3頭立て競馬成立ってウソみたい!?存在していた暮れの浦和競馬第1R2歳戦!

2009年01月08日22時36分スポーツ

それは、暮れの2008年12月23日の浦和競馬で第1R2歳戦、サラブレッド系 一般競走(ダート1300メートル)のレースだった。当初6頭立てだったのが3頭取り消しのため、3頭立てでレースが行われ、成立していたという珍事が起こっていた。
キャニオンムートが熱発、マキノテンコーとメガレイリーが感冒という人気馬ばかりがリタイアとなった。残った3頭は1番人気がジャングルマッハ、2番の2番人気がゴーゴーサンデー、3番人気といっても、これが最低人気のスピードポップという3頭立て。出走投票の時点で5頭がそろえばレースは成立するというので、もちろん3頭はそのままゲートイン。ここで勝ち星を得た勝利馬はれっきとした1勝を得た訳なのである。
その1着賞金130万円をゲットしたのが最低人気馬のスピードポップだったというのもおまけ付き珍事で、単勝510円、馬単は6通り中4番人気で610円、3連単は6通り中5番人気で690円の「波乱」? 全組み合わせを同額購入してもプラスになった。数学のよく出来る競馬ファンがどのくらいいて、それを実行しただろうか?…が、今となっては知りたいところだ。もちろん3頭立てなので必ず当たるようになる複賞とワイドと3連複は規定により発売されなかった。
なお高知競馬では2005年に3頭立てをあえて実施し、単勝だけが発売されたことがあり、中央競馬では1963年6月1日の東京7Rアラブ系障害特別と1970年8月9日の小倉2Rサラ系障害オープンで2頭立ての例があるが、1980年以降は4頭立てが最少。
ちなみにアメリカでは1頭立て(単走)が4例もあり、1980年ベルモントのウッドワードS(G1)では、芦毛の怪物スペクタキュラービッドに恐れをなし、他馬が続々回避した例がある。このレースを成立させてしまうというアメリカの競馬はウソみたいに面白く、恐ろしい。

浦和競馬1R2歳戦の3頭立てのレース動画【Nankankeibaホームページ】
1980年のアメリカでの1頭立ての『ウッドワードS』のレース動画