萬田(馬場徹)、TBSにも置き土産?18日「ルーズヴェルト・ゲーム」、今度は経営合併!?予告動画-TBS

2014年05月17日20時00分ドラマ

沖原(工藤阿須賀)を苦しめた過去と現在の出来事を描いた前回だったが、11日(日)の第3話では、ついに沖原が野球部への入部を決意するのだが、細川(唐沢寿明)はあくまでも派遣社員・沖原のリストラを指示…果たして沖原は会社に、そして野球部に加入できるのか?そして、イツワ電器から実用新案権の侵害で提訴された青島製作所は、これをどう切り抜けるのか?今夜の「ルーズヴェルト・ゲーム」は時間拡大版スペシャルで放送、予告動画は番組サイトで視聴できる。

■前回復習
ライバル会社・イツワ電器の実用新案権の侵害で提訴された青島製作所は創立以来最大のピンチ。青島に非はない!しかしこのままでは、風評被害で120億円分の損失が出て会社は3か月と持たない。ジャパニクスの諸田社長(香川照之)と結託して青島を潰すつもりのイツワの坂東社長(立川談春)は雲隠れで和解交渉もできない。笹井(江口洋介)はイツワと競合している取引先数社を手放すことを提案。だが、それでは青島の信用はさらに失墜する。万策尽きた細川(唐沢寿明)だったが、青島に非がないことを公式な和解協議場でイツワに認めさせる方法を思いつく。しかも、その仲裁役を諸田社長にやらせる。細川は、経団連からの信頼も厚い笹井を通して上田会長を動かし、諸田に有無を言わせずこの任を引き受けさせ、顧問弁護士が掴んだ「イツワの虚偽の内容での実用新案取得」という事実で、イツワの提訴を取り下げさせる腹積もり。和解協議当日、坂東が現れ上田会長まで登場したが、肝心な顧問弁護士が現れない。なんと顧問弁護士が掴んだ情報はイツワ側が仕掛けた罠だった。交渉は決裂。上田会長からも細川は見放されてしまった。

一方野球部では、沖原(工藤阿須賀)が入部を決めたが、「派遣社員の8割を切れ!」という細川の厳命で、沖原もリストラ対象者に。何とか沖原を残したいと思う野球部顧問で総務部長・三上(石丸幹二)は、「派遣社員・沖原との契約を打ち切り、新たに総務部で正社員として雇用する」驚き逆転案を思いついた。役員会で役員たちはもちろん猛反対。しかし三上は、リストラによって残業代が膨らむ人件費より、有能だが高卒ということで安い給与で雇用できる“実利”を力説しこれを認めさせた。
沖原問題は解決したが…。エハラ製紙との練習試合でピッチャー萬田(馬場徹)の調子が上がらない。そんな萬田を大道監督はたった3イニングで交代。そんな大道采配への不満を口にする部員たちの中、沖原が萬田の異変に気付いた。萬田は上腕骨内側上顆炎、俗にいう野球肘で、医師から完治するまで1年間の投球を禁じられた。三上に相談すればリストラ断行中の部長を苦しめることになる。
そんな中、部員たちは、偶然遭遇した細川と大道との会話から、次の大会で負ければ即廃部、野球部延命措置は青島会長(山﨑努)との賭けに負けたためで、社長に野球部への愛着はないという事実を知った。さらに細川は三上に最低1名の部員解雇を厳命していた。
悩んだ萬田は練習後に沖原を呼び出して痛む肘でピッチングを指導。沖原の天才的なピッチングを目にした馬場は自分の役目が終わったと悟り、退社を決心。製造部で辞職の挨拶をする馬場は、朴訥な言葉で野球部への思いを語り、こんな時だからこそ全社一丸となれる野球部を応援してほしいと涙ながらに訴えた。
野球部延命のかかった「都市対抗野球大会・東京都予選」が始まった。1回戦、青島野球部員を待っていたのはスタンドを埋め尽くす青島の大応援団だった。

