韓流ナビゲーター 田代親世より「太陽の末裔 Love Under The Sun」レコメンド・レビュー


初対面でユ・シジンのことを疑って警察に通報しようとしたカン・モヨンの携帯を手ではじいて落ちる直前にサッと受け取ってみせるユ・シジンにびっくりするモヨン。そんななんてことないソン・ジュンギの仕草でキュン。

思いがけなく異国の地で再会してもすぐには嬉しさを表さず、ユ・シジンが彼女の背後に立って国旗に敬礼しながら「また会えてうれしいです」とサラリと言う場面も、もうキューンだった。
さすが、ラブストーリーの名手、キム・ウンスク脚本家だけに、何気ないところでもキュンキュン来るように作り上げる手腕がすごい!
セリフの魅力だけではない。ユ・シジンがヘリコプターに乗ってモヨンの前から去っていったり、派遣された異国の地でユ・シジンが軍用機から降りてきてモヨンの舞い上がったスカーフをつかんで無言で手渡して再会を果たしたりと、ヘリが巻き起こす風とともにトキメキが高まるのだ。こんな感じで随所にドラマチックな演出が施されている。

そして軍人同士の戦友愛、ブロマンスも加わって、縦横無尽に見どころが張り巡らされているのだ。
ドラマのトーンも、萌えキュンの次には緊迫感があって、かと思うと爆笑もあって、爆笑の中にもキュンがあって、とバランスよく交互に出てくるという作りも巧みでダレルところがないのも素晴らしい。
またドラマが伝える真摯なメッセージがいい。派遣された土地で大地震が起こった時も、再会したユ・シジンとカン・モヨンは、お互いのことがすごく心配なのに「無事を祈ってた。そばにいてあげられないけど気をつけて」「大尉も」と言葉を交わしただけでそれぞれの役目を果たしに別れていく。ここも名場面!

大いにトキメいて感動が味わえるのだから、なんて有意義なドラマなんだろうと思える作品なのである。
(文:韓流ナビゲーター 田代親世)
◇「太陽の末裔」DVD公式サイト

■「太陽の末裔」関連商品をamazonで探す■