火野正平がイッセー尾形に託した最期の望みとは?「55歳からのハローライフ」前回あらすじと最終回予告動画
いよいよ今夜12日最終回となるNHK「55歳のハローライフ」では、イッセー尾形を主人公に、「空を飛ぶ夢をもう一度」を放送!前回はベテランのトラック運転手の老いらくの恋を描いたが、最終話ではどうやら初老の男達の友情から何かを気付かせてくれるようだ…公式サイトには予告動画が公開されている。
先週の第4話「トラベルヘルパー」で、不定期のトラック便のアルバイトをしているベテランのトラック運転手・下総源一(小林薫)が上品な女性・彩子(安田成美)と親しくなったきっかけは松本清張の古本。
主人公の小林は、「砂の器」(2011年、テレビ朝日)や「霧の旗」(1983年、テレビ朝日)に、ヒロイン役の安田もまた「ゼロの焦点」(1983年、TBS)や「霧の旗」(1991年、テレビ朝日)など、松本清張ドラマに出演していただけに、劇中小説のストーリーを語る場面でにんまりした視聴者もいたのでは?
独り身のアパート生活を読書で慰める下総は、堀切彩子(安田成美)と知り合い一目惚れをした。元小学校の教師だったという彩子は、これまで下総が出会った女性とは違って上品で優しい。惰性のように送っていた下総の生活に俄然ハリが出てきた。目一杯自分を着飾り、教養豊かな男に見せかけてデートを重ねるが、突然別れを告げられてしまった。彩子は、数年前に別れた夫の借金苦でホステスをしているとのこと。下総は経済的な援助を申し出たが、彩子を怒らせてしまった。あきらめきれない下総は彩子の家を探し出し、彩子の本当の生活ぶりを知った。彩子には夫がいた。もっとも20数年前に難病を患い、10年前からは施設で入所して週末だけ帰宅していた。力になれることはないかと申し出た下総だったが、きっぱりと断られてしまった。
彩子と会えなくなった寂しさに耐えきれず、死をも考え旅に出た下総は、そこで介護旅行のトラベルヘルパーの社員と出会う。社員は介護が必要な方のために快適な旅のお手伝いをしていると言う。
下総は、「寂しいのは仕方がない。自分のやりたいことをやるんだ」という大好きだった祖母のことばを思い出した。物を運ぶことに生きがいを感じトラック運転手になった下総は、何かに気づいた…。
前回は、主人公がどんな気付きをしたのか明確にはされなかったが、物を運ぶことにやりがいを感じていた下総だけに、祖母の言葉と握りしめた名刺から、ひょっとすると残りの人生をトラベルヘルパーという仕事にやりがいを見つけるのかも…。
第4話では、第3話主人公の中米志津子(原田美枝子)が明るい試食販売員の役で登場しただけに、最終回、下総がどんな形で登場するのか大いに気になる。
■第5話(最終回)「空を飛ぶ夢をもう一度」
出版社をリストラされた因藤茂雄(イッセー尾形)は、自分がホームレスになるかもしれないという恐怖と隣り合わせで生きている。60歳の身体にムチをうち、水道工事の誘導員をしていたある日、中学時代の親友だった福田(火野正平)に声をかけられる。福田は現場近くの高級住宅街で暮らしているという。卒業以来忘れていた親友との記憶が少しずつよみがえる因藤。
しかし、一か月後、虫の息の福田の関係者から山谷へ呼び出される。福田はホームレスだった。当惑する因藤に、福田は"最期の望み"を託すのだが・・・。
第5話「空を飛ぶ夢をもう一度」は、12日(土)夜9時からNHK総合にて放送。再放送は、14日(月)午前0時50分~1時48分放送予定(13日(日)深夜)【総合】。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。
◇NHK「土曜ドラマ」番組公式サイト