2つの予告動画と歴史年表で「落日燃ゆ」を先取り!-テレ朝
テレビ朝日では、開局50周年記念ドラマスペシャルとして、東京裁判の陰にあった昭和最大の夫婦愛を描いた「落日燃ゆ」を放送する。番組HPでは、ドラマのみどころを2バージョンの予告動画で見ることができる。特に予告動画Bは、日本を代表する名優たちの印象的なセリフをまとめて編集したもので、予告動画だけで涙を誘う。
舞台は第2次世界大戦、戦争回避に努めながら、最終的には対立し続けた軍人たちとともに処刑されるという運命に見舞われた元総理・外相である廣田弘毅の壮絶な運命を描いた感動作で、原作は日出版文化賞、吉川栄治文学賞を受賞した同名の小説。作家・城山三郎が1974年に発表した。
今も、多くの読者に愛読されている原作をドラマ化するに当たり、制作陣は二つの大きなテーマに注目したという。
ひとつは、“廣田弘毅の誠実な生き方と夫婦の愛情、そして子供たちとのかかわり”という夫婦の絆を中心とした人間ドラマ。
もうひとつは“日本が戦争に突き進んでいってしまった状況”をもう一度平成に生きる視聴者に伝えたいということ。
この大きなテーマで描かれたドラマの主人公・廣田弘毅を北大路欣也、妻・静子は高橋恵子が演じる。廣田の同期、吉田茂には津川雅彦、廣田を内閣総理大臣に任命した西園寺公望は大滝秀治、時の大蔵大臣の高橋是清を神山繁がそれぞれ演じている。A級戦犯として処刑される軍人には橋爪功、廣田の父を長門裕之、廣田の秘書として父を支え続けた三男には山本耕史という映画並みの超豪華キャスト。
これだけの名優たちが演じる「落日燃ゆ」を、本編の放送だけで終わらせるのはもったいない。番組HPには、予告動画以外にも、歴史年表や登場人物の紹介、北大路欣也のコメントなどが掲載されている。今でも終戦記念日には、毎年、A級戦犯の靖国合祀問題が取りざたされ、東京裁判に関する書籍も毎年のように刊行されている。しかし、東京裁判やA級戦犯とされた人々について知る人が意外に少ないのが現状である。ドラマ「落日燃ゆ」が、戦争に翻弄された人々の悲運の人生を知る手がかりとなりそうだ。放送は、3月15日(日)夜9時より!
◆ テレ朝「落日燃ゆ」予告動画