サントリー、「ボス ゼロの頂点 -カロリーゼロ-」をリニューアル、松本幸四郎&松たか子親子共演TVCMを公開

サントリー食品インターナショナルは、「ボス ゼロの頂点 -カロリーゼロ-」を2月28日からリニューアル発売、松本幸四郎と松たか子が出演するTVCM「試写会」篇を公開した。また、デザイナーのコシノジュンコをゲストに迎えた「特報」篇、「展開」篇も追って公開される。
同飲料は、砂糖ゼロ、脂肪ゼロ、カロリーゼロでありながら、ほどよい甘さとミルク感を実現した本格的な味わいの缶コーヒー。TVCMでも本格感にこだわり、松本幸四郎と松たか子を起用した本格社会派サスペンス映画を思わせる壮大なTVCMを展開して話題を集めた。今回、同飲料のリニューアルに合わせて、待望のTVCMシリーズ第2弾を制作した。
前回に引き続き、大作映画の予告CMに見立て、華やかなファッション業界の表と裏を描いた物語を軸に、映画のハイライトシーンを短くつないだようなインパクトあふれる映像や、対立するデザイナー役を演じる松本幸四郎と松たか子の迫力満点の演技を通じて、同飲料の魅力をたっぷりと表現する。
また、今回のシリーズでは、ファッション業界の大物役として日本を代表するデザイナーのコシノジュンコを特別ゲストに起用。本職のデザイナーならではの圧倒的な存在感を放ち、新シリーズにリアリティーと華やかさを醸し出す。
海外の映画祭で大勢の観客から絶賛されているようなシーンや、本物のランウェイ(花道)を再現したファッションショー、デザイナー同士の鬼気迫るバトルや激しいパフォーマンスなど、本物の映画のような壮大な物語が楽しめる。
試写会篇は、まるで海外の映画祭のような風景の中、会場を埋め尽くす大勢の観客がスタンディングオベーションをしている。鳴り止まない観客の拍手に、松本幸四郎、松たか子、佐藤純彌監督をはじめとする「ゼロの頂点」のキャスト、スタッフ陣が笑顔でこたえる。
続いて、映画の予告篇風のテロップとともに、華やかなファッションショーやミステリアスな表情の松たか子、バックステージでメイクするデザイナー役の松本幸四郎といった本篇のダイジェスト映像がテンポ良く映し出され、最後に「ゼロの頂点シーズン2」というナレーションが大きなロゴと共に印象的にインサート。笑顔で握手する2人が映り、CMを締めくくる。
特報篇は、大物デザイナーのKOSHIRO MATSUMOTO(松本幸四郎)が一代で築き上げた高級ブランド「KM」にまつわる話。
書斎で過去の賞状を眺める姿に続いて、ファッションショーのランウェイでは、モデルたちが「0(ゼロ)」をモチーフにした衣装を身にまとい、華麗なウォーキングを披露している。その映像のバックで、KOSHIROが「時代を見せる仕事、それが、デザイナーなんです」と話す。
ここで一瞬、さびれたアトリエで佇むTAKAKO M(松たか子)のシーンが挿入される。どうやら自分のデザインがKOSHIROに盗まれたらしく、机の上に積まれたデザイン画を払い落としながら、「全部、私のアイデアじゃない!」と叫ぶ。
映像は再びショーに切り替わり、KOSHIROが大勢のモデルを従え、スポットライトを浴びながら颯爽と登場。画面が切り替わり、Mとファッション界の重鎮・コシノジュンコが密会するシーンで、Mが「邪魔なものは切り捨てる。デザインの基本でしょ?」と話す。
さらに場面が転換し、Mが立ち上げた新ブランド「0(ゼロ)」の新店舗オープンパーティーで、Mが大勢の人に囲まれる。そこに乗り込んだKOSHIROは、ものすごい勢いでMのもとへ駆け寄り、掴みかかろうとする。Mは、「あなたが私にしたことよ」と叫ぶ。
シーンは変わり、KOSHIROが壁にかかるコンテストの賞状の額縁を杖で叩き割り、「私の30年をゼロにされてなるものか!」と叫ぶ。「BOSS ゼロの頂点 シーズン2」、「カロリーを消したのは、誰だ」というタイトル&ナレーションに続き、Mがミステリアスな表情を浮かべて携帯電話で話す姿で締めくくる。
