった。伊助の申し立てをそのまま罪に問えば、ようやく再会した父娘は再び引き離されかねない。忠相は偽りの申し立てという形で処罰し、下田で暮らせる道を残す。悪事を重ねた松葉屋には厳罰を下し、苦境に追い込まれた者には生き直す余地を与える。「罪を憎んで人を憎まず」という大岡裁きの真骨頂だ。

命を懸けて捜査した左門の回復には安堵する一方、お葉を救えなかった悲しみは最後まで残る。その喪失を奉行としての決意に変える忠相の姿が、人の命と暮らしを守る務めの重さを伝えた。切なさと人情を刻み、「大岡越前9」は幕を閉じた。

【放送情報】
「大岡越前9」
2026年9月6日(日)~10月25日(日)
NHK BS、NHK BSプレミアム4K
毎週日曜 18:45~19:28
全8回

次回、1月1日(日)からのこの時間では、葵わかな主演、玉木宏共演の「おいち不思議がたり」を再放する。あさのあつこの小説を原作に、不思議な力を持ち、医師を目指す娘・おいち(葵わかな)が、父で町医者の松庵(玉木宏)とともに事件に向き合う時代劇。

◇NHK|BS時代劇「大岡越前9」
◇NHK ONE「大岡越前9」