最後の博徒

ドキュメンタリー小説『最後の博徒・波谷守之の半生』(三一書房)の映画化。日本暴力団抗争史上、最大の斗いとなった広島ヤクザ戦争の渦中の人、波谷守之の波瀾万丈の半世紀を描く。戦前戦後の広島・呉を舞台に親分と堅気の実父を殺された主人公の荒谷政之が、広島中のヤクザを相手に、非情な世界へと飛び込んでいく。しかし、殺られたら殺りかえす陰惨な内部抗争、裏切り、復讐…等、多くの犠牲のなかで、この泥沼化する抗争に終止符を打ち、平和を実現すべく、自らの命を賭けて立ち上がっていく義侠心で生き抜いた人間ドラマ。
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