ウルフズレイン全30話
絶滅したはずの孤高の獣、狼。だが彼らは、その姿を時折人間に変えて人の眼を惑わせながら生き伸びていた。「楽園」を探し求めて行き倒れたキバ。荒涼とした街角で少年窃盗団を束ねながらも孤立するツメ。街に溶け込み飄々と暮らすヒゲ。偶然か必然か、三人はとある街で邂逅し、新たな狼の物語がその幕を開ける。
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(C)BONES・信本敬子/BV
純粋さ故に傷つきやすい心を持った幼き狼、トオボエ。彼は街を放浪した末に、ひとりの少女と出会う。少女が差し伸べた温かな手に、トオボエは人間に対して一筋の希望を見出していた。同じ頃、警察の研究所から脱出したキバとヒゲは「楽園」への道標となる「月の花」の香りに誘われるまま、研究所へと舞い戻る。
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「花の娘」チェザが、貴族ダルシアに囚われてしまった。楽園への手がかりを失ったキバは街を出ることを決意し、ヒゲと共に出口へと向かう。途中、二人は、仲間たちに裏切られたツメと、仲良くなったはずの少女から拒絶されたトオボエに偶然出会い、追いすがる人間たちを振り払って、街を脱け出す。
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フリーズシティを発ったキバ達。しかし楽園の明確な位置や手掛かりは掴めず、四人の足並みは揃わない。口論の末、ツメは一人群れを去る。トオボエはツメを説得し連れ戻そうと捜しに行くが、その先で地中に埋もれていた地雷を踏んでしまう。やがて爆発の衝撃で覚醒した自動戦車が、キバたちに襲い掛かかってきた。
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荒野を抜けたキバ達は、海上に浮かぶ鉱山跡の街に辿り着いた。そこにかすかな花の香りを感じ取った四人は、誘われるように街に入る。そこで彼らは、人間と暮らす狼、ザリが率いる群れと出会った。だが、彼らは「楽園を目指している」と語るキバ達を嘲笑するばかりか、楽園など存在しないのだと断言する。
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誇り高き狼が、一生を人間のために労力となり働き尽す。そんな狼達の姿を目の当たりしたキバは、真っ向からその生き方を否定する。早くこの街を出ようとする四人だが、重傷を負っているキバはまだ動くことが出来ない。そして、仲間達のために食料を探しに出かけたヒゲが、街の人間達が仕掛けた罠にかかってしまう。
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楽園への旅を続けるキバ、ツメ、ヒゲ、トオボエの四人の頭上に、ダルシアの飛行船が姿を現わした。ダルシアによって研究所から攫われ艦内に囚われていたチェザは、あたかも四人の存在に呼応したかのように、自ら地上へと飛び降りる。一方、チェザを追う奪還隊とシェールもまた、着実にその距離を縮めつつあった。
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チェザ捕獲を企む奪還隊から逃れようと、空中都市からの脱出を試みるキバたち。しかし、街中も含め空中都市を囲むあらゆる方角に奪還隊の見張りが配置されていた。逃げ道を探す途中、ヒゲとトオボエは、両目を黒い眼鏡で隠した不気味な老婆を目撃する。幽霊とも思われたその老婆はチェザと同じ真紅の瞳をしていた。
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本格的に楽園を目指そうと、決意も新たにした四人とチェザ。しかし空中都市では、依然として奪還隊による捜索が続いていた。様子を探るキバとチェザは、街中で繋がれたクエントの愛犬ブルーと遭遇する。するとチェザは吸い寄せられるようにブルーに近づき、手を伸ばして言う。「あなたにも狼がいる」と…。
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チェザ奪還隊の執拗な追跡から逃れるため、キバたちは空中都市を抜け、死の森へと入っていく。光もなく、すべての生き物たちが命を失った森の中で、チェザは枯れ始めてしまった。光と水を求めて森を彷徨う狼たちの前に、怪しげなフクロウが舞い降りる。フクロウの言葉に導かれ、狼たちは森の洞窟へと足を踏み入れていく。
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