「おいち不思議がたり」第2話「鬼」ネタバレ|真犯人は誰?愛されなかった女の悲劇と、涙の結末
NHK BS時代劇「おいち不思議がたり」第2話「鬼」は、第1話「医者見習い」から続く事件の完結編。生薬屋「鵜野屋」で起きた2人の女性の不審死、その裏に隠された悲しい真実が明らかになる。2026年11月8日(日)にNHK BSで再放送された第2話のネタバレあらすじと見どころを紹介する。
「おいち不思議がたり」は、あさのあつこの人気時代小説を原作に、死者の声を聞き、その姿を見ることができる16歳の少女が、江戸の町で起こる不可解な事件の謎を解き明かしていく異色の推理時代劇だ。➡【全話あらすじと見どころ】
■主要キャスト
おいち:葵わかな(主人公。死者の声が聴こえる、医者志望の少女)
松庵:玉木宏(おいちの父親。深川の長屋で頼りにされている町医者)
仙五朗:髙嶋政宏(おいちの能力を信頼し、ともに事件を追う岡っ引きの親分)
新吉:工藤阿須加(おいちを密かに支える若者)
おうた:財前直見(おいちや松庵を温かく見守る長屋の住人)
■第2話「鬼」ネタバレあらすじ
生薬屋「鵜野屋」の若旦那・直助(阿部進之介)は、亡くなった女中・お梅(松本妃代)を殺したと告白し、自ら毒入りの菓子を口にしてしまう。しかし、お梅の霊から直助を助けてほしいと頼まれていたおいち(葵わかな)は、必死の救命処置を開始。胃の中の毒を吐き出させ、水を飲ませる。駆けつけた父・松庵(玉木宏)の助けもあり、直助は一命を取り留めた。
おいちは、直助がお梅を殺したとはどうしても信じられなかった。お梅が本当に直助を恨んでいるなら、なぜ自分に助けを求めたのか。そこにはまだ明かされていない秘密があるはずだった。
一方、岡っ引きの仙五朗(髙嶋政宏)は、妻のおまき(小林涼子)の言葉から事件の不審な点に気づく。お梅が亡くなったのは4年も前のこと。当時は病死とされていたのに、なぜ母親のお絹(黒沢あすか)は今になって直助を犯人と決めつけ、復讐しようとしたのか。
調べを進めると、お絹をそそのかしていたのは、鵜野屋の番頭・佐助(六角慎司)だったことが判明する。佐助は博打にのめり込み、店の金を使い込んでいた。その不正を直助に知られたため、口封じを企てたのだった。
佐助はお絹に、娘を殺したのは直助だと吹き込み、復讐させようとした。直助が殺され、お絹も自害すれば、自分の罪が露見することはないと考えたのだ。
娘の仇討ちに失敗して身投げしようとしたお絹は、新吉(工藤阿須加)に救われた。一方、計画が失敗した佐助は、自ら直助を殺そうとする。しかし、直助が異変に気づき、おいちも駆けつけたことで殺害は阻止される。佐助は仙五朗によって番屋へ連行された。
事件は解決したかに思われたが、お梅と直助の先妻・お加世(中村映里子)の死には、さらに大きな秘密が隠されていた。おいちは夢の中で、お梅とお加世の霊から真実を聞かされる。そして、仙五朗とともに鵜野屋の大旦那・直右衛門(榎木孝明)を訪ねた。
直右衛門は、かつて息子の直助とお梅が愛し合っていたことを知りながら、店の経営を立て直すため、大店「白水屋」の娘・お加世を嫁に迎えさせたと説明する。しかし、お加世は激しい癇癪を起こし、周囲を困らせるようになる。それでも直助やお梅は懸命に彼女に尽くしていた。
そんなある日、お梅が突然亡くなった。お梅のそばにはお加世がおり、近くには茶碗が転がっていた。直右衛門は、お加世がお梅を毒殺したことを疑いながらも、店の評判を守るために証拠を隠してしまった。ところが、お加世の憎しみは収まらず、今度は夫の直助まで殺そうとする。
お加世が鉄瓶に毒を仕込むところを目撃した直右衛門は、息子を守るため、毒入りの鉄瓶をお加世の部屋のものとすり替えた。その結果、毒を飲んで倒れたのはお加世自身だった。直右衛門は、まだ息のあったお加世に謝罪したが、彼女を救うことはできなかった。
つまり、お梅を殺したのはお加世であり、お加世を死に追いやったのは直右衛門だった。直助は自分が2人を不幸にしたと責任を感じ、罪を背負い続けていたのだ。
