純潔の身を祖国に殉じた部隊二百余名の霊に捧ぐ!戦火の果てに相抱いて、美しくも悲しく散った乙女たちの沖縄秘史。1945年第二次世界大戦の末期、総攻撃を受けた沖縄島で、沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の女生徒たちが南風原陸軍病院へ特志看護婦として動員され、負傷兵の看護にあたりつつも、肉迫する攻撃を前に次第に傷ついていき、悲愴な最期へと追い詰められていく姿を淡々と描き出す。永遠の平和を全世界に訴える涙なくしては観ることのできない不朽の名作。
監督 今井正(1953年 128分)
ひめゆりの塔
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