祖父・宮部久蔵は惻隠の情を持つ男!向井理主演「永遠の0」第3夜あらすじと予告動画、第2夜考

2015年02月15日07時00分ドラマ

ついに最終夜を迎えるテレ東開局50周年特別企画ドラマスペシャル「永遠の0」!第2夜でますますわからなくなった、祖父・宮部久蔵(向井理)が特攻隊員として命を落とした本当の理由が、第3夜で明らかになる!映画とはまた違った感動がもらえるドラマをお見逃しなく!最終話は、2月15日(日)夜8時54分から放送!最終夜へと導く第2夜のポイントと、第3夜のあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで視聴できる。
また、本日、11:55~12:54に「永遠の0」第2夜のダイジェストが放送される。
また、第1夜、2夜の詳しいあらすじと記者会見などはコチラで紹介⇒【「永遠の0」関連記事】

■前回を振り返って
第2夜では3人からの宮部久蔵(向井理)についての証言を得た。

1人目の証言者はフィリピンで一緒だった谷川正夫(石橋蓮司)。
谷川(金井勇太)はマバラカット基地からニコルス基地着いた翌日、「特攻」志願兵が募られ、「志願する者は一歩前に出ろ」という言葉に全員が一歩前に出た。だが、一人志願しない者がいた。それが宮部だった。宮部は上官(木下隆行)に罵られても「命が惜しいです」と答え、絶対に志願しようとしなかった。
特攻を志願することは戦死を意味し、上官の命令に逆らうこともまた死刑に値する。それでも宮部は、「必ず死ぬ作戦は嫌だ」と拒否したのだ。特攻を志願した谷川にも「不時着してでも絶対死ぬな」と、自分だけでなく他の人にも生き延びろと言った。

次の証言者は、筑波海軍航空隊で戦闘機乗りの養成所で教官だった宮部を知っているという武田(山本圭)。現在は大企業の社長だ。武田もまた学徒出陣し、宮部に戦闘機の操縦を習った。
宮部の指導は適格だが決して合格点を出さない。武田(工藤阿須加)たち予備学生たちは宮部が嫌がらせをしていると恨んだ。合格点が出なければいつまでも経っても出陣できない。そして、ついに最終日。予備学生たちに「志願書」が配られた。震える手で武田たちは死に行くための「志願書」に○を付けた。武田たちは、その夜、宮部が特攻を拒否したことを話題にした。そしてこの時初めて、宮部の気持ちが分かったのだ。予備学生の操縦技術がうまくなるたびに悲痛な顔をしていた宮部は、彼らを生かすために「不可」を出し続けたのだと。宮部こそが強い人間だと思った。
さらに、宮部は訓練中に墜落死した仲間の名誉を守ってくれた。武田たちは宮部を守るためなら特攻に行ってもいいと思った。そして、実際にそんな事態が起きた。下降訓練中に、突然敵機が襲ってきた。気づかない宮部を守るために、予備学生の乗る戦闘機が敵機に突っ込んだ。その後、宮部の見事な空戦技術で何とか敵機を撃墜。だが、宮部を救った予備士官は大けがを負った。駆け寄る宮部に予備学生は、「宮部教官は日本に必要な人。死んではいけない人です」と語った。

永遠の最後の証言は、宮部が特攻で飛び立った九州鹿児島鹿屋で一緒だった景浦介山(柄本明)という元ヤクザ。彼は、宮部を殺したいほど憎んでいたと話し始めた。
昭和18年、秋。ラバウルで景浦(尾上松也)は宮部に模擬空戦を申し出、受けた宮部を撃つ。しかし景浦の攻撃をかわした宮部はこの模擬空戦のことは誰にも話すなと忠告、景浦の中に強い劣等感と怒りを残す出来事となった。
昭和20年夏に景浦が鹿屋基地に転属になると、頬がこけ、無精ひげを生やし、人相がすっかり変わった宮部に再会。自分も腕を上げて一飛曹になった、もう簡単には負けないと宮部に挨拶をするが、宮部は景浦を覚えていないかのように去っていく。自分は一日も忘れたことがないのに宮部の中に自分はいなかったのだと思うと、再び怒りと屈辱がこみあげ「この男を殺してやる」と本気で思った。
しかし、翌朝、特攻を敵機から守る直掩隊を命じられた景浦は出撃する特攻隊員に宮部がいると知りがく然とする。発動機がうなる零戦に向かう宮部を追いかけると「景浦が援護してくれるなら、安心だ」と言葉を返される。宮部は自分を覚えていた!そのうれしさと、自分が殺してやりたかったという気持ち、なぜ宮部が特攻へ行くのかという疑問、憤り…さまざまな思いが交錯し何も考えられなくなった景浦は、宮部が自分の自爆を止めたように、今度は自分が宮部を守ろうとだけ誓ったという。ところが、景浦の直掩機は故障し、宮部の乗った旧型の特攻機が遠ざかっていくのを見守るしかなかったのだった。