しかし、おいちが霊から聞かされていたのは、罪の真相だけではなかった。お加世は幼い頃から、誰にも愛されずに育っていた。母親の不貞によって生まれた子供で、父親には実の子として認められず、母親からも突き放されていた。暴力を受けながら成長したお加世は、自分の感情を抑えることができなくなっていた。
本当は、誰か一人でいいから、自分を大切な存在だと言ってほしかったのだ。そんなお加世に優しく接してくれたのがお梅だった。ところがお梅が店を辞めようとしていると知り、唯一の理解者まで失うことを恐れたお加世は、取り返しのつかない罪を犯してしまった。
お加世は自らの過ちを深く後悔していた。そして死の間際、直右衛門に感謝の言葉を残していたという。それは、直右衛門が自分を止めてくれたことで、直助まで殺さずに済んだからだった。
おいちは夢の中で聞いたお加世の思いを直右衛門と直助に伝える。お梅もお加世も、残された2人が幸せに生きることを願っていたのだ。
やがて病床の直右衛門は、おいちに感謝を伝え、静かに息を引き取る。その後、おいちの目には、お梅とお加世が仲良く手を取り合い、光の中へ歩いていく姿が映った。生前は愛憎に苦しみ、悲劇的な死を遂げた2人だったが、ようやく互いを許し、安らぎを得たのだった。
それでもおいちは、自分には何もできなかったと落ち込む。そんな娘に松庵は、自分にできることを精いっぱい果たせばよいと教える。医者として、人として、すべての命を救えるわけではない。それでも目の前の人に手を差し伸べることが大切なのだ。
こうして鵜野屋をめぐる悲しい事件は幕を閉じた。
しかし、その1か月後、おいちの幼なじみ・お松(芋生悠)が助けを求めて駆け込んでくる。おいちは、お松のそばに、もう一人の幼なじみ・おふね(水谷果穂)の姿を見てしまう。
おふねに何が起きたのか。新たな事件を予感させ、第2話は幕を閉じる。
■第2話の見どころ:「鬼」とは誰のことだったのか?
第2話の最大の見どころは、タイトルの「鬼」が意味するものだ。
お梅を殺したお加世は、確かに恐ろしい罪を犯した。しかし、その背景には、幼い頃から愛情を知らずに育った悲惨な人生があった。
息子を守るためにお加世を死なせた直右衛門、店の金を使い込んだ罪を隠すために他人の復讐心を利用した佐助、娘を思うあまり殺人に手を染めようとしたお絹。誰もが心の中に「鬼」を抱えていたともいえる。
とりわけ印象的なのは、殺されたお梅がお加世を許し、最後に2人が手を取り合って去っていく場面だ。
人を鬼に変えてしまうのは何なのか。そして、その鬼を救うことはできるのか。単なる犯人捜しでは終わらず、愛情を求めながら罪を犯してしまった人間の悲しみと、許しの意味を問いかける一話となっている。
また、真実を知ることで苦しむおいちと、そんな娘を見守る松庵の親子関係にも注目したい。霊の声を聞くという不思議な力を持ちながらも、すべてを救えるわけではないおいち。父の言葉は、これから医者として成長していく彼女にとって、大切な教えとなるはずだ。
二人の女性の死に隠された秘密とは?直助が抱える罪の意識の正体にも注目したい。
■第3話「秘密」予告
おいち(葵わかな)は、幼馴染のおふね(水谷果穂)を訪ねたが、おふねは死産し自らも落命していた。おふねの相手を探しに歓楽街にいったおいちは二人組に絡まれたが、医者の十斗(葉山奨之)に助けられる。十斗は医者の山賀(尾美としのり)の弟子であるが、松庵(玉木宏)にも弟子入りしたいと訪ねてくる。十斗は松庵と二人の折に、松庵がかつて長崎で学び、御殿医にも推挙される腕であった過去を捨てている理由を問いただす。
■放送情報
11/1~毎週日曜 18:45[BS/BSP4K]
11/6~毎週金曜 19:30[BSP4K]
※11月27日(金)19時30分~ BSプレミアム4Kで放送予定の「おいち不思議がたり(4)」は、NHK杯フィギュア中継のため休止し、28日(土)22時30分~
「NHK ONE」で見逃し配信
◇NHK「おいち不思議がたり」
◇NHK ONE「おいち不思議がたり」HP