11日「NHKスペシャル」、漢字文化を激変させた殷vs周の大決戦を実写とCGで再現!予告動画-NHK

2012年11月11日11時30分暮らしと文化

今夜11日(日)9時からのNHK年末シャルは「中国文明の謎」第二集「漢字誕生 王朝交代の秘密」を放送、神との対話し吉凶を占うために約3000年前に誕生した漢字が、時代とともに人と人とをつなぐ文字になった秘密を探る!番組サイトには予告動画が公開されている。

NHK年末シャル「中国文明の謎」は、多民族国家でありながら数千年にわたってほぼ同じ地域で同じ文明を維持してきた「中国文明」の秘密を解き明かすスペシャル番組。前回の第一集「中華の源流 幻の王朝を追う」では、「中華」という言葉の源流を探った。今夜の第二集では、「漢字誕生 王朝交代の秘密」で漢字の秘密に迫る。

漢字の原点である甲骨文字を生み出したのは、中国最古と伝承される王朝「夏」を倒して、紀元前1600年頃新王朝を建国した「殷(商)」。「殷」は漢字の原点である甲骨文字を生み出すなど高度な文化を持ち、強力な軍事力で周辺の部族を圧倒した。ところが「殷」は、「牧野の戦い」と呼ばれる天下分け目の決戦で、「周」にあっけなく敗れ去る。この決戦で漢字の使われ方が劇的に変わった。

もともと漢字は、吉凶を占うために骨などに刻まれたもの。つまり神との対話のツールとして誕生した。ところが、形から意味が推察できる「表意文字」だったために、次の「周」の時代には、この漢字を他部族との契約に使用されるようになった。そしてそれがきっかけで、言葉や文化が違っても「漢字」を使うことで互いの意思疎通が図れるにいたった。つまり、「殷」は「漢字」を神との対話のツールとして造り、「周」は「漢字」を人と人とをつなぐツールとして進化させたのだ。これこそが二つの王朝の差だった。

番組では、変わっていった「漢字」について徹底的に探るために、「牧野の戦い」の様子を実写映像とCGの合成でリアルに再現していく。この戦いは、日夜、酒池肉林を繰り広げ恐怖政治を行った殷の暴君に、周の王が戦いを挑み勝利した一大決戦。

今後シリーズでは、12月16日(日)に第3集「始皇帝の戦略 ~春秋時代・秦~」を放送する予定。番組は、長谷川勝彦の語りで、中井貴一の出演で送る。予告動画は番組サイトで視聴できる。 また、同番組は、12日よりNHKオンデマンドで見逃し配信される。(視聴価格210円)

NHKスペシャル「中国文明の謎」第2集
NHKオンデマンド|第2集「漢字誕生 王朝交代の秘密」視聴ページ

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