平均視聴率は驚異の40.0%!直前特番も28.7%、大ヒットドラマ「家政婦のミタ」最終回あらすじ-日テレ

2011年12月26日07時04分ドラマ

12月21日に最終回を迎えた日本テレビ系ドラマ「家政婦のミタ」が平均視聴率40.0%という記録を打ちたて、今期のみならず日本ドラマ史上に残る快挙を成し遂げた。「承知しました」のセリフが流行語となり、劇中で三田の持つバッグも飛ぶように売れるなど人気の広がりを見せるドラマは多くの視聴者を呼び込んだ。40%超えの視聴率は2000年放送の木村拓哉主演TBS「ビューティフルライフ」の最終回(41.3%)以来11年9ヶ月ぶり、21世紀放送のドラマでは初となる。最高瞬間視聴率42.8%を記録したのは、バスを追いかけてきた希衣と三田が対面、抱きしめるシーンだった。阿須田家で最後の夜、食卓を囲んで三田に一人ずつメッセージを送るシーンはアドリブで行われたものの一発OKだったというエピソードも伝わっている。来年4月には本編5枚、特典1枚の6枚組みとしてDVDおよびブルーレイボックスの発売も決定した。

最終回あらすじ
三田(松嶋菜々子)は子どもたちの母親になって欲しいという言葉に「承知しました」と答えるが、その言葉が何を意味するのか恵一(長谷川博己)と長女の結(忽那汐里)は怪しむ。僕達の関係はどうなるのかと尋ねる恵一に三田は、転職したばかりで家のローンも抱えて家政婦を雇う余裕の無い阿須田家にはこの方法が最善だと言い、自らの署名捺印がされた婚姻届を恵一に渡す。動揺する恵一だったが、結婚はさておき、三田が家に居てもらう分には良い事だと結が助言し、三田もそれを了承する。そして三田が阿須田家の「お母さん」となる生活が始まった。
希衣(本田望結)は三田に、家族の石を入れた缶を差し出してミタの石を入れるように頼むが、それと引き換えに子どもたちの実母・凪子の石を取り出して「この家に母親は2人要りません」と冷たく言い放つのだった。それからの三田は、どこか違って刺々しくなった。家計が苦しいからといって食事は質素になり、食事中に携帯電話は使わない、早く勉強をしろなどと子どもたちに口うるさく関わってくるようになった。溜まりかねた結が三田に一言言ってもらおうと恵一を急き立てたが、何か言おうと立ち上がった恵一はその場に崩れ落ちてしまう。病院に運ばれた恵一はそのまま入院、胃潰瘍の診断だった。
恵一が担ぎこまれた知らせを聞いて、義之(平泉成)がすぐさま見舞いに駆けつけてきた。そのついでに、義之はうらら(相武紗季)が見合い相手との結婚の日取りを勝手に決めてしまったと相談をする。義之はうららが恵一に好意があるのを振り切るために無理に話を進めているのではと推測し、恵一もうららに告白された事を明かした。そこへ三田が、自分が説得してこようかと話を切り出す。義之は喜んで三田にうららを説得するように頼んだ。重ねて、三田は恵一の留守をしっかり預かると約束して去っていく。
翌日、結婚式の衣装を試着しているうららを訪ねた三田は、挑発的に自分が阿須田家の母親になったことをうららに告げ、うららに「お幸せに」と言葉を残して去る。その日の三田は、希衣と手を繋ぎながらも、いつもの歌を歌ってくれることはなかった。一緒に歌って欲しいとせがむ希衣に、三田さんではなく自分はお母さんであること、そして死んだ母親が作った歌など忘れるようにと冷たく言い捨てる。その日は遅く帰宅した結に三田は叱り、海斗はゴキブリを踏む、翔(中川大志)は足を負傷、希衣はミルクに虫が入るなどの騒ぎが立て続けに起こった。この不運続きの状態がまるでうららのようだと結は嘆きつつ、今日の事を三田に尋ねた。三田は、うららが幸せそうで相手も良い人だと告げるのみだった。阿須田家の子どもたちは母親になった途端に態度が変わりすぎることを三田に詰め寄ったが、家政婦と母親では立場が違うということは当然だとして相手にしない。次第に子どもたちは三田に不信感を抱き、三田がこの家を乗っ取っているのではないか、この不幸続きも三田のせいではないかと言い出すようになる。

