東日本大震災を地元記者の目線で描くスペシャルドラマ「明日をあきらめない…がれきの中の新聞社」予告動画-テレ東

2012年03月04日09時53分ドラマ

3月4日、テレビ東京系でスペシャルドラマ「明日をあきらめない…がれきの中の新聞社~河北新報のいちばん長い日~」を放送、昨年3月11日に自らも被災者でありながら新聞を発行し続けた河北新報社のドキュメンタリーを渡部篤郎主演で映像化する。未曾有の震災からもうすぐ1年というこの時期に、改めて当時の様子を伝える。

「河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙」(河北新報社著 文藝春秋社刊)を原作としたドラマで、自らも大被害を受けながら「被災者に寄り添う」をモットーに被災地で新聞を作り続けた姿を描き出す。本社のサーバーは流れ支局も流出し、多くの販売店員は津波の犠牲者となってしまった。通信網どころかライフラインも断絶、販売網も確立できない中で新聞社はどう行動したのか。
武田報道部長役の渡部を筆頭に、編集局員には小池栄子、田中要次、長谷川朝晴、戸次重幸、鶴見辰吾、西岡徳馬というキャストが並ぶ。販売部門スタッフは宇梶剛士、渡辺いっけい、金山一彦、斉藤由貴らが演じる。
当時、現場記者たちの間で起こった葛藤や編集方針についての対立、配達出来ない悔しさや記者たちを陰で支える家族たちなどをつぶさに描き出し、当時の状況がどんなものだったかを改めて綴る内容である。ドラマ本編の前後にはジャーナリスト・池上彰氏がナビゲーターとしてドラマの背景をより詳細に解説するコーナーも設ける。
この作品について主演の渡部は「日本にとって非常に大きな出来事で、それもわずか1年前のこと。みなさん、それぞれに想いがあるだろうし、もっともっと辛い思いをされている方がまだまだいらっしゃる現状があります。その一部としてこの様なこともあったんだ、ということで、観ていただければと思います」と真摯な想いを寄せている。現場記者の一人を演じる小池も放送前に「新聞という媒体によって、大変な状況の中でもストップすることなく被災者の方々が一番欲していた情報が届けられていたこと。それに向かって一致団結して、いかにみなさんの日常の生活を取り戻すために一生懸命働いていたのかっていうのをまだまだ知らない方が多いと思うので、事実をオーバーにすることなく伝えていきたいと思います」と意気込みを伝えている。ドラマを通して被災下の人々が取った行動や様々な想いについて、今一度国民が改めて向き合うことを考えさせられるものだ。

スペシャルドラマ「明日をあきらめない…がれきの中の新聞社」は4日(日)よる7時54分から放送。番組公式サイトでは予告動画と池上彰氏のコメント動画が公開されている。

明日をあきらめない…がれきの中の新聞社~河北新報のいちばん長い日~|テレビ東京

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