奇跡の女形・坂東玉三郎が今年人間国宝へ、その活動に密着「情熱大陸」予告動画-MBS

2012年12月08日21時00分芸能

12月9日、TBS系列で放送の「情熱大陸」は坂東玉三郎を特集、今年重要無形文化財保持者に各個認定された五代目の日常に密着!番組サイトには予告動画が公開されている。

「人間国宝」となった玉三郎は、今や世界にも名を知られる大役者として歌舞伎のみならず様々なジャンルの芸術活動を行い注目を集めてきた。番組では、そんな彼の活動の最新の様子をカメラが捉える。
2007年には篠山紀信撮影の4冊セットで50万円という超豪華写真集を発売したことで世を驚かせた玉三郎だが、その熱心なファンは当然の如く購入したという。かつては三島由紀夫による新作歌舞伎に出演したり、意外なところでは舞台版「ガラスの仮面」で月影先生役を務めるなど革新的な演劇活動を行ってきた玉三郎はいつしか「奇跡の女形」と呼ばれて多くのファンを魅了してきた。1984年には若くして メトロポリタン歌劇場100周年記念公演に招聘され出演、アンジェイ・ワイダ、ダニエル・シュミット、ヨーヨー・マら世界の超一流の芸術家たちとのコラボレーションを展開して大きな喝采を浴びた。更に1991年「外科室」、1995年「天守物語」という2本の映画を監督として世に送り出し、その美意識を映像分野でも存分に発揮した。

女形としては珍しい173センチという長身は被り物をつけると190センチを超えてしまうが、細部にまでこだわった美しさはまさに美の化身と評される。番組では現在東京・日生劇場で上演中で玉三郎が台本・演出を手掛けヒロインも演じる泉鏡花作「日本橋」の舞台裏や、新潟・佐渡を拠点とする和太鼓集団「鼓童」の芸術監督を務める様子など多岐に渡る玉三郎の活動が映し出される。幻想文学の先駆けとされる泉鏡花の作品が25年ぶりに蘇る、演劇ファンにとってはまたとない機会だ。演出として指示を出す玉三郎、そして演技者として立ち回る玉三郎が同時に映し出される。
初舞台を踏んだ日から56年という歳月を経た玉三郎は今、何を追い求めているのか。玉三郎出演のドキュメンタリーはまだまだ少なく、貴重な回と言えるだろう。

「情熱大陸」は9日(日)よる11時から放送。予告動画は番組公式サイトで視聴出来る。


MBS|情熱大陸

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