交流重賞「第63回全日本2歳優駿」枠順決定、当日生中継!

2012年12月16日19時12分スポーツ

交流重賞「第63回全日本2歳優駿(JpnI)」(1600m、12月19日、川崎)の枠順が発表された。2歳チャンピオン決定戦。
出走馬14頭の内訳は、南関東6頭、JRA5頭、他地区3頭。「北海道2歳優駿(JpnIII)」(1600m、門別)組と、地元・南関東のトップクラスが激突する。
JRAのアルムダプタは、新馬(1800m、阪神)で3番手から0.2秒抜け出してデビュー戦を飾ったものの、2戦目がいきなり強豪ひしめく北海道2歳優駿では厳しいと思われ、人気も7番手と評価が低かった。しかし、中位を進み、直線は内から鋭く伸びて0.3秒差で快勝した。これで2戦2勝となり、出走馬の中では唯一の不敗馬となる。このメンバーに入ると、キャリア不足は否めないものの、レースセンスや勝負根性を感じさせるものがあり、初の左回りでも3連勝での戴冠も夢ではない。
船橋のインサイドザパークは、デビューから2連勝したものの、距離がマイルに延びた2戦はいずれも0.3秒差の2着だった。しかし、続く重賞2戦は、「鎌倉記念」(1500m、川崎)0.1秒差1着、「平和賞」(1600m、船橋)0.2秒差1着と、いずれも好位から差して連勝した。まだ大井への遠征こそないものの、南関東の左回りではトップクラスと言える存在。馬体重が440kg前後と、父のタイムパラドックス同様に牡馬としてはやや小柄だが、その分、父同様に切れる末脚を持っている。川崎でも勝っているだけに、信頼性ならこちらかもしれない。
大井のソルテも、同じタイムパラドックス産駒で、やはり、450kg前後と牡馬ではやや小柄。こちらは、デビュー戦から3、1、4、1着と数字の上では成績が安定しないように見えるが、新馬(1200m、大井)は0.2秒差3着、3戦目の「はくたか特別」(1600m、大井)は0.1秒差4着と、負けても着差はわずか。前走の「ハイセイコー記念」(1600m、大井)は好位から0.6秒抜け出して快勝し、大井のNo.1にのし上がった。初の左回りだが、インサイドパーク同様に期待できる。
JRAのアップトゥデイトは、2戦目の「中京2歳ステークス」(芝1400m、中京)こそ1.1秒差の7着だったが、ダートに限れば3戦2勝2着1回。前走の「兵庫ジュニアグランプリ(JpnII)」(1400m、園田)は、後方から徐々に進出したものの、3角先頭のJRAのケイアイレオーネに0.9秒差2着と時既に遅しだった。ここまで4戦はすべて1400mだが、クロフネ産駒で、追い込み脚質だけに、距離延長は歓迎。好勝負できる。
船橋のアウトジェネラルは、これまでは北海道の廣森厩舎所属だったが、このレースを前に船橋の川島正厩舎に転厩。デビューから3戦2勝2着1回の好成績で挑んだ「コスモス賞」(芝1800m、札幌)は中位のまま1.1秒差の6着で、続く「サンライズカップ」(1700m、門別)も0.1秒差の2着。前走の北海道2歳優駿も1番人気に推されながら0.8秒差の4着に敗れた。やや調子落ちの感はあるが、転厩を機に巻き返す可能性もある。
船橋のジェネラルグラントも、これまでは北海道の廣森厩舎所属だったが、このレースを前に船橋の出川克厩舎に転厩。デビュー2連勝後、3戦目の「クローバー賞」(芝1500m、札幌)は初芝ながら2番手追走から0.1秒差の2着。続く重賞の「札幌2歳ステークス(GIII)」(芝1800m、札幌)も2番手を追走したが、16kg減の馬体重が響いたか2.5秒差の12着に大敗。サンライズカップは逃げ切ったが、北海道2歳優駿は逃げて1.2秒差の5着。成績が安定しないが、ここは強力同型不在で逃げ残りも考えられる。

「全日本2歳優駿」枠順
レース当日の生中継