プロジェクトX挑戦者たち全12話

100万座席への苦闘 〜みどりの窓口・世界初 鉄道システム〜  鉄道大国・日本。ビジネスや帰省など、人々の長距離移動を支えるのが、全国8000もの端末を持つ「みどりの窓口」である。東京のコンピューターと全国の端末とを結び、切符予約を発券する日本で初めてのオンラインシステムに挑んだのは、国鉄と電機メーカー日立の技術者たちだった。 昭和33年、高度成長に向う日本。しかし、駅の指定券売り場では怒号が飛び交っていた。指定券を取るのに半日も待たされ、ついには乗りたい列車が空席のまま出発する事態となった。原因は、手作業による受付方法にあった。抗議が国鉄に殺到した。「コンピューターを導入できないか」国鉄は日立とともに、予約の自動化に乗り出した。「マルク」と名づけられた座席予約システムは昭和35年、試験導入に成功。その5年後には全国150の駅に配置され「みどりの窓口」と名づけられた。 しかし、緒に就いたばかりの巨大システムは脆弱だった。各駅からの要求が集中する午前9時にはコンピューターがパンク。各地で切符の二重発券のミスも続発した。さらに、断行された大ダイヤ改正では、九州中の急行列車に大規模な配席ミスが起こる前代未聞の事件を起こした。システムの信頼はがた落ちとなった。国鉄側のリーダー・尾関雅則は、トラブルの原因はチームの組織にあると思った。「もうすぐ100万座席の時代がくる。同志にならない限り、プロジェクトの成功はない」尾関は驚くべき改革に乗り出し、新システム導入に鉄道の未来をかけた。情報化時代に先駆け、未知の技術の実用化に執念を燃やした人々の苦闘を描く。
  • 日本
  • 田口トモロヲ/尾関雅則/谷恭彦
  • 再生時間 : 42分
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    3000k
  • 210円
    3日間
  • 2007年02月14日 ~

(C)NHK

食洗機 100万台への死闘 〜赤字部門の40年〜  はてしない不況が続く日本で、飛ぶように売れる電化製品がある。「食器洗い機」。ここ数年、”買いたい電化製品”として常に上位にランクされる人気商品である。 しかし、その道のりは、まさに不遇だった。日本発の食器洗い機が開発されたのは、昭和35年。松下電器の洗濯開発技術者が、アメリカ製品をまねて作ったのが最初だった。だが、大きい図体に水の浪費。さらには、性能の悪さから”愚劣な商品”のレッテルをはられ、開発チームは縮小、辛酸をなめ続けた。 そこにチャンスが訪れた。昭和58年、松下が洗濯機事業の悪化に見舞われ、切り札として新たな食器洗い機の開発命令が下った。立ち上がったのは、若き技術者・谷口裕。入社以来、食器洗い機一筋の谷口は「アメリカのまねは捨てる」と、”流しの上に置ける小型化””汚れを確実に落とす洗浄性能”の日本型食器洗い機の開発に乗り出す。昭和61年、新製品開発が終了。販売戦略担当の楚田勝に会社がつきつけた課題は、普及率10%。新製品が生き残るための分岐点の数字だった。工場の才脇克己は大領生産を成し遂げる秘密兵器「回転治具」を考えた。 しかし、すぐさま営業から売れないと悲鳴が上がった。急速なシステムキッチンの普及による5000種もの新種の蛇口に対応できない。さらにバブル崩壊が襲う。赤字続きを理由に、プロジェクトは再び解散の危機に。 その時、メンバーは起死回生の秘策に打って出る…。 製品誕生以来、普及に40年もの長い時間を要した食器洗い機。プロジェクトが、会社の花形部署になるまでの苦闘を描く。
  • 日本
  • 田口トモロヲ/谷口裕/才脇克己/谷口智恵己
  • 再生時間 : 42分
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  • 210円
    3日間
  • 2007年02月14日 ~

(C)NHK

10年に及ぶ内戦が続いたカンボジア。アンコールワットは、クメールの女神たちの顔が潰され、仏像は首が飛ばされ廃墟となった。修復の技術者はポルポト派によってことごとく殺されていた。生き残ったのはわずかだった。「アジアの宝」は崩壊を待つばかりだった。「遺跡の修復に力を貸してほしい。」遺跡保存官の一人、ピッ・ケオは、助けを日本の友に求めた。その男は内戦前、カンボジアの技術者と共にアンコールワットで修復に汗を流した石澤良昭だった。石澤は、アンコール遺跡国際調査団を組織し、石工として並外れた技を持つ小杉孝行の協力を得てカンボジアへ渡った。集まった現地の若者は20人。しかし修復への道のりは、困難を極めた。「伝統的な石工の技を全て伝えたい。」小杉は、日本と同様、厳しい修行を始めた。しかし生活のためと割り切って働くカンボジアの若者たちに、職人の心は伝わらなかった。「一人前の石工になってほしい。」しかし辞めていく者が相次いだ。「12世紀に花開いた、世界で最も優れた文化がここにある」石澤は、内戦で自分の国の歴史を知らない若者達に懸命に教え、皆をひきとめた。アンコールワット再生を誓った日本人とカンボジア人たちが激しくぶつかりあう中で心を通わせ、一人前の石工が誕生するまでのドラマを描く。
  • 日本
  • 田口トモロヲ/菅谷昭/ゲンナジー・トゥール
  • 再生時間 : 42分
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  • 210円
    3日間
  • 2007年02月14日 ~

