12月12日、テレビ朝日のドラマ「ドクターX～外科医・大門未知子～」は第8話を放送、帝都医大病院を解雇された大門未知子（米倉涼子）が次に派遣されたのは帝都医大・高松第24分院だった。そこには以前の同僚だった加地（勝村政信）が勤務しており、二人は再会を果たす。一方本院では主任教授選がスタートし、蛭間外科部長（西田敏行）らは劣勢に大慌てする日々だった。更に娘・裕華子に深刻なガンが見つかり、オペの成功例もアメリカで数例のみという事態に蛭間は愕然とする。裕華子の手術を帝都医大で行うと主張する蛭間の前に、近藤（藤木直人）は裕華子の術式を必死で調べるが、そこで過去、アメリカでの成功例の担当チームにドクターXの名を発見する。

［第8話みどころ］
ついに本院から離れた大門だったが新たな勤務地で因縁の加地と再会、前作からのファンには待望の顔合わせとなる。そして高松でも本院に見放された患者を救うべく大門が奮闘するが、それが本院の権力争いにどう絡んでくるのか？小さな患者役には人気子役の本田 望結が登場、そっけない大門とどんな会話を繰り広げるか期待できそうだ。そして大門不在の本院での権力争いもいよいよ佳境へ差し掛かり、その行方に目が離せない。


［第7話あらすじ］
近藤は主任教授選の大穴となるべく、ついに講師から教授への昇進を果たす。馬淵内科部長が呼び戻した鷹野教授（浅野和之）が対抗馬であるからには、蛭間外科部長の切り札はもう近藤しか無かった。これによって内科と外科の対立は激化する。教授たちが選挙に没頭する中、大門だけはひたすら手術三昧の日々を過ごしていた。
ある時大門は食堂で特注のランチを頬張る上品な婦人と同席する。自分はガンだという婦人に、自分が切れば100％治せると笑顔で語りかける大門を、婦人は鼻で笑った。その婦人こそが鷹野教授が自らの発表した治療法を実戦するために金沢から呼び寄せた患者・浅井久恵（白川由美）だった。久恵は厚労省医政局長の母親という存在でもあり、特患としての入院も決まっていた。VIP患者の治療に携わった側が教授選に有利であるため、内科と外科で患者の奪い合いという状況が発生してしまう。鷹野教授に有利な患者であることから第二外科は圧倒的に遅れを取っており、ライバル関係にある海老名と近藤も協力体制を取り術式を提案する。
一方、久恵から自信満々の医師は患者を不安にさせると苦情を受けた烏丸事務長（笹野高史）は神原（岸部一徳）のところへ怒鳴り込みにくるが、接待マージャンを受けて久恵に関する情報を全て漏らしてしまう。翌日、久恵についての統一カンファレンスが行われ、手術を提案する近藤たちと内科と併用療法を提案する鷹野の間で対立が起こる。大門は自分なら神経の末端までガンを切除できると断言、蛭間外科部長は土壇場で大門に特患の手術を委任することで内科との対立を回避した。
大門が久恵に担当医になったことを告げにいくと、久恵は100％失敗しないという言葉は患者とリスクを共有していないと指摘し、自分は鷹野にしか執刀してもらいたくないと断言する。揺ぎ無い信念の久恵に、さすがの大門も返す言葉が無く鷹野に執刀医を委任する。第二外科からは一切鷹野の助手を出さない方針を決め、外科と内科の対立は更に激化する。結局鷹野の執刀する助手は、大門以下神原名医紹介所が派遣するフリーランス外科医が担当することになった。大門は盛んに手術の延期を鷹野に提案するが、教授選の日程を考えると急を要するとして手術を強行する。
そして久恵の手術が始まった。馬淵内科部長は鷹野の成功を見せ付けるために久恵の息子ら厚労省の幹部も呼び寄せて手術を見学させる。開腹すると内科療法の効き目がまだ完全ではないためガンが小さくなっておらず、手術はまさに厳しいものだった。それでも執刀を続ける鷹野だったが、不意に意識混濁して倒れこんでしまう。腸閉塞の疑いで、鷹野は緊急手術のため別室に運ばれる。後に残された大門に、蛭間は第二外科所属の医師として大門に手術続行を命じる。しかし大門は手術中止を決定し、腹部を閉じた後に鷹野の手術に臨む。インオペを決めた大門を蛭間は叱責、解雇を言い渡す。久恵は高野の執刀を希望していたため、鷹野を手術しその回復を待つのが妥当であると大門は主張するが、第二外科の立場が危機に陥ったと海老名や近藤は大門を責め立てた。
夜、海老名と近藤は連れ立って飲みに行くが今後の立場の危うさから海老名は大荒れで飲み潰れる。そんな海老名を仕方なく介抱する近藤だが、海老名の気持ちを無下にする事も出来なかった。帰り道、二人は事務所で卓球に興じる大門と神原を見る。仕事を探せとボヤキながらも楽しげに玉を打つ大門の姿は、海老名と近藤にとって羨望でしかなかった。数日後、神原の事務所に馬淵内科部長が現れた。鷹野は無事現場復帰し、その後久恵の手術をして無事成功したと嬉々として報告する馬淵は、あの時大門がインオペを選択しなかったら自分の立場が一気に悪化していたと感謝を述べる。そして再び大門を雇いいれたいと申し出る馬淵に神原は大喜びするが、患者にとって適切な手術タイミングより政治的理由を優先させた事に激怒した大門はそれを断るのだった。蛭間の圧力で関東はおろかその周辺まで大門を雇う病院は無く、大門は失業の状態が続く。しかしある夜更け、大門を雇いたいという一本の電話が掛かってくる…。

「ドクターX～外科医・大門未知子～」第8話は12日(木)夜9時から放送。予告動画は番組サイトで公開されている。

◇ドクターX～外科医・大門未知子～│テレビ朝日