夜が明け、三田は子どもたちを集めて大掃除をすると言った。手始めに死んだ母親の仏壇を捨てるように子どもたちに命ずるが、当然のように子どもたちはいう事を聞かない。そんな子どもたちに追い討ちをかけるように、お母さんの言う事を聞けないならこの家を出て行けと三田は命じた。結は言葉を飲み込み、他のきょうだい達を促して家を出てしまう。子どもたちが向かったのは恵一の病院だった。恵一は義之を頼ろうとしたが、明日がうららの結婚式だと気づく。幸い同室者もいないことから、子どもたちは病院で夜を明かす事になった。
翌日、子どもたちは結婚式場のうららを訪ねてきた。そして三田の態度が豹変し酷くなったこと、誰かを頼ろうと思った時にうららの顔が浮かんだことなどを訴えた。うららはたまりかねて式場を飛び出してしまう。式場では、バージンロードで花婿(勝地涼)がうららを待っていた。しかしそこには義之が一人で登場し、花婿と招待客に土下座をして詫びるのだった。
うらら達が駆けつけた阿須田家では、三田が凪子の仏壇に灯油を掛けて燃やそうとしているところだった。家族でない人は口を出すなと言う三田に言いよどんだうららだったが、子どもたちは次々にうららを援護する。ついに三田はうららか自分かを選ぶように子どもたちに言い渡す。どちらも選べないと子どもたちが戸惑う中、結が思い切って側にいて欲しいのはうららである、三田はお母さんではないと言い切った。それを聞いた三田は、自分が出て行くと家を出る。ふとうららは思いついて三田の後を追う。これまでの態度は自分に戻ってもらうための芝居であるのではないかと問い詰めるうららに対し、三田はその頬を何度も叩く。しまいに怒りに火がついたうららが馬乗りになって三田の胸倉を掴むと、三田は静かに「そうやって怒ってください」と語りだした。「泣きたい時には泣いて下さい。ご機嫌を取ったり顔色を伺うことをやめてください。あの人たちの家族になりたいのなら。」
三田はうららに、母親になれなくても保護者のようになれる、うららの考えは正しいが伝え方が間違っているだけ、笑顔を絶やさず私のようになってはいけないと言葉を続けた。三田の真意に触れ、涙を流してうららは笑顔を絶やさず生きていく事を誓った。立ち去ろうとする三田に、駆けつけた恵一が明日のクリスマスイブの夜を一緒に過ごして欲しいと願う。三田は承知して去っていった。

日中、阿須田家と三田は買い物に出かけるが、周囲が何が欲しいか三田に尋ねても三田は何も欲しがらない。三田に誕生日を尋ねると12月25日だというので、ますます何か必要だというが三田は黙ったままだった。夜、阿須田家の豪勢な食卓は結も三田を手伝って作られた。三田もテーブルに着き、最初で最後の食事となる。三田へのプレゼントを思いつかず、何がいいか再び訪ねる結に、三田は「ひとつだけあります」と言って希衣にミタの石をくれと願った。その意味を悟った希衣は泣き出してしまう。翔や海斗がお金はなんとかするから阿須田家に残って欲しいと懇願するが、三田は晴美家政婦紹介所が新しい紹介所を沖縄に開く事になり、その手伝いのために明日出発すると言うのだった。三田は夫と子どもを失った十字架は背負って生きなければならないが、それでも阿須田家と出会ったおかげで小さな光を取り戻すことが出来たと感謝の言葉を述べた。その小さな明かりを頼りに、今後も家政婦として自分の意思で働いていこうと思うと続けて決意を語った。
恵一は、最後の業務命令として笑ってほしいと願い出た。三田も幸せになるべきだ、笑ってはいけないと死んだ夫も息子も思っていないのではないかと語りかけた。それに応えて、三田は微笑んだ。周囲のものたちが涙に暮れるのと対照的に、三田は静かに微笑んでいた。子どもたちは次々に、三田に会いに行きたいなど想いの丈を語りかけ、その全てに三田は笑顔で「承知しました」と答えるのだった。
翌日、三田は再び阿須田家にあいさつに訪れた。実は晴海家政婦紹介所は都内の別の場所へ移転するだけだったのだが、三田は嘘をついていた。最後にバス停まで三田を見送りに行くが、その中に希衣だけはおなかが痛いと嘘をついて家に閉じこもっていた。バスが着くと中から晴海明美(白川由美)が降り、沖縄にいくことになってすみませんと口裏を合わせて三田と共に再びバスに乗った。その時、希衣が三田の乗ったバスを追いかけてきた。突然晴海はおなかが痛いといってバスを止め、三田をバスから降ろしてしまう。するとすぐさまもう大丈夫とバスを発車させて三田を置き去りにしてしまった。
駆けつけてきた希衣は、三田にミタの石を差し出した。そんな希衣を三田は優しく見つめ、自分も渡すものがあるとパンダの折り紙を渡す。そこには「わたくしも キイさんのことが だいすきです」と綴ってあった。感極まって泣く希衣を三田はそっと抱きしめた。そして後を追ってきた恵一たちが揃うと、再び頭を下げて三田は去っていった。

後日。ある屋敷の前に三田の姿があった。時間はまもなく午前7時。三田は、希衣からもらった石をみつめた。そして7時と共に玄関の呼び鈴を鳴らし、新しい家で家政婦としての仕事を始めるのだった。

現在、番組公式サイトではミタのドクターズバッグなどのキャラクターグッズの他、DVDやブルーレイBOXの発売情報が公開されている。

家政婦のミタ|日本テレビ(予告動画公開は終了)

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