展開篇は、コシノジュンコが「ゼロの頂点」のポスターの前でインタビューに答えている。「こんにちは。コシノジュンコです。そもそもデザインの原点とは、整理することなんですね。そこでプラスするか、マイナスするか。まず、ゼロに戻すことなんです」とデザインについて語る。
そのコメントに重ねて、「ゼロの頂点」の本篇のダイジェスト映像が次々とインサートされる。彼女の「こっち?」というカットがかかった後の本音のようなコメントの後、「ゼロの頂点」のタイトルカットが映し出され「ゼロの頂点 シーズン2」とナレーションが入る。商品カットと彼女の「とっても味わい深い作品です」のコメントで締めくくる。
撮影は、ファッションショーのシーンでは、「KM」ブランドのロゴがデザインされた長さ約20メートルのランウェイに、音響、照明設備も整え、本当にファッションショーの舞台を用意したような、きらびやかなショーを演出。
抜群のスタイルを誇る本物の外国人モデル14人がランウェイを颯爽とウォーキングし、その両サイドを観客役のエキストラ180人が埋め尽くす光景には、とことん本物にこだわる松本幸四郎も思わず目を丸くしたほど。大作映画にも決して引けを取らない、文字通りの大規模な撮影となった。
新店舗オープンパーティのシーンでは、松本幸四郎と松たか子が敵対するデザイナー同士の意地とプライドが激しくぶつかり合う白熱したシーンを演じる。今回のCMで唯一となる2人の掛け合いの場面だけに、気合いの入った演技を披露した。
2人の熱演が周りのエキストラにも伝播し、本番では監督がカットの声をかけても誰も聞こえないほどもみくちゃ状態になることも。その後、OKが出ても興奮冷めやらぬといった感じだったが、松本幸四郎が「娘と、しょっちゅうこんな喧嘩してるわけじゃないんですよ」と口にすると、現場は一転して大爆笑に包まれた。
今回の作品では、松本幸四郎が賞状の額縁を叩き割って粉々になるまで踏みつぶし、松たか子がアトリエで大暴れしてメチャクチャに部屋を散らかす、と、それぞれの感情を爆発させるシーンが描かれた。
松本幸四郎は「お互い俳優同士。たか子に負けちゃいられないと思って本気でやりました」と、娘でもある松たか子にライバル意識を剥き出しにしていた。一方の松たか子は「それヤリ過ぎじゃん、って周りが引いちゃうぐらい派手に暴れちゃってください」というスタッフの後押しを受け、「片付けるのは大変ですけど、とにかく思いっきりやるのが私の役目」と盛大な音を立てて暴れまくった。
いずれも、元通りの状態を復元するまでにかなりの時間を要するため、一発勝負の集中力が試される難しい場面。それでも、あまりの迫力にしばし言葉を失うほど気迫あふれる2人の演技力には、スタッフも度肝を抜かれた。
松たか子とコシノジュンコは初対面ながら、現場ですっかり意気投合。松たか子のイヤリングが「ゼロ」の形だと気付いたコシノジュンコが、「それ、ゼロかしら? 面白いわね」と声をかけ、続いて松たか子が「コシノさんのイヤリングも、もしかして・・・」と返すと、さっそく話が盛り上がった。
松たか子は、ファッション業界の大御所であるコシノジュンコに面と向かって「邪魔なモノは切り捨てる。デザインの基本でしょ」とつぶやく場面に、「すいません、生意気なこと言って」と恐縮しきりだったが、コシノジュンコから「かっこいい。惚れ惚れするわ」と心強いお墨付きをもらってホッとひと安心。
休憩中も、「何か新しいことを始めるときは、一度全部忘れるのが大事」というコシノ流デザイン発想法に興味深く聞き入り、「私も覚えたセリフを一回忘れてゼロの状態にします」と自らの姿勢に重ね合わせたりなど、世界的デザイナーとの束の間の交流に大きな刺激を受けている様子だった。
コシノジュンコのインタビューシーンは、「デザインをテーマに講演しているような感じで」という監督の指示のもと、その場で監督が彼女に次々と質問を投げかけ、それに対して彼女が即興でテンポ良く、堂々とした表情で「ゼロの頂点」のCMにぴったりのコメントを熱く語る。
サントリー「ボス ゼロの頂点 -カロリーゼロ-」CM動画