さあ、ここで気になるのは、健太郎が祖父の大石賢一郎(伊東四朗)に報告に行ったシーン。祖父が当時大学生で学徒出陣したこと。そして、宮部が「不時着しても死ぬな」と言うほど生に執着していたと話した時の祖父の表情。

もう一つは、影山の証言。鹿屋基地で再会した宮部の変貌ぶりは?なぜ宮部は旧式二一型の戦闘機に乗ったのか?影山はなぜ祖母・松乃の話をしたのか?血の付いた日本刀は何だったのか?そして、なぜ健太郎を抱きしめたのか?

■第3夜あらすじ
その後、玉音放送で終戦の詔勅を聞いたとき、景浦(柄本明)はあと少し生きていれば命が助かり、家族の元へ帰れたはずの宮部を思って泣いたという。
その日、健太郎のもとに以前話を聞いた井崎源次郎(近藤正臣)の娘・鈴子(和泉ちぬ)から電話がかかってくる。井崎が数時間前に亡くなったと。慶子はこうして戦争に行った人たちが歴史から消えていくのだと痛感。それを聞いた母の清子(高畑淳子)は、このタイミングで2人が宮部のことを調べ始めたのは運命なのかもしれないと言う。
永遠の数日後、慶子と健太郎は鹿児島へ向かった。鹿屋基地で通信員をしていた村田保彦(竜雷太)に会うためだ。2人は村田に会う前に鹿屋航空基地に隣接された資料館を訪れ、零戦展示フロアに立ち寄る。現在は旅館を経営している村田は2人に客室を案内しつつ、特攻隊員がいかにして自分の戦果を伝えたかを説明。そして、直掩として援護につきながらも、多くの若い特攻隊員が散っていくのを見た宮部が、酒に酔いながら自分の命は彼らの犠牲の上にあると焦燥していたと語る。その頃から宮部は無精ひげを生やし、頬がこけ、目だけがギラギラと光って人相が変わっていったという。

自分より若い人がどんどん死んでいくのを近くで見ていた祖父は、自分一人生き延びることはできないと特攻に志願したのだ。健太郎はそう納得しかけるが、慶子はあれほどまでに生きて帰ろうとしていた宮部がそんなことをするはずがないと反論。2人の言い分を静かに聞いていた村田は「宮部さんが、特攻に行った日の話をしましょう」と語りはじめる…。

第3話の最終話では、村田保彦役を担当する竜雷太ともう一人の証言者がいる。果たしてその証言者とは?感涙必至の「永遠の0」最終話をお見逃しなく。

■ドラマスペシャル「永遠の0」放送日
2月11日(水・祝)夜8時54分から
2月14日(土)夜8時58分から
2月15日(日)夜8時54分から

テレビ東京開局50周年特別企画 ドラマスペシャル「永遠の0」番組公式サイト

【冬ドラマ一挙紹介】  【「永遠の0」関連記事・各回あらすじ】

■出演者
宮部久蔵…向井理
松乃…多部未華子
佐伯健太郎…桐谷健太
佐伯慶子…広末涼子
佐伯清子…高畑淳子
大石賢一郎…伊東四朗
【戦時編】
景浦介山…尾上松也
村田保彦…渡辺大
大石…中村蒼
宮部清子(幼少時)…渡邉このみ
【現代編】
景浦介山…柄本明
村田保彦…竜雷太
高山隆司…山口馬木也
藤木秀一…原田泰造

■スタッフ
【原作】百田尚樹「永遠の0」(太田出版 刊)
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【脚本】櫻井武晴
【監督】佐々木章光
【音楽】栗山和樹
【主題歌】MISIA「桜ひとひら」(Ariola Japan)
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■協力
防衛省、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊、鹿屋市

■制作
テレビ東京/テレパック



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