イ・サン、百済の大将軍に?「階伯〔ケベク〕」本編の前にSP番組放送!第1話あらすじと予告動画-BSフジ

2012年04月03日08時49分ドラマ
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ドラマのオープニングは660年、三国時代末期に百済を滅亡させた黄山伐の戦いの場面から始まる…今夜3日(火)夜10時からの第1話を前に、BSフジでは昼12時から、イ・ソジンやチョ・ジェヒョン、ソン・ジヒョ、オ・ヨンスがドラマの魅力について語る「韓国ドラマ 階伯〔ケベク〕 ~歴史大作を徹底解析!」を放送、番組サイトでは名場面の映像が、DVD公式サイトではPV動画が公開されている。

■第1話「刺客」
660年、ケベク(イ・ソジン)は一人、丘の上にある一本の大きな松の木の下に座っていた。手元の小さな花がくるくる回る。彼は苦悩していた。決死隊を率いて死を覚悟したが、生きる道が見えるようでもあった。
黄山伐(ファンサンボル)で新羅軍を、ケベク率いる百済軍が迎え撃つ。ケベクはこれまで3度の戦いで全て勝利していた。偵察隊からの情報によると、新羅軍は宿敵キム・ユシン(パク・ソンウン)率いる5万の兵。ケベク軍はわずか5千。ケベクは樽に油を入れた火薬を地面で仕込み、敵の攻撃を待ち受ける。ユシンの合図で5万の新羅兵が押し寄せる。動かないケベク軍。果たしてケベクはどのように戦い勝利を勝ち取るのか。
激戦の余韻のなか、勇猛な百済の兵士たちにケベクは跪いて礼を言う。「死ぬな。生きろ。今日だけは国のことを考えるな。家族、妻のことを考えて何がなんでも生きるのだ」と…。

…時は遡り612年。ケベクの父、ムジン(チャ・インピョ)は、王后の護衛兵士であり、百済の第30代王の武王の学友でもあった。ムジンは臨月の妻を持つ身。武王が巡幸に出た折りに着替えをしようと久々に帰宅。妻のかわいい焼きもちに優しいジョークで切り返すムジン。二人の仲睦まじい様子が見て取れる。

ムジンは、刀剣や武器を作る官庁の刀部を訪ね、職人チョンドル(クォン・ヨンウン)の姿を探す。ムジンは10か月もの間、折れない剣を待っていた。チョンドルにじらされたムジンだが、会心の出来の太刀は滝で彼を待っていた。滝壺の中、今後多くの血を吸うことになる太刀に詫びながら、ムジンが修練に励む姿をお見落としなく。

百済の泗泚(サビ)城では新羅出身のソンファ王后と息子のウィジャ(義慈)が刺客に襲われる。護衛将軍のムジンが駆け付け倒した刺客の腕には暗殺集団、為済団(ウィジェダン)の刺青があった。為済団は、新羅の元王女であるソンファ王后と彼女の産んだウィジャを殺そうとする暗殺団。武王は妃を守れない自分を責めるが、そこに現れた第二妃、サテク妃は不敵な笑いを浮かべ、民も新羅の血が混じる王子を太子と認めないと言い捨てる。武王は、「ソンファ王后は新羅と親を捨てて自分の元に嫁いだのだ。ソンファは王でなかった自分を愛し、自分も愛した。王后は新羅でも百済でもない私の妻なのだ」と、毅然として答えるも、妻と我が子を守るために、苦渋の決断を下す。果たしてその決断とは…。

■ドラマをもっと楽しむために
「ケベク」は、本作単体でも十分楽しめますが、同時代(6~7世紀)のドラマを見るともっとドラマを深く楽しめます。(ドラマの年表:三国時代編)そこで、ここでは、是非知っておいてほしい情報を予備知識として紹介します。文中いろいろなドラマを紹介するので、韓ドラ史劇ファンは、既視聴のドラマのシーンを思い出しながら、未視聴の方は、ドラマのタイトルをクリックすると詳しい紹介記事が読めるので参考にしてください。

ドラマ冒頭のケベクを演じるイ・ソジンと、「イ・サン」で名君サンを演じる彼とのギャップに驚かれたファンも多いのでは?しかし、冒頭の小花をくるくるするシーンや、敵を威圧する鋭い眼光、部下たちを少し眩しそうに見つめる慈しみのまなざしなどは、いくら顔を汚しても彼の気品がにじみでて、正祖王サンそのもの。しかし、その殺陣は、サンの舞うような華麗なものではなく、鎧をつけて幾多の修羅場を潜り抜けた大将軍らしい激しいものに変わる。
サンを思い出すシーンはまだある。冒頭の決戦でケベクの傍には、サンに仕えたソッキ(チャン・ヒウン)が、武王の傍にはあのジャンボ(ソ・ボムシク)がいるのでチェックをお忘れなく。

韓国でドラマ放送前に話題になったシーンが、第1話で登場する。それは、劇中イ・ソジンの父ムジンを演じるチャ・インピョの見事な筋肉美だ。初めて太刀を手にして滝壺で修練する姿は、とても40代後半のそれとは思えない。「また、彼の太刀の動きにあわせて上がる水しぶきを、まるで水の舞のように魅せるキム・グンホン監督の演出も、「善徳女王」のみごとなアクションシーンを思い出させる。
チャ・インピョは、現代ドラマ「レディプレジデント~大物」で、その「善徳女王」で悪女ミシルを演じたコ・ヒョンジョンと共演している。

そして、もう一つ話題になったのが、「ケベク」のミシルといわれているのがテサク妃。武王の第2王妃だ。演じたのは、「赤と黒」「善徳女王」のピダム相手に大人の色香を存分に見せてくれたオ・ヨンスが演じる。本人は、「ミシルを意識しない」というものの、観ているこちらはどうしても気になる。第1話では、サテク妃が武王を「薯童謠(ソドンヨ)で新羅の女の心をつかむほど賢明で狡猾…」と称しているが、この“薯童謠”とは、ドラマ「薯童謠-ソドンヨ-」のテーマとなっている、韓国に古くから伝わる童謡のこと。【「薯童謠(ソドンヨ)」を2倍楽しむ】あらすじと見どころの「(1) ドラマの紹介」と「(4)各話のあらすじ:第1~5話」で詳しく紹介しているので、未視聴の方はチェックしてみてください。

■作品紹介
・放送:2011年、MBC
・話数:全36話
・脚本:チョン・ヒョンス
・演出:キム・グンホン
・キャスト
 ケベク:イ・ソジン、イ・ヒョヌ(子役)
 ウンゴ:ソン・ジヒョ、パク・ウンビン(子役)
 ウィジャ王:チョ・ジェヒョン、ノ・ヨンハク(子役)
 サテク妃:オ・ヨンス
 ムジン:チャ・インピョ

kandoratop【作品詳細】【「階伯〔ケべク〕」を2倍楽しむ】