(C)NHK

10年に及ぶ内戦が続いたカンボジア。アンコールワットは、クメールの女神たちの顔が潰され、仏像は首が飛ばされ廃墟となった。修復の技術者はポルポト派によってことごとく殺されていた。生き残ったのはわずかだった。「アジアの宝」は崩壊を待つばかりだった。「遺跡の修復に力を貸してほしい。」遺跡保存官の一人、ピッ・ケオは、助けを日本の友に求めた。その男は内戦前、カンボジアの技術者と共にアンコールワットで修復に汗を流した石澤良昭だった。石澤は、アンコール遺跡国際調査団を組織し、石工として並外れた技を持つ小杉孝行の協力を得てカンボジアへ渡った。集まった現地の若者は20人。しかし修復への道のりは、困難を極めた。「伝統的な石工の技を全て伝えたい。」小杉は、日本と同様、厳しい修行を始めた。しかし生活のためと割り切って働くカンボジアの若者たちに、職人の心は伝わらなかった。「一人前の石工になってほしい。」しかし辞めていく者が相次いだ。「12世紀に花開いた、世界で最も優れた文化がここにある」石澤は、内戦で自分の国の歴史を知らない若者達に懸命に教え、皆をひきとめた。アンコールワット再生を誓った日本人とカンボジア人たちが激しくぶつかりあう中で心を通わせ、一人前の石工が誕生するまでのドラマを描く。
  • 日本
  • 田口トモロヲ/石澤良昭/小杉孝行/ハウ・トイ
  • 再生時間 : 42分
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  • 210円
    3日間
  • 2007年02月14日 ~

(C)NHK

昭和40年代、脳外科では摘出困難な腫瘍や大量の出血に悩まされ、余命宣言をせざるを得ないこともしばしばだった。人の命を救いたい・・・。開発に立ち上がった若き脳外科医、滝澤利明。「照射すれば正確に患部が切れ、しかも一瞬で血管が塞がり出血がない」レーザーを使った医療機器の開発が始まった。昭和44年、レーザーの大きさは3メートル。しかも使い道がなく故障ばかりする代物で医療機器には使えなかった。開発を託された日本科学工業の竹内一政と東郷隆志ら開発チームは、社運を賭け滝澤とともに開発を続けるが、直進するレーザー光線を医師の手元まで送り、自在に照射することは至難の業だった。手術室に彼らを招き、メスの動きを示す滝沢。しかし開発から3年後、会社は倒産、プロジェクトは頓挫する。その後意外な展開が待っていた。持田製薬に入社した竹内と東郷は、天体望遠鏡にヒントを得てなめらかな動きをするアームの開発に成功、昭和50年9月、ついにレーザーメスが完成する。しかし医療機器として当時の厚生省から認可を得ることが必要だった。昭和54年3月、滝澤は悪性の脳腫瘍を患い余命1年と宣告された9歳になる女の子の手術に完成したレーザーメスを用いて挑んだ。それは女の子の命とレーザーメスの将来がかかっていた・・・。尊い命を救うため、レーザーメスにかけた脳外科医と町工場の技術者達の8年にわたる壮絶なドラマを描く。
  • 日本
  • 田口トモロヲ/滝澤利明/竹内一政/東郷隆志
  • 再生時間 : 42分
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    3000k
  • 210円
    3日間
  • 2007年02月14日 ~

(C)NHK

オイルショックから、石油の安定確保につながった昭和62年のザグム大油田開発までを描く。昭和48年、日本を悪夢が襲った。オイルショックである。アラブ諸国が一方的な供給削減を発表し、日本中がパニックに陥った。それまでに確保した日の丸原油では、到底足りなかった。不測の事態に対応できる大量の石油を、安定的に確保できるか。それが日本の今後を左右する鍵だった。日本は、アブダビにある、世界最大級の海底油田に目をつける。そこは、石油と水が混ざって存在する特異な油田。多くのメジャーたちが開発不可能と手を引いた難所中の難所だった。送り込まれたリーダーは石油技術者、細井弘。山内肇の愛弟子だった。細井たちは、アラブ人技術者とともに試行錯誤を繰り返し、水と油を見事に分けて取り出す技術を開発していく。日本の血脈、石油の安定確保をかけ、世界最難関の油田開発に挑んだ男たちの壮絶なドラマを描く。
  • 日本
  • 田口トモロヲ/細井弘/平岡尚
  • 再生時間 : 42分
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  • 210円
    3日間
  • 2007年02月14日 ~

