サマセット・モーム原作、軽妙で美しい恋のロマンス・コメディ「華麗なる恋の舞台で」

人生は華やかな舞台のように…英国の文豪サマセット・モームの『劇場』を原作とし、アネット・ベニング、ジェレミー・アイアンズ主演でおくるロマンス・コメディの傑作「華麗なる恋の舞台で」を、ブロードバンド映像配信サービス「Viena(ビーナ)」が本日12月24日より配信を開始した。
映画の舞台は1938年のロンドン。美貌と才能に恵まれた舞台女優・ジュリア(アネット・ベニング)はとして名実ともに頂点を極めている。夫である興行主で元俳優のマイケル(ジェレミー・アイアンズ)は才気溢れる舞台監督で、彼女の生活を舞台裏から支えている。愛息ロジャーとの関係も良好で、公私ともに満ち足りているかのように見える彼女の人生。しかし、予定調和な生活に彼女はうんざりしていた。彼女の深い倦怠はあらたな刺激とエネルギーを欲望していた。そんな中、ジュリアのファンだという若いアメリカ人青年・トムが彼女の前に現れる。親子ほどの年齢差をものともせず、トムは熱烈なラブコールを送り、果敢にアタック。やがて恋に落ちてゆく二人だったが、待っていたのはゴシップの嵐で…。
本作品で好演を見せるのがジュリア演じるアネット・ベニング。その演技は世界から絶賛され、第62回ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞。また第77回アカデミー賞主演女優賞ノミネートされた。またルイ・マル監督の『ダメージ』で破滅的な恋愛に耽る外交官を演じたジェレミー・アイアンズの燻し銀の演技も冴え渡っている。
19世紀の西欧文学に特徴的なのが”サロン文化”を描いた物語。年上の女が若い男に恋愛を通じて文化的な洗練を与える”エデュケーション”を施すのだ。それは時にとてつもなくエロティックな官能を歓喜させるが、本作品「華麗なる恋の舞台で」は年の差恋模様をもっと軽妙洒脱に描く。その軽快で洗練されたタッチにこそこの映画の見どころがある。当時の西欧社会が持っていた文化的な土壌の豊かさが満喫できる。監督を務めたのはハンガリーの巨匠であるイシュトヴァン・サボーであり、脚本を担ったのは「戦場のピアニスト」でアカデミー賞脚本賞を受賞した名脚本家ロナルド・ハーウッドだ。名監督×名脚本家の幸福な出逢いが傑作ロマンス叙事詩の完成を導いた。
Vienaはこの作品を本日より料金315円・視聴期間7日間でサービス開始。ビットレート/ファイル容量は768kと2Mの二種類。対応OSはWindowsのみとなる。
Viena「華麗なる恋の舞台で」