コーストガード
南北軍事境界線に近い海岸を警備中、民間人を北のスパイと誤認して射殺してしまうことから始まる、ある兵士の悲しみを緊迫感と狂気に満ちたタッチで描いた心理サスペンス。『ロスト・メモリーズ』の次回作として、チャン・ドンゴンが選択したのは低予算ながらも海外映画祭では高い評価を得てきたキム・ギドク監督作品。独特な映像感覚で“韓国映画界の異端児”と言われてきたキム監督の作品に俳優としてトップスターの地位を確立したチャン・ドンゴンが自ら出演を志願し、破格の安いギャラで出演し大きな話題を呼んだ。本作はキム監督自身が5年間海兵隊で過ごした経験をもとに、朝鮮半島の現在を生きる人々の現実と葛藤を生々しく描いた作品である。キム監督は本作のインタビューで「チャン・ドンゴンはスターとは思えないほど、謙虚で知れば知るほど素晴らしい人物」と賞賛の声を惜しまなかった。撮影は全羅北道扶安郡ウェドの海岸で行われた。
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