パイオニア、AR(拡張現実)情報をフロントガラスの前方に映し出すカーナビを発売、動画で紹介

パイオニアは、世界初となるAR(拡張現実)情報をフロントガラスの前方に映し出す「AR HUD(ヘッドアップディスプレイ)ユニット」を搭載したカーナビゲーションシステム「サイバーナビ」(オープン価格)を5月下旬から発売する。
RGBレーザーを光源とする高輝度・高コントラストでフルカラーのAR情報を、ドライバーの眼から約3m前方に90cm×30cm(約37インチ)相当の大きさで表示。現実の風景に重ね合わせて表示されるため、運転に必要な情報を瞬時に把握できるとともに、視線移動と焦点合わせも大幅に軽減される。
また、運転に役立つAR情報をシーンに合わせて分りやすく表示する「AR HUDビュー」機能を搭載。
「HUDドライバーモード」は、目的地までのルート情報や車間距離表示などを分りやすく配置・表示。交差点で必要な情報を表示する。表示される内容は、ルートインフォメーション(誘導地点までの距離/誘導方向/交差点名称)、案内矢印、ルート、レーン情報、ランドマーク、コンパスリング、ルート進捗度/経過時間/到着予想時刻、オービスアイコン、ターゲットスコープ、車間距離インジケーター表示、案内地点距離サークル。
「HUDハイウェイモード」は、高速道路に入ると同モードに自動的に切り換わる。表示される内容は、SA/PA施設内情報、区間の渋滞/混雑表示、レーン情報、ターゲットスコープ、車間距離インジケーター表示、コンパスリング、ルート進捗度/経過時間/到着予想時刻、ルート。
「HUDマップモード」は、有料道路、国道、一般道など道路種別に色分けした自車位置周辺地図を表示する。表示される内容は、ルートインフォメーション(誘導地点までの距離/誘導方向)、レーン情報、ルート、道路地図(スケール200m~10km相当の6段階切り換え)、コンパスリング。
さらに、「クルーズスカウターユニット」で撮影したフロントガラス越しの映像を、独自の映像技術でリアルタイムに解析し、快適なドライブを支えるための情報を分かりやすく案内・表示する「ARスカウターモード」を搭載。従来の機能を進化させるとともに、新たな機能を追加した。
速度標識検知表示、捕捉距離が伸長したターゲットスコープと確認しやすくなった車間距離インジケーター表示、フラつき走行時に注意を促すレーン移動検知表示(高速道路走行時のみ)、視認性が向上した誘導矢印表示、赤信号検知表示、前方車両発進検知表示、がある。
加えて、「AVIC-VH99HUD」、「AVIC-ZH99HUD」、「AVIC-VH99CS」、「AVIC-ZH99CS」には、NTTドコモのFOMAサービスを利用して、購入から3年間、無料で通信機能が使用できる「データ通信専用通信モジュール」を同梱する。
それ以外にも、変化する駐車場の混雑状況を表示する「パーキングウォッチャー」機能、地図にない道路を走行することで地図上に道路を自動生成する「ロードクリエイター」機能、約70万kmの全道路を対象とした「スマートループ渋滞情報」による質の高いルート探索、などを搭載する。
同社のYouTube公式チャンネルでは、こうした同製品の特徴を分かりやすい映像で紹介しており、AR HUDなども体感することができる。
YouTube「Pioneer サイバーナビ AVIC-VH99HUD 商品紹介」