エルフの王子がやさぐれた?!オーランド・ブルーム最新作『ケープタウン』あらすじと予告動画

2014年09月04日20時00分映画

『ロード・オブ・ザ・リング』『パイレーツ・オブ・カリビアン』で大人気、オーランド・ブルーム最新作『ケープタウン』。オーランドは今までの好青年な役とは全く違う、ワイルドで人間のクズとまで言われる刑事役に挑戦!共演は『大統領の執事の涙』に主演のオスカー俳優フォレスト・ウティカー!予告動画は映画公式サイトで公開。

『ロード・オブ・ザ・リング』では美しい金髪をなびかせたエルフの王子・レゴラス、『パイレーツ・オブ・カリビアン』では、ジョニー・デップ扮するジャック・スパロウにいいように使われる好青年(?)ウィル・ターナーを演じ、その人気と知名度を不動のものにしたオーランド・ブルーム。最近では元妻・ミランダ・カーを巡ってジャスティン・ビーバーと一悶着を起こすなど、本業以外でも注目を浴びてしまった。
若いころは名門ギルドホール音楽演劇学校で演劇を学んだ。同時期、劇作家で演出家の鴻上尚史もギルドホールに留学しており、「オレらの将来はどうなるんだろう…」と悩む若人たちのよき話し相手(年長者で)だったらしい。そんな若人の1人がオーリー(オーランド・ブルームの愛称)だったとか…。

現在劇場公開中『ケープタウン』は、今までのオーリーが演じてきた役とはまったく違った、新しいタイプのキャラを演じた。オンナにだらしなく、アル中一歩手前…妻には見放され高校を卒業する息子からも軽蔑され、署長からは「クズ」と言われる刑事ブライアン。
先日、都内で行われた『ケープタウン』のプロモーション記者会見で、ブライアンを演じたオーリーは、南アフリカという厳しい環境の中で、刑事で居続けることは大変難しい…現実逃避したい、そんな気持ちからブライアンは酒やドラッグに手を出したんじゃないか…と自分が演じた役の背景について語った。
確かに、いままでは好青年役が多かったオーリーが、いきなりそんなダーティーな役、しかも高校卒業した息子までいるなんて! さらに役のため、半年かけてマッチョな身体になったというオーリー。ファンにとっては衝撃的? 刺激的? な作品ではないだろうか。
そして、オーリーも記者会見で語っていたが、南アフリカの厳しい現状、人種問題や貧困問題などを知る上でも、『ケープタウン』は非常に見応えのある作品となっている。

映画『ケープタウン』主演オーランド・ブルーム記者会見再現レポ(前半)
映画『ケープタウン』主演オーランド・ブルーム記者会見再現レポ(後半)

共演は、『バード』(1988)でカンヌ国際映画祭男優賞受賞、『ラスト・キング・オブ・スコットランド』(2006)で第79回アマでミー賞主演男優賞を受賞したオスカー俳優のフォレスト・ウティカー(鶴瓶そっくり!)。本作に引きつづき、ブロードウェイで舞台「Romeo and Juliet」でもオーリーと共演したコンラッド・ケンプ。

■あらすじ
南アフリカ、ケープタン。地元で人気の元ラグビー選手・バイツの娘ニコールが惨殺された。強行犯撲滅課のアリ・ソケーラ(フォレスト・ウティカー)率いるチームが事件を担当した。アパルトヘイト政策の傷跡がまだ色濃く残るこの地で、ズールー族出身で警部まで昇進したアリは、部下からの信頼も厚い。一方、酒、オンナ、ドラッグに溺れるブライアン・エプキンは、妻からは三行半を突きつけられ、高校卒業する息子からは軽蔑され、署長からは「クズ」と言われているダメ人間だが、アリにとっては最も信頼できる部下だった。
遺体解剖の結果、ニコールは殺害時に麻薬を服用していたことがわかる。それは地元の黒人の間で流行っているという「ティク」と呼ばれる薬物と似ている成分だった。この薬物は、最近頻繁に起こる「児童失踪事件」の現場にも残されており、ニコール殺害と麻薬、児童失踪、一連の事件は組織的陰謀の表層にすぎないことがわかってくる。ケープタウン…この街に潜む根深い闇とは一体何なのか…。

『ケープタウン』
出演:オーランド・ブルーム、フォレスト・ウティカー、コンラッド・ケンプほか
監督・共同脚本:ジェローム・サル(『アントニー・ジマー』〈劇場未公開2009年DVD発売〉)
共同脚本:ジュリアン・ラプノー(『幸せはシャンソニア劇場から』〈2009〉)
音楽:アレクサンドル・デスプラ(『ハリー・ポッターと死の秘宝』〈2010/2011〉)
原作:キャリル・フェリー


第66回カンヌ国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門正式出品作品『ケープタウン』8月30日(土)より新宿バルト9ほか、全国ロードショー。主演、オーランド・ブルーム、フォレスト・ウティカー。予告動画は映画公式サイトにて公開されている。

オーランド・ブルーム主演『ケープタウン』公式サイト




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