前回は、沖原採用案を巡り、人道的な理由で推す三上と、携帯で即時に損得勘定した細川の対比が面白かった。そして、一番の見どころは、ラストの萬田辞職の弁!これについては記事最後で詳しく紹介する。

■第4話あらすじ
和解交渉も失敗し、もはや専務の笹井(江口洋介)が提案する民事再生の申し立て以外には会社を救う術はないのか?そんな中、細川(唐沢寿明)に、今度はジャパニクスの諸田(香川照之)からイツワ電器との経営合併を打診される。
突然提案された合併話に戸惑う細川。そんな細川に諸田もイツワ電器の坂東(立川談春)も、青島製作所の優れた開発力&技術力とイツワ電器の優れた営業力が組めば強力な企業になると力説。
さらに坂東からは、対等合併を前提に話を持ちかけられ、合併後は細川に会社を任せたいと。細川は会社を救う為には合併かそれとも民事再生かという二つの選択肢を突き付けられ苦悩する。
だが、そんな細川に追い討ちをかけるように、会社の経営危機の噂を聞きつけたメインバンクからの厳しい追及や社員たちの集団退職願いなど、問題が次々と襲い掛かってくる。
細川は会長の青島(山﨑努)を訪ね合併話を相談するが、青島からは対等合併などと言って言い寄る奴は信用できないと言われてしまう。そして、笹井らは合併話の噂を耳にし、細川への不信感を募らせる。
一方、負ければ即廃部となる青島製作所野球部は、新たに投手として加入した沖原(工藤阿須加)と共に都市対抗野球の東京都大会一次予選に挑んでいた。

前回細川が仕掛けた逆転劇はあえなく失敗!そんな細川が今夜さらに苦悩することになる。一方、野球部では萬田の辞職と沖原の正社員&入部という悲喜こもごもの前回だった。そんな中、第3話で辞職した萬田がTBS広報部にも大きな置き土産を残した。放送終了後、同局には萬田「再登板」を願うコメントが殺到するという異例の事態が起きている。
原作ファンは、この萬田の辞職の弁と彼の置き土産のスタンドいっぱいの大応援団のシーンをどう描くのか興味を持って視聴されたことだろう。ここはそれほど大切なシーンだったのだ。これまでのところ、原作と異なる部分が多いドラマ版の中で、原作通りいやそれ以上の見せ場を作った萬田役の馬場徹の人気がうなぎ上りだ。
馬場徹は、1988年6月17日生まれ、180㎝のイケメン俳優でつかこうへい最後の愛弟子。本作で初めて彼を知ったと方も多いようだが、演劇ぶっく人気俳優チャートではベテラン俳優陣を押さえ現在5位の演劇界で人気の俳優なのだ。
初舞台は2006年ミュージカル「テニスの王子様」。翌年、若手俳優ユニット「PURE BOYS」の結成メンバーとなる。つかこうへいの作品に出たいとの思いで「飛龍伝2010ラストプリンセス」のオーディションに自ら応募し、合格!つか氏の死後、舞台「熱海殺人事件」で木村伝兵衛部長刑事、「新・幕末純情伝」で坂本龍馬を演じるなど、舞台を中心にめざましい活躍を続けている。来月19日からは早乙女太一らと共演する舞台『怪談・にせ皿屋敷』が開幕する。
ちなみに、JリーグFC東京などに所属した馬場憂太は馬場の実兄。兄の影響で馬場も3歳からサッカーを始めたが、小4でアキレス顕を痛めサッカー選手の夢をあきらめた。こうした経験が第3話の馬場の熱演につながったのかもしれない。詳しいプロフィールはコチラ

池井戸潤原作のドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」は、毎週日曜日夜9時からの「日曜劇場」で放送。第4話は18日(日)放送。予告動画は番組公式サイトでどうぞ。

TBS「ルーズヴェルト・ゲーム」番組公式サイト