交流重賞「第35回帝王賞(JpnI)」枠順決定、当日生中継!
交流重賞「第35回帝王賞(JpnI)」(2000m、6月27日、大井)の枠順が発表された。春の日本一決定戦。
出走馬13頭の内訳は、南関東4頭、JRA6頭、他地区3頭。有力馬の1頭である船橋のフリオーソが回避したが、それでもまずまずのメンバーがそろい、クラシックディスタンスの2000mで混戦ムード。
JRAのテスタマッタは、昨年の「東京大賞典(GI)」(2000m、大井)でJRAの最強馬スマートファルコンの作り出すよどみない流れに2、3番手で乗り、2分2秒2という好時計で0.4秒差の3着に入った。その後も、「根岸ステークス(GIII)」(1400m、東京)0.2秒差3着、「フェブラリーステークス(GI)」(1600m、東京)0.3秒差1着、「かしわ記念(JpnI)」(1600m、船橋)0.9秒差3着と好調が続いている。2000mは気性面で折り合いに不安は残るものの、ここもスローペースにはなりそうになく、好位追走から末脚を繰り出せそうだ。
JRAのエスポワールシチーは、前走のかしわ記念で0.5秒差1着と、2年ぶりにGI、JpnIを制した。もっとも、その前8戦は2勝2着2回3着2回4着1回5着1回とすべて上位入線しており、GI、JpnIを5連勝したころの圧倒的な強さが影を潜めていただけ。この馬のベストは1600mから1800mで2000mは少し長いが、昨年の帝王賞ではスマートファルコンに1.8秒差の2着と大敗しているもののタイムは2分2秒9と悪くない。よどみない流れで後続に足を使わせれば逃げ切りも十分に考えられる。
船橋のトーセンルーチェは、「金盃」(2000m、大井)で0.6秒差1着と重賞初勝利すると、続く「ダイオライト記念(JpnII)」(2400m、船橋)でもトップの上がり3ハロン39秒1で猛然と追い込んで0.2秒差2着に入った。前走の「大井記念」(2600m、大井)でも0.3秒差1着と貫録勝ちし、目下絶好調。上位2頭よりも2000mは向くし、前の有力馬の動きを見ながらレースできるのも強み。一発も十分に考えられる。
JRAのランフォルセは、「川崎記念(JpnI)」(2100m、川崎)0.8秒差2着、ダイオライト記念0.1秒差1着と、長い距離になって一気にトップクラスの1頭にのし上がった。ただ、続く前走のかしわ記念は、507kgと過去最高馬体重だったのと、一気に800m短縮の1600mが短く、2.1秒差4着と大きく負けてしまった。前にエスポワールシチー、直後にテスタマッタで仕掛けどころが難しいが、うまく立ち回れば好勝負できる。
JRAのゴルトブリッツは、スマートファルコンが2分0秒4とレコード勝ちした2年前の東京大賞典で2分2秒8で7着。その後はGI、JpnIの出走はないものの8戦6勝と好成績を残し、ここ2戦は「仁川ステークス」(2000m、阪神)0.6秒差1着、「アンタレスステークス(GIII)」(1800m、阪神)0.3秒差1着と力のあるところを見せている。潜在能力は高く、好調子で叩き3走目を迎えるため、掲示板以上も望める。
JRAのミラクルレジェンドは、実力でラヴェリータを打ち負かして最強牝馬の座に就いた馬。昨年の「ジャパンカップダート(GI)」(1800m、阪神)でも0.5秒差6着と差のないレースをしている。「マリーンカップ(JpnIII)」(1600m、船橋)を0.2秒差1着で臨んだ前走の「東海ステークス(GII)」(2100m、京都)は0.2秒差5着。大井は4戦2勝2着1回と得意にしているし、牡馬相手でも上位争いできる。
「帝王賞」枠順
レース当日の生中継