偶然ではなかった必然の交代!向井理主演「永遠の0」宮部出撃の日の最後の証言者は?関連動画-テレ東

2015年02月16日11時50分ドラマ

3夜にわたって放送されたテレビ東京開局50周年特別企画ドラマスペシャル「永遠の0」は、昨夜2月15日(日)に最終夜の放送を終えた!祖父・宮部久蔵(向井理)が特攻志願した理由を見つけるためにさまざまな証言を得た慶子(広末涼子)と健太郎(桐谷健太)が最後にたどり着いたのは、もう一人の祖父・大石賢一郎(伊東四朗)の証言だった…最後に分かった宮部が死んだ出撃の日の最後の証言をおさらい!関連動画は番組公式サイトで視聴できる。

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■宮部出撃の日
宮部の乗った旧型の特攻機が飛び立った数日後、戦争は終わった。宮部の最期の証言をした影山(柄本明)は、戦後狂った世の中に復讐したいとヤクザになり、人も殺したと語った。
こうして、慶子(広末涼子)と健太郎(桐谷健太)の自分たちの祖父・宮部久蔵(向井理)についての調査は終わったものの、結局二人には、あれほど生きて妻子の元に帰ると言っていた宮部がなぜ特攻に志願したのか、なぜ不時着しなかったのかわからなかった。
それを教えてくれたのは、新たな証言だった。

二人は、鹿屋基地で通信員をしていた村田保彦(竜雷太)に会った。当時村田たちは、特攻隊員自らが発信する残酷な命の電信を確認する作業をしていた。そんな村田が宮部が特攻に行った日の話をした。

宮部は飛び立つ前、ある予備士官に彼が乗る旧式の二一型と、自分が乗る馬力も速度も優っている五二型を交換してくれと交渉していた。もちろん予備士官はこれを断り、宮部は一度は五二型機に戻ったが、しばらくしてまた予備士官の元へ。腕のいい宮部が五二型機に乗るべきと言う予備士官に、「自分の腕は一流です。だから二一型に乗っても十分やって行けます」と、自らの技量を誇示するらしくない言葉で強引に迫った宮部。結局宮部は二一型で飛び立った。村田はこのことをある出来事があったために鮮明に覚えていた。
そのある出来事とは、宮部が乗るはずの特攻機が発動機のトラブルで喜界島に不時着したのだった。そして、その機に乗っていたのは、大石賢一郎という人物…姉弟の祖父だった。

姉弟は祖父である大石(伊東四朗)の元へ。大石は孫たちに、自分と宮部との運命的な出会いと別れを語った。
筑波海軍航空隊で戦闘機乗りの養成所で宮部の生徒だった大石(中村蒼)は、合格点を出さない宮部を意地悪な教官だと思っていた。だが、特攻志願書を提出した日。それが“死願書”なのだと痛感し、宮部が合格点を出さなかったのは生徒を死に追いやらないためだと悟った。さらに、事故死した生徒の名誉を守った宮部が本気で人のことを思いやれる“惻隠の情”を持つ人物だと知り、今後の日本に絶対必要な人物だと思うようになった。そんなある日、訓練中に敵機の襲来に遭い、大石が宮部を守ろうとして大けがを負った。後日、沈痛な面持ちで大石を見舞いに来た宮部は、ボロボロになった大石の外套を見て自分が着用していた革の襟に綿を入れをしている暖かそうな外套を置いていった。

永遠退院した大石が見た宮部はげっそりと痩せこけ、まるで別人のようだった。いよいよ大石に出撃命令が下った。特攻隊員として整列する自分の隣に宮部がいたことに驚いた。
出発直前、大石は宮部から2度にわたって特攻機の交換を迫られた。いつもの宮部とは違う強引な態度に大石は従うしかなかった。
ところが出撃して間もなく大石の乗った五二型に発動機のトラブル発生。編隊を離れるしかなかった。大石は喜界島に不時着した。いくつもの偶然が重なった運命の出来事は、一通の手紙で宮部が大石を生かそうとした必然の出来事だと分かった。大石は機体の中に、宮部の手帳を見つけた。手帳には大切にしていた妻・松乃の写真が挟んであり、その裏に、「もし、大石少尉がこの戦争を運よく生き残ったら、お願いがあります」として、宮部の家族が苦しんでいたら助けてほしいと、走り書きしていたのだった。

戦後、大石は何年もかかってやっと松乃を探し出した。宮部に命を救われたとだけ告げ、母子の援助を続けた。松乃からなぜこれほどまでに親切にしてくれるのかという問いに、とうとう出撃の日のことを語った。十分すぎるほどの恩返しをしてくれたという松乃に、愛情も感じていた大石は、結婚を申し込んだ。
松乃(多部未華子)は、自分が手を加えた外套を着た大石を初めて見た時、宮部が帰って来たのかと思ったと話し、その前にも宮部の生まれ変わりを見たと、奇妙な体験を打ち明けた。戦後、女手一つで子育てする松乃は一時期ヤクザの組長の囲い者になっていた。ところが、ある日襲撃にあり、組長が殺され、自分にも血刀が突き付けられた。ところが、ヤクザは松乃の顔を見て、財布を投げつけ「生きろ」と言ったのだと。
その男こそは、宮部を殺したいほど憎み、そして宮部にあこがれていた景浦(尾上松也)だった。

やがて大石と松乃は結婚し、その後二人で宮部について語ることはなかった。しかし、松乃が息を引き取る瞬間、大石は宮部の姿を見た。そして自分が死ぬときにはきっと松乃が迎えに来てくれる、その時宮部も一緒に来てくれるとうれしい、と、孫たちに話した。こうして宮部を知る最後の証言者の話は終わった。

祖父の足跡をたどったことで、姉弟は変わった。慶子は条件のいい高山との結婚を考え直し、健太郎はあきらめていた司法試験への再チャレンジすることにした。


ドラマ全3話を視聴し、ドラマが描きたかったもの、そしてドラマは映画を超えたのか?などについて考えた。 ⇒次ページ【ドラマは映画を超えたか?】へ続く
 
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テレビ東京開局50周年特別企画 ドラマスペシャル「永遠の0」番組公式サイト

■出演者
宮部久蔵…向井理
松乃…多部未華子
佐伯健太郎…桐谷健太
佐伯慶子…広末涼子
佐伯清子…高畑淳子
大石賢一郎…伊東四朗
【戦時編】
景浦介山…尾上松也
村田保彦…渡辺大
大石…中村蒼
宮部清子(幼少時)…渡邉このみ
【現代編】
景浦介山…柄本明
村田保彦…竜雷太
高山隆司…山口馬木也
藤木秀一…原田泰造



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