キム・レウォン主演『マイ・リトル・ヒーロー』、日本公開直前に名場面動画と一緒に鑑賞レポで見どころ紹介!

2014年07月06日13時39分映画
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このところ人気の韓国ミュージカル業界を舞台に、三流音楽監督と少年が起こす奇跡の物語を描いた韓国映画『マイ・リトル・ヒーロー』の日本公開までいよいよ1週間を切った!キム・レウォン主演の本作を一足先に鑑賞したので、名場面の写真や先行公開された動画と一緒に映画の見どころをご紹介しよう。

MLH映画は、国家事業である大型ミュージカルの音楽監督と主役少年を選ぶためのオーディションを描く。
制作サイドではすでに合格ペアを決めており、オーディションの他の出場者は単なる当て馬。ところがそんな出来レースで、虚栄心の塊の音楽監督ユ・イルハンと出場資格さえ危ぶまれる少年ヨングァンのペアが勝ち残り、優勝確率0%のオーディション決勝に挑むことに。

ところで、イルハンたちが狙うミュージカルは『朝鮮の王 正祖』。韓国ドラマのファンの方ならこのタイトルを聞いてすぐに、「イ・サン」を思い出したのでは?まさにミュージカルは、18世紀後半、500年の王朝史においてもっとも波乱万丈、紆余曲折の人生を送った王であり、進んだ考えを持ち、民主的な手で皆を包容した賢君、朝鮮王朝第22代目王・正祖の幼少期を描く。主人公の正祖(サン)は父と悲しい別れをしている。正祖の父は、実父であり李氏朝鮮第21代国王である英祖の後継だったが、朝廷内の派閥の陰謀により無実の罪で刑死させられた。

国家事業であるミュージカルを盛り上げるためのオーディション番組は、毎週生放送でオンエアされ、最終候補の監督が自ら選んだ少年とペアを組んで、父と正祖の別れのシーンや正祖が聖君となる決意をするシーンなどを構成・上演し、サバイバルで勝ち抜いていく。

ドラマの見どころは名優たちの熱演に支えられた感動のストーリーと、少年たちによるミュージカルシーン。
MLHストーリー展開だけを見ると、映画の結末が予想できそうだが、実際の結末は予想を大きく超えた感動的なものだった。そんなストーリーを主役のキム・レウォンをはじめ、テレビドラマでもおなじみのイ・ソンミン(「大王世宗」他)やチョ・アン(「10 TEN」他)、イ・グァンス(「トンイ」他)といった名優たちの心温まる演技で魅せてくれた。
特に数々の受賞歴を持ち演技派としても定評のあるキム・レウォンは、本作ではこれまでとは違う演技で感動させてくれた。ヨングァンの天使のような歌声に聞きほれて目を輝かせるシーンや、ある事情により少年を裏切ることになり、事の真偽を確かめに来たヨングァンを二度見するシーン、そしてラスト近く涙をこらえながらの伏せがちの目、怒りの目、哀願する目…本作では彼の目の演技に魅了させられた。
以下の動画でその一場面が確認できる。



もちろんファンから支持されているキュートな笑顔やご自慢の長い脚もラストで見られる。特に思いっきりたれ目になる笑顔はピアノの前とラストで、ご自慢の長い脚もラストの後ろ姿で鑑賞できるので最後までお見逃しなく。

MLH本作のもう一つの見どころとなるのは、ヨングァン役のチ・デハン君をはじめとした少年候補者たちが繰り広げる歌とダンスのシーンだ。
本作の子役たちのオーディション風景とステージを観て、改めてミュージカル大国、韓国の層の厚さに驚かされた。
まず最初に驚かされるのは5人の音楽監督たちが、ブラインドテストでパートナーを決める場面。ここで少年たちが歌うのはミュージカル『アニー』より「Tomorrow」。以下の動画でその美声が確認できる。


この動画では、上で紹介したイルハン(キム・レウォン)の目の輝きが変わるシーンも確認できるのでお見逃しなく。

そしていよいよペアを組んでオーディションを勝ち抜くためにステージを披露するが、イルハンたちの最大のライバルのキム・ドユン&チェ・ホジン チームのステージが動画公開されている。演じている子役俳優はチョン・ジノ君。本作のミュージカルシーンの演出には、ミュージカル大国である韓国でも大人気のミュージカル『スリル・ミー』(http://www.kjstar.co.kr/product/product_detail.asp?it_code=M101)も手がけたイ・ジョンソクが担当。
イルハン&ヨングァンの感動のステージは本編で確認するとして、まずは以下の動画から圧巻のステージをご確認されたい。


本作には、国内の様々な舞台で活躍する豪華ミュージカル俳優陣が華を添えるのでこれも大きな見どころの一つだ。

MLH少年ヨングァンを演じた子役チ・デハン君は、1/800人を勝ち抜いた少年。6か月にも及ぶ厳しい歌とダンス、そして演技のレッスンでヨングァンになりきったが、レッスンは相当厳しかったのだろう。韓国で行われた制作発表会では、レッスンのことを司会者から聞かれて思わず涙ぐんだ。

MLH本作では、韓国ドラマ定番のロマンスは描かない。それをにおわせるシーンはあるが、あくまでもユ監督と少年ヨングァンに焦点を絞っている。これも、最後まで作品の世界に浸らせてくれた一つの要因だろう。
ストーリー自体は、出来レースという大人の事情で少年たちを翻弄したり、ここ数年社会問題にもなっている“コピノ(*)”を取り上げたりと、韓国社会の負の部分を描きながらも、映画鑑賞後の感想はとてもさわやか。忘れていたひたむきさや優しい心を思い出させてくれ、映画ファンはもちろん、ミュージカルファンにもぜひともオススメしたい一作だ。

(※)“コピノ”とは、コリアン(Korean)とフィリピノ(Philipino)の合成語で、韓国の男性とフィリピンの現地女性の間で生まれた2世をフィリピンで言う言葉。


映画は、7月12日(土)より、シネマート六本木・シネマート心斎橋などで公開!

■監督:キム・ソンフン
■出演:キム・レウォン/イ・ソンミン/チョ・アン/イ・グァンス/チ・デハン
2013年韓国公開/韓国映画/上映時間:135分(原題:마이리틀히어로)
©2012 CJ E&M CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED
配給:ポニーキャニオン公式サイト:my-littlehero.com
前売り券情報
■販売期間:絶賛発売中
■販売場所:シネマート六本木・シネマート心斎橋・全国のプレイガイドにて販売(※前売り特典は上映予定劇場での購入に限らせて頂きます。)
■特典内容:特製キラキラ★コンパクトミラー(※数量限定につき、無くなり次第終了いたします。)
■価格:1,500円(税込)※当日一般1,800円(税込)のところ

韓国映画『マイ・リトル・ヒーロー』公式サイト

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