玉木宏が殺人鬼に!手塚治虫の問題作「MW-ムウ-」予告編映像が解禁

2009年04月30日12時51分映画

玉木宏、俳優キャリア初となる悪役は何と殺人鬼! 伝説的な漫画家、故・手塚治虫がかつて放った禁断の問題作「MW-ムウ-」がいま、玉木宏・山田孝之出演で映画化され、公式HPにて衝撃の予告編映像が解禁された。

ストーリーの下敷きになるには、ある島で起きた事件。島の住民全員が原因不明の死を遂げる。そしてその事件は政府によって隠蔽されてしまうが、実は奇跡的に2人の少年が生き残っていた。その少年たちはそれぞれ成長を遂げ、結城美智雄(玉木宏)はエリート銀行員になり、もう1人の賀来裕太郎(山田孝之)は、敬虔な神父になっていた。銀行員である結城のもうひとつの顔は冷酷非道な殺人鬼。事件の報復の先にある目的を抱えている。かつて運命をともにした賀来は結城の凶行を阻止しようとするが、ふたりの過去を巡るドラマは衝撃的な結末に突き進んでいく。

政府の裏側にある闇の部分、宿命と罪と狂気。それらを真っ正面から描いた漫画「MW-ムウ-」は1976年の発表時、読者に衝撃を与え、数ある手塚治虫作品の中でも禁断の問題作とされた。映像化