最終回見せ場は奈月と愁夜のキスシーン!NHK「タイムスパイラル」見逃した方のために最終回あらすじと関連動画

2014年10月22日10時00分ドラマ

妹・真実(竹富聖花)を生かすために奈月(黒木メイサ)が死ななければならないのか!?奈月の想いを胸に愁夜(GACKT)最後のタイムトラベルに旅立つ…そして2020年に戻ってきた愁夜の未来は変わっていたのだろうか!?21日(火)に放送したNHKBSプレミアムドラマ「タイムスパイラル」はNHKオンデマンドにて見逃し配信中。

黒木メイサ×GACKT主演「タイムスパイラル」の放送が終了した。濃い顔系の2人が主役、しかもどちらも妙に色っぽい。NHKドラマのキャスティングにしてはずいぶん冒険をした感がある作品だった。
妹・真美(竹富聖花)がノイズ病という治療困難な病気になり、治療薬が開発されぬまま死んでしまった。兄・愁夜はタイムトラベルで過去にさかのぼり、後にノイズ病の新薬を開発する科学者・相沢良美(岸本加世子)がもっと早く新薬を開発できるよう、運命の分岐点に変化を持たせる…。そのおかげで、15年前の誘拐事件で命を落とすはずだった奈月は生き延びることができたのだが、愁夜がどんなに過去を変えても「時間」が真美を殺そうとする…。
この「負のスパイラル」を解消するために、奈月が奇策を提案する。15年前のあの日に戻って、私を救わないでほしいと…。本来、死ぬはずだった奈月が生き延びてしまったために、時間の流れが複雑化し「負のスパイラル」が生じてしまった。だからその根源である自分を生かさなければ、「真美が死ぬ」という未来を変えることができるかもしれない。

という、壮大なSFファンタジー&ラブストーリー「タイムスパイラル」。全話を通して、正直ツッコミどころ満載なドラマだったが、GACKT扮する愁夜の悲しげな表情、思いつめた表情に哀愁が満ちていた。愁夜役に適任だったのではないだろうか。
「どうやってタイムトラベルするの?」「タイムトラベルができるぐらい科学が発達しているなら、わざわざ過去に戻らなくてもいいのでは?」など、最初から最後までこの疑問(ツッコミどころ)が解消されることがなかった。夜11時すぎというちょっと遅い時間帯での放送。大人向けのドラマだったのだろうか? どちらかというと、このドラマのゆるーい展開は、恋に恋する中高生向きだったように思えていたのだが、最終回、愁夜と奈月の濃厚なキスシーンを見て、これは大人向けのドラマだったと確信した。NHKとは思えぬほど、GACKTと黒木メイサのキスシーンには、エロスがあった。あれは決して子ども向きではない。

「タイムスパイラル」は20日放送で終了してしまったが、7月クールでは「信長のシェフ」、10月クールでは現在放送中「信長協奏曲(コンツェルト)」、そして竹野内豊主演「素敵な選TAXI」(フジテレビ)が始まった。2014年はタイムトラベルドラマが異常に多いような…もしかして、タイムトラベルはブーム!? 「素敵な…」は「タイムスパイラル」ほど、深刻なストーリーではないのだが、もしも…愁夜が枝分(竹野内豊)のタクシーに乗ったなら、どんなことになっていただろう? とくだらない妄想をしてしまう。思いつめた表情のGACKTと飄々としている竹野内豊が同じタクシーに運転席と客席に乗っているシーンを想像すると…。

■最終回あらすじ
奈月(黒木メイサ)は愁夜(GACKT)の妹・真実(竹富聖花)を救う奇策を思いつく。すべての始まりは15年前、奈月の誘拐事件から始まった。奈月は愁夜にもう一度15年前に戻り、自分を助けないで欲しいと頼む。しかしそんなことをしたら、奈月は死んでしまう。今まで積み上げてきた人生が「無」になってしまう。愁夜は奈月の命を奪うようなことはできなかった。

一方、ノイズ病新薬を早期に認可を得るために、データ改ざんしてしまった良美(岸本加世子)は、奈月の言葉で目覚め、本当のことを告白すると決意した。3万人に1人の割合で、アルコールを摂取すると死に至るケースがある。このことをあえて公表し、偽りの自分を終わらせる…そして完璧な新薬開発に取り組むと誓う良美。彼女にそう決意させたのは、奈月の告白だった。奈月は誘拐事件依頼、突如起こるパニック症に苦しんでいた。これ以上母に心配かけたくなかったので、健太郎(平岡祐太)にしか言えなかった。また、健太郎も自分のせいで奈月が誘拐されたことに責任を感じ、その重さに苦しさを感じていた。奈月はこれ以上、健太郎に負担をかけたくない。自分の問題は自分1人で立ち向かうと決意した。その決意が、母・良美に本当のことを告白する勇気を与えた。

愁夜が15年前にタイムトラベルする前に、奈月は「私に記憶をください」と愁夜と一緒に楽しい時間を過ごした。もしかしたら、今の自分の存在はなくなってしまうかもしれない。しかし、事件以降15年生きてきた事実は奈月の中に残るはず…その記憶の1つに愁夜との思い出を刻みたかった。公園で2人楽しくお弁当を食べたり話をしたり…奈月の記憶に愁夜が深く刻まれていった。
そしていよいよ愁夜は最後のタイムトラベルをして…。

2020年に戻った愁夜は急いで真美に電話をかけた。すると電話の向こうで真美の声が「新婚旅行から帰ったところ。預けたジョン(犬)を返してね」と…。最後のタイムトラベルは成功したのだ。真美は死なずに健太郎と結婚していた。しかしもう1人、愁夜にとって大切な人…15年前、愁夜は自らが直接手を下して奈月を助けたのではなく、奈月が自力で誘拐犯から逃げられるよう差し向けた。しかし、その後奈月が生き延びているかどうかはわからない。愁夜は大学へ行き奈月の姿を探した。そして…いつもの図書館で奈月と再会。未来が変わった2020年では、このときが奈月と愁夜が初対面。愁夜は今度こそ本名の「光田愁夜」と名乗った。奈月は物理的なアプローチで時間の流れ、タイムスパイラルについて論文を書いているという。そして別れ際、奈月は…「辰巳先生? 私、一緒にお弁当食べた記憶があります」と言った。

NHK 「タイムスパイラル」(全8話)はNHKオンデマンドにて見逃し配信中。出演は黒木メイサ、GACKTほか。

NHK BSプレミアム「タイムスパイラル」番組公式サイト公式サイト
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