「奇皇后」ヒロインは<シンイ>の悪役キチョルの姉?実在した主人公を紹介!6/21コンパクト版案内と予告動画

2017年06月15日15時30分ドラマ

2014年にはNHKBSプレミアムで放送され、テレビ東京にて地上波初放送されているハ・ジウォン主演の大ヒット史劇「奇皇后」!6月21日(水)には、DVD-BOX Ⅰ~Ⅴが各6000円(+税)のコンパクトセレクションが発売される!ドラマをより楽しむために、ハ・ジゥオンが演じた主人公のモデルとなった実在の“奇皇后”がどんな人物だったのか、見てみよう!公式サイトで予告動画が公開されている。時代背景についてはコチラ⇒高麗王朝とモンゴル(元)の関係、貢女制度とは?
(※2014年NHKBSプレミアムにて放送時に紹介した記事の「■奇皇后ってどんな人? 」をさらに詳しく紹介したものです)

【「奇皇后」を2倍楽しむ】では、放送情報やドラマ視聴に役立つ情報、各話の詳しいあらすじと見どころ、キャストの魅力、豆知識などをまとめている。
※以降、たくさんの図や年表を参考にするので、参照ページを確認した後は、[×]で閉じてくださいね。

■奇皇后ってどんな人?
奇皇后は高麗人・奇子敖(キ・ジャオ)の末娘で生没は不明。14世紀の元朝最後の皇帝である順帝トゴン・テムル(在位1333年~1368年)の皇后。

高麗王朝は1259年モンゴル帝国に降伏(モンゴルは1271年に国号を元とした。以降“元”で統一)。元は高麗征服以後、元の公主を歴代の高麗王に降嫁させた。高麗王は元の征東行省の長官かつ、元帝の女婿という独自の国際的地位を確保していたが、元から内政干渉され、宦官や貢女を元に捧げていた。詳細は⇒「高麗王朝とモンゴル(元)の関係、貢女制度とは?」で紹介。

kikougou ©Lee Kim Production/MBCそんな時代に奇氏の娘(以下、奇氏)も高麗貢女として元廷に献上された。美しくて聡明な娘は、宮女として皇帝・順帝トゴン・テムル(在位1333年~1368年)の食膳の給仕などをしていたが、次第に順帝の寵愛を得た。
実は、奇氏をトゴン・テムルに近づけたのは、高龍普(コ・ヨンボ)を中心とした高麗出身の宦官だった。学問・政治的に秀でた彼らは元の皇室で認められ自分たちの領域を作っていた。さらに自分たちの力を大きくするために、皇帝を虜にできそうな奇氏に目をつけたのだった。

だが、順帝にはキプチャク族出身のタナシリ皇后がおり、奇氏は嫉妬にかられたタナシリからたびたび嫌がらせを受けた。ところが奇氏にとっては運よく、1335年タナシリの兄が謀反罪で捕らえられ、タナシリも謀反に加担したとして殺された。

奇皇后 ©Lee Kim Production/MBCその後1337年、モンゴルホンギラート部出身のバヤンフト皇后が冊立され、奇氏は次皇后となった。バヤンフト皇后は穏やかな人物とされており、奇氏にも嫉妬せず、慎ましい賢女と伝わった女性で奇氏との仲は良好。そして奇氏は、1340年にはアユルシリダラ(のちの北元皇帝)を生み、1353年皇太子に冊立されるや、元朝皇太子生母として権勢を握る。その後バヤンフト皇后が死去したことにより、次皇后の地位にあった奇氏は正皇后に昇格し、高麗人元室皇后・奇皇后となった。

しかし、1368年、明により元の中国支配はあっけなく終わりを告げ、権勢を振るった奇皇后はいつどこで死去したのかは詳らかにされていない。

高麗では、奇氏一族の娘が高麗王よりも高位の元朝皇帝の皇后になったことで、奇氏一門が権勢を振るうようになった。しかし、これを快く思わない“反元”の王、恭愍王は即位後、1356年に奇氏一門を誅殺! このあたりを描いたのが、イ・ミンホが主演した「シンイ-信義-」だ。恭愍王役をリュ・ドクファンが、奇皇后の兄・奇轍(キ・チョル)役をユ・オソンが担当した。詳しくはコチラで紹介⇒イ・ミンホの初史劇「シンイ-信義-」の時代背景って?

さあ、そんな数奇な人生を送った奇皇后を、ドラマではどう描いているのか?
お求めやすい「コンパクト セレクション 奇皇后」は2017年6月21日(水)より全5BOXで発売。

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奇皇后DVD BOX Ⅰ~Ⅴ 6月21日(水)発売
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発行:NHKエンタープライズ
販売元:バップ
※詳細は公式サイトで。

脚本:チャン・ヨンチョル、チョン・ギョンスン
演出:ハン・ヒ、イ・ソンジュン
出演:ハ・ジウォン、チュ・ジンモ、チ・チャンウク ほか

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