(C)NHK

携帯電話、モバイルコンピューター。急速に進行するIT革命になくてはならない装置がある。省エネルギーで、軽量。夢のディスプレイ装置「液晶」である。世界で始めて、「液晶」の実用化に成功したのは、シャープの研究所で、日の当たらない場所にいた技術者たち。リーダーの和田富夫はかつて、壁掛けテレビの開発にたずさわり、挫折。管理部門に回されていた。偶然、テレビで実験段階の液晶を見た和田は上司に開発を進言。しかし、プロジェクトに集まったのは、同じように開発に失敗した技術者と何も知らない新入社員たちだった。和田は、メンバーとともにアメリカの大手企業が実用化をあきらめた「液晶表示装置」の開発に打ち込む。そして、1万回を超える執念の実験の末に、電卓の表示装置として、世界で初めて「液晶ディスプレイ」の実用化に成功する。サラリーマン人生をかけて開発に打ち込んだ技術者たちの執念のドラマを描く。
  • 日本
  • 田口トモロヲ/高野甲子雄/浅見昇
  • 再生時間 : 42分
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    3000k
  • 210円
    3日間
  • 2007年02月14日 ~

(C)NHK

携帯電話、モバイルコンピューター。急速に進行するIT革命になくてはならない装置がある。省エネルギーで、軽量。夢のディスプレイ装置「液晶」である。世界で始めて、「液晶」の実用化に成功したのは、シャープの研究所で、日の当たらない場所にいた技術者たち。リーダーの和田富夫はかつて、壁掛けテレビの開発にたずさわり、挫折。管理部門に回されていた。偶然、テレビで実験段階の液晶を見た和田は上司に開発を進言。しかし、プロジェクトに集まったのは、同じように開発に失敗した技術者と何も知らない新入社員たちだった。和田は、メンバーとともにアメリカの大手企業が実用化をあきらめた「液晶表示装置」の開発に打ち込む。そして、1万回を超える執念の実験の末に、電卓の表示装置として、世界で初めて「液晶ディスプレイ」の実用化に成功する。サラリーマン人生をかけて開発に打ち込んだ技術者たちの執念のドラマを描く。
  • 日本
  • 田口トモロヲ/和田富夫/船田文明
  • 再生時間 : 42分
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    3000k
  • 210円
    3日間
  • 2007年02月14日 ~

(C)NHK

平成9年1月、突然、日本海沿岸を襲った真っ黒な重油。ロシア船籍タンカー、ナホトカ号から流れ出た重油はドラム缶3万本分。被害は日本海側の9府県にも上る未曾有の事故だった。各地の浜は、どす黒く汚れ、向こう5年、海はよみがえらないと言われた。地元の漁師たちにとってはまさに死活問題だった。浜と漁師を救ったのは、バケツとひしゃくで重油を掬い続けた30万人におよぶボランティア。「善意が奇跡を起こした」と世界中で報道されたこの快挙の陰には、ボランティアをまとめるために奔走した地元の青年たちの姿があった。最大の被害を出した福井県三国町で立ち上がったのは、建設会社を営む35歳の長谷川啓治。食料の調達、宿泊場所の確保、作業の指示・・・。長谷川は会社を休み、地元の商店主や青年たちとともに膨大な作業に取り組んでいく。連日の荒天のため、作業は中止が続き、ボランティアと地元の間に確執も生じた。それを乗り越え、人々の善意がわずか3ヶ月で浜をよみがえらせていく。
  • 日本
  • 田口トモロヲ/長谷川啓治/平田毅/古澤恵
  • 再生時間 : 42分
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  • 210円
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  • 2007年02月14日 ~

(C)NHK

世界で唯一、6500mもの深海底を人間の目で見ることの出来る潜水調査船「しんかい6500」。深海には、いったいどんな鉱物資源があり、生物たちが息づいているのか・・・。“海の本当の姿を知りたい”。そのプロジェクトは、昭和39年、潜水艦の建造に長年携わってきた神戸の造船所の片隅から始まった。水温およそ1℃。光はまったく届かず、地上の650倍もの気圧がかかる暗黒の世界、深海。人が乗り込むキャビンの厚さが0.5mm狂っても、安全は保証できない。その頃すでに、諸外国では着々と潜水船の研究が進んでいた。外国に全面に頼るのではなく、自分たちの手で国産の潜水船を作るんだという設計者たちの熱い思いが会社を動かし、そして国を動かしていく。海への夢と憧れを25年間抱き続け、未知なる極限の世界にかけた、技術者たちの挑戦を描く。
  • 日本
  • 田口トモロヲ/松本零士/山内満喜男
  • 再生時間 : 42分
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    3000k
  • 210円
    3日間
  • 2007年02月14日 ~

(C)NHK