超新星ソンジェがイ・フォンを熱演!ミュージカル「太陽を抱く月」の日本初公演鑑賞レポと関連動画案内。
オリジナリティ溢れる作品として、また出演者の歌唱力の高さなどで、本国の韓国だけでなく日本の演劇界からも大きな注目と期待を集めている、ミュージカル「太陽を抱く月」の公演が12月12日(木)に東京・青山劇場にてスタートした!YouTubeにてミュージカルのVideo Spotが動画視聴できる。初演を観覧してきたので、見どころを紹介しよう。
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以下、(赤文字)は、会見の雰囲気や記者の感想。
今年1月にNHK-BSで放送され、韓流ドラマファンに好評だったドラマ「太陽を抱く月」をミュージカル化したこの作品。ミュージカルのストーリーはオリジナルであるが、その音楽性、ドラマチックなストーリーの展開、色彩感豊かな衣装や舞台装置。そのどれを取ってみても、一度は観てみたいミュージカルの1つだ。
主役のイ・フォン役を務める超新星のソンジェ。彼は数多くのミュージカルに出演し、その歌唱力や演技力で定評を得ている。ソンジェを漢字で書くと「成帝」。今回、イ・フォン役を演じるのも何かの縁のような気もする。
カーテンが開くと同時に一気に幻想的な世界が広がる。そしてラテン調の音楽が流れ、数枚の大きな幕が上がり、一歩ずつ舞台前に歩いてソンジェ演じるイ・フォンが登場。(そのすらっとした長身がよく映える、衣装姿のソンジェの登場で会場からは「うわぁ~」「はぁ~」といったすでに魅了された観客からのため息の声が聞こえる。)
こっそり宮殿から抜け出し、フォンにとっては珍しい世界があった。そこでフォンは、宮廷に仕える巫女ウォルと出会い、どこか懐かしい香りによって、8年前に謎の死を遂げた最愛のヨヌの面影を見る。そして舞台は8年前にさかのぼって…。
偶然なのか、必然なのか…フォンとウォルの出会いによってよみがえる8年前の愛おしくも、切なく、儚いフォンとヨヌ/ウォル(リナ)とのラブストーリー。そしてその裏でドロドロとした党争を絡めて展開されていく。
(第1幕は、「香り。愛の始まり。」⇒「恋書。愛の表れ。」⇒「簡択。愛の危機。」第2幕は、「再会。また違う始まり。」⇒「因縁。新しい事実。」⇒「混沌。予定された運命。」)
この作品のみどころの1つは、ラテン調の曲でのオープニング、フォンとヨヌ、フォンとウォルのお互いの想いを伝えあう場面でのデュエット曲はどれも聴く者の心を捕える。その一方で、漢詩をヒップポップ調で読み上げさせるなど、歴史ストーリーを現代の曲調に乗せて聞かせるのも本作の見どころの一つだ。
(ソンジェがヒップホップ調の曲を披露すると、会場からは大歓声と共に大きな拍手が起き、ソンジェは嬉しそう)
ダンスの演出でも、月明かりを表現するかのような丸い提灯を持って踊るシーンや、女性アンサンブルの扇に長い布をつけて踊るシーン、アップテンポな曲に合わせる男性アンサンブルの格闘のシーンなども、みどころいっぱい。
みどころはまだまだある。ところどころで見ることができる、ソンジェのキュートな動きだ。多くの韓国ミュージカルは、日本語での台詞や流行語、公演ごとにアレンジされるアドリブを取り入れることが多いが、この作品の魅力はソンジェの持つ「キュートさ」。ドラマ版「太陽を抱く月」でも、ユニークなキャラクターで笑わせてくれたチャ内官。ミュージカルでも、内官とソンジェとの子供のようなやり取りが笑わせてくれる。
また、巫女ウォルの中に最愛のヨヌの影を見続けるフォンが、ウォルをお姫様抱っこして歩いてみたり、ほほにキスを「チュッ」と音を立てして見たり…。(ファンの中からは、「キャッ」という声も…)
幕終盤にはステージ一面にちりばめられる、星の数々。このシーンは一瞬にして、会場を神秘の世界へと導いていった。
公演が終わると同時に観客達は大きな拍手と歓声、スタンディングオベーションで、この初演の成功を心から喜んだ。
(この公演では、カーテンコールでの写真撮影は許可されているため、ファンは拍手をしたり、写真を撮ったり、少々忙しそうだった。)
12日、13日の昼公演ではソンジェとのハイタッチ会、夜公演ではソンジェのお見送りも開催される。
このミュージカル「太陽を抱いた月」は期待以上の内容で、観客も満足して会場を後にしていた。
◇太陽を抱く月 公式サイト
◇ソンジェメッセージ 公式YouTube
◇Video Spot 公式YouTube
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