GyaO!、亀甲船完成!そして戦争へ…「不滅の李舜臣」壬辰倭乱(文禄の役)のあらすじと見どころ
第44話では秀吉の茶道の師である千利休の死について詳しく紹介された…千利休については諸説色々あり、このドラマのような、親韓派であったかどうかは定かではないが、ドラマでは、国内だっけに飽き足らず、朝鮮にまで出兵する意思を見せた秀吉に対して、「奪う者より守る者の方が強い。血の雨を降らすことをやめるべき」と進言し、切腹を命じられたと描いている。
ところが、千利休が命を賭して秀吉の出兵をやめさせようとした当の朝鮮では、相変わらす党派の争いに明け暮れ、武官たちにいたってもまったく危機感がなかった。そんな中、チョ・スチャンが軍船の大切さを訴え、これに感心した李舜臣が破格の人事を発表する。第44話あたりから90話までは、いよいよ亀甲船完成、そして、壬辰倭乱(文禄の役)について描かれる。日本ではほんの1行ほどの歴史を、韓国側ではどう描くのか?
特集で紹介する内容は、あくまでもドラマを楽しむためものです。史実と異なる部分もあることをあらかじめご了解ください。また、ドラマを紹介する上で、不適切な表現も使うことがあります。ご理解のうえお楽しみください。
【壬辰倭乱(文禄の役)】(第45話~90話あたり)
スチャンの破局人事に将官たちはこれまでの“慣例”や“法度”を持ち出し強力に反対するが、李舜臣は、水軍においてもっとも重要な“船”の建造に関わる者を、ないがしろにはできない。3面を海に囲まれた朝鮮が敵と戦うためには、堅牢な軍船を作ることが急務といい、その足を引っ張る慣習は打ち破るべきと言い放つ。
そして、スチャンにも周りの偏見を打ち砕くには、実際に朝鮮で一番の軍船を作る事だと励ます。こうして、生涯初めて自分の価値を認められたスチャンは、李舜臣に恩をかえし、自分の能力を証明するためにも、船の建造と大砲の装着の研究に没頭するのだった。
【壬辰倭乱(文禄の役)】序盤では、李舜臣と部下との確執などもていねいに描かれる。47話では、李舜臣がもっとも信頼する将官クォン・ジュンまでも「心からは従うことはできない」と言われてしまう。これに対して李舜臣は、己の独断的な人事などを心から謝罪し、クォン・ジュンに、各将官たちの特性を生かし、適材適所で能力を発揮する人事案を準備させ、これによって全羅左水営は活気付いてくる。
そんな中、ナ・デヨンの奇抜なアイデアで亀甲船のできるまでをていねいに描いている48話からは見ごたえたっぷり。そして中盤では、亀甲船の完成、失敗、見直しなどを繰り返し、ついに57話から悪夢の戦争が描かれる。
【壬辰倭乱(文禄の役)】終盤では、目をそむけたくなる悲惨な戦争実態、李舜臣の三道水軍統制使を罷免されるまでを描いている。
1592年4月13日、ついに日本軍が釜山に上陸し、悪夢のような戦争が始まる。イ・イルやシン・リプといった朝鮮の名将らをたやすく破った日本軍の猛進撃に、宣祖と朝廷は都を捨てて平壌、さらには最北端の義州へと避難する。このあたりのことは、「許浚(ホジュン」やドラマ「王の女」でも詳しく紹介されている。
朝鮮全土がなすすべもなく日本軍に蹂躙される中、全羅左水使イ・スンシンは水軍を率いて出陣し、玉浦海戦、泗川海戦、そして宿敵・脇坂安治との対決である閑山島海戦と、日本水軍に連戦連勝を飾る。
イ・スンシンの活躍に刺激を受けて、朝鮮の民衆も義兵として立ち上がり、日本軍も徐々に後退を余儀なくされる。宣祖はイ・スンシンを三道水軍統制使に任命し強力な指揮権を与えるが、ウォン・ギュンとの確執や明軍指揮官との対立、そして既存秩序を無視した改革に対する朝廷の警戒は、さらにいっそう深まってゆくのだった。
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■作品詳細
・話数: 全106話
・制作局: KBS
・放送年: 2004年
・原作:金薫(キム・フン)著、蓮池薫訳「孤将」(新潮社刊)
・演出:イ・ソンジュ、ハン・ジュンソ
・脚本:ユン・ソンジュ、パク・ヨンスクほか
・出演:キム・ミョンミン、チェ・ジョソン、イ・ジェリョン他
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