楽して稼げ!村上龍が絶賛する日本一のドケチ経営者に迫る!「カブリア宮殿」予告動画‐テレ東
20日(木)放送の「カンブリア宮殿」のゲストは、年間休日140日、残業なし、社員旅行は海外という驚きの労働環境を提供する会社「未来工業」創業者の山田昭男さん、日本一のドケチ経営者とも言われている人物。番組サイトには、同社を絶賛する村上龍の予告動画が公開されている。
村上が絶賛したのは、山田さんが日本一のドケチ経営者だとか、社員の休みが多いとかいうことではなく、同社の企業体質。「やらされ感をなくす、本社の命令でなく全営業所が自立的に考える、無駄な会議はやらない、無いものはない品揃え…」など、これまでカンブリアで紹介したゲストが実践してきた良いところを持ち、さらにそれを創業時からやってきた山田さんの「先見の明」に対してだ。
未来工業は、岐阜の片田舎の田んぼの真ん中に建つ電気設備資材などの製造、販売を手がける会社。壁に埋め込まれる電気コードの配線管やコンセントやスイッチの裏側の「スライドボックス」など、住宅関連の見えない部分を支える電気設備機器メーカーだ。山田さんは元々役者を目指しており、1948年に父の電設会社に入るも、劇団「未来座」を立ち上げた。そして1965年に、劇団仲間4人と未来工業を設立した。2010年現在、社員775名、全国に6工場を持ち、その売り上げは255億円で、創業以来赤字なしという。
そんな会社を特集して番組が驚いた。社内は真っ暗で、照明は紐付きの蛍光灯。これは電気をこまめに消すための工夫。ドアノブなしでも開け閉めできるようにわざわざ改造したドア…と、とんでもないただのケチケチ会社に見える。しかし、従業員の労働時間は法定の8時間より45分も短い7時間15分。さらに休日は一般企業より20日多い年間140日。盆・暮れの2週間休みなんてザラ、という超ユニークな会社。それでいて、主力製品・スライドボックスは、国内シェア8割を占め、大手も勝てなし業界トップシェア。まさに「社員の理想郷」が同社にあった。
これは、創業者である山田さんの「会社は自分の物だ!自ら考え、自ら良くしろ!」という経営理念の賜物。社内には驚くようなメッセージが至るところに貼られている。しかし社員にノルマは無し、休日だらけの勤務体制…。その姿はまさに、楽して稼ぐ未来経営!番組では、スタジオに創業者の山田さんを招いて、未来工業を徹底取材する。
村上龍をして、そのユニークな経営理念を驚かせた「未来工業」と創業者の山田昭男さんに迫る「カンブリア宮殿」は、今夜20日(木)9時54分からテレビ東京で放送される。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。またサイトの「カンブリア宮殿 特別版」では、番組の未放送部分を含むスタジオトークを、放送直後に動画配信される。
テレビ東京「カンブリア宮殿」番組サイト