海からのおいしい贈り物全40話
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サンマはダツ目サンマ科に属する多獲性浮魚類、そして日本の食文化に欠かせない大衆魚の一つです。(独)水産総合研究センターの厚岸栽培漁業センターでは、紀伊半島沖の流れ藻に付着した受精卵から親魚を育てる事により、これまで謎に包まれていたサンマの生態研究を本格的に開始しました。番組ではサンマの太平洋における回遊ルートの解明とその研究結果、顕微鏡撮影を駆使した受精卵の発生~孵化~仔魚の生態映像を紹介します。
ハナサキガニは根室周辺でのみ漁獲される地域特産品。しかし、資源の減少が甚だしく、地元では市立の水産研究所を設立し資源回復に取り組んでいます。番組では、ハナサキガニが実はヤドカリの仲間であるとの意外な特徴から、顕微鏡撮影を駆使した受精卵~ゾエア~グロコトエに至る幼生期(動物プランクトン)の発生段階、水中撮影によるエサの捕食&繁殖行動形態を紹介します。
ハタ科の最高級魚・クエ(アラ)。体長2mにもなる南方系の巨大魚ですが、その数は年々少なくなっています。独特の生態を持つクエは「雌性先熟」といって最初はメスしかいません。そして生き残る可能性は非常にわずかです。番組では研究者達の努力を柱に、受精卵~孵化~仔魚の成長を顕微鏡撮影で追いながら、水中撮影も交えて、巨大魚の養殖技術の可能性を探ります。
トリガイはザルガイ科の二枚貝で雌雄同体。調理の時のさばき方で、鳥のクチバシに似る事が名前の由来です。食用となる部分は、移動に使う足の部分は伸縮性に富み、こぶし大の貝殻大きく伸びて、のたうつ様に敵から逃げます。日本で初めてトリガイの養殖技術を確立した京都府立海洋センターを取材し、は産卵~受精~D型幼生の浮遊~稚貝の成育を顕微鏡で追います。「丹後とり貝」は地域の特産品となり、水産科学が地元経済に大きな貢献をした優良事例です。
オニオコゼは普段は海底で岩や海藻に擬態して潜み、ほとんど動かないで待ち伏せ型の捕食を行い、魚は胸びれが変化した脚で這って歩きます。番組ではオニオコゼの産卵~受精~孵化~初期仔魚を水中撮影&顕微鏡撮影で追います。人工種苗の育成で鍵となるのが、変態期。泳ぐスタイルから海底を這うスタイルに変わる時期で、その後はエサを毎日与える必要は無く、省エネルギー型の生態は種苗育成にも有効です。いかつい顔の奇妙な魚が高級魚である事も興味深いです。
アカアマダイは関西圏ではグジとも呼ばれ、京料理には欠かせない高級魚でが、漁獲量が10年前の10分の1に減り、栽培漁業の重要性が高まっています。京都府の丹後半島にある(独)水産総合研究センターの宮津栽培漁業センターでは、天然魚を出発点に人工種苗を育て、放流し資源回復をめざしています。番組では、若狭湾における延縄漁法によるアカアマダイの捕獲、人工採卵の技術~仔魚の育成研究などを紹介し、巣穴を作るという特異な生態も紹介、顕微鏡撮影や水中撮影を交えながら、アカアマダイ研究の現在を報告します。
有明海の特産物の一つ、細長い二枚貝のアゲマキは、近年、急速に資源が枯渇しています。佐賀県有明振興センターでは、人工種苗を育て、試験区に放流して成育を調査する研究を行っています。番組では浮遊幼生や定着時期の稚貝を顕微鏡撮影で追跡し、有明海の試験放流区でのフィールド調査を通して、アゲマキの生息環境・深浅移動を行う特異な生態と、この行動による干潟への酸素導入(環境向上)を紹介します
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