御鑓拝借騒動の恨み、未だ消えず…BS時代劇「酔いどれ小籐次」第8回予告動画と前回のあらすじ-NHK

2013年08月09日10時32分ドラマ

8月9日、NHK・BSプレミアムのドラマ「酔いどれ小籐次」は第8回「心の灯」を放送、久慈屋昌右衛門(津川雅彦)の下女・お花が何者かに連れさらわれようとするのを赤目小籐次(竹中直人)が助ける。その後お花は失踪、その足取りを追ううちに小籐次はその裏に潜む事件に関わっていく。一方、小籐次との決闘騒動で謹慎を受けていた能見五郎兵衛(石丸幹二)は座敷楼から抜け出し、再び小籐次を斬るために潜伏の日々を送っていた。

[第7回「勝利の方程式」あらすじ]
田尻たちとの果し合いの一件で小籐次は奉行所から呼び出され、本来なら遠島を申し付けられるところが嘆願書および田尻の遺言から処分は訓告のみで済まされた。これで本当に御鑓拝借騒動の顛末が解決し、小籐次や長屋の仲間たちはこれで小籐次が命を狙われる事もないだろうと喜び合うのだった。
しかし、その裏で小籐次に一千両もの賞金を懸けようという男・紙問屋の高田屋甚左衛門(佐野史郎)がいた。その男は久慈屋昌右衛門に恨みを抱き、久慈屋を潰そうと目論んでいるのだった。しかし、名うての剣豪である小籐次が久慈屋に出入りしていると知り、まずは小籐次から始末しようと企てた。
そして、その日から小籐次の回りに次々としょうぶを挑む男たちが立ち現れるようになる。小籐次は長屋に揉め事を持ち込むなとお君(松本明子)に説教されるが、小籐次は皆目見当がつかない。長屋の仲間が早速小籐次が襲われた件、刺客が「一首千両」と叫んだ事などを瓦版に書きたてた事から、小籐次が再び狙われている事実は瞬く間に江戸市中に広まった。これを受けて当初高田屋に与していた商人仲間は騒ぎが大きくなるのはごめんだと手を引くように高田屋に申し立てる。すると高田屋は平然を装い商人仲間に毒を盛り殺害、その後紙問屋の寄り合いで好き勝手に話をまとめてしまった。
ある日高田屋は万八楼に現れ、おこうに小籐次の話を振って研いで欲しい刀があると頼むのだった。何故商人の高田屋が刀を持っているのかと首を傾げるおこうに、高田屋は自らの生い立ちを語り始めた。元々ば旗本の生まれだった高田屋は、後妻の子というだけで才覚あれども父親に疎まれ、商家に婿に出されたのだった。そんな高田屋が商家として修行をしたのが久慈屋だった。しかし強引な商いで高田屋は問題を起こし、久慈屋を出入り禁止となってしまう。
やがて小籐次も自分の首に千両が掛かっている事を知り、おりょうに相談を持ちかける。刺客から奪った一首千両の旨の書状を小籐次がおりょうに見せると、和歌を嗜むおりょうは書状の紙が特徴のある越後の和紙であると気付く。その夜、おこうが高田屋の件を伝えにやってきて、小籐次は翌日早速高田屋に乗り込んだ。高田屋は武家にいた頃から持っていた刀を、逸話と共に小籐次に披露する。小籐次はそこで自分に賞金が懸けられている事を高田屋に切り出すが、高田屋は知らぬ存ぜぬを貫く。
ある日、昌右衛門は十年ぶりに高田屋を呼び出した。そして紙問屋2人が殺害された件を切り出し、真実を話せと高田屋に詰め寄った。しかし高田屋は何も語らず去っていく。高田屋が去った後に現れたのは小籐次だった。昌右衛門はかつて高田屋を取り潰しにしなかった事を悔いていると嘆く。そして小籐次は剣の素振りを行った後、夜更けに高田屋に乗り込むのだった。南蛮の酒を振舞う高田屋に、小籐次は単刀直入に自分の賞金首と紙問屋殺害の件に高田屋が関わっているのではと切り出す。しかし小籐次は程なくして苦しみ始める。酒に盛られた毒が効いてきたのだった。悶える小籐次を前に、高田屋は久慈屋への恨みをつらつらと語り始める。すると小籐次は正気を取り戻したように立ち上がり、剣を構える。小籐次は事前に毒消しの薬を飲んでから高田屋の酒に手をつけていたのだった。
二人は斬りあうが、長く商家にいた高田屋が小籐次に敵うはずも無い。高田屋を倒した足で、小籐次は昌右衛門に次第を報告に行った。昌右衛門は自分の不始末を小籐次に片をつけてもらったと感謝の言葉を述べるが、二人とも恨みつらみで歪んでしまう人の不条理さを嘆くのだった。

「酔いどれ小籐次」第8回は9日(金)よる8時から放送。ドラマ公式サイト「次回予告・あらすじ」では予告動画が配信されている。放送翌日からはNHKオンデマンドにて見逃し配信も行なわれる。

BS時代劇「酔いどれ小籐次」|NHKオンライン
NHKオンデマンド 酔いどれ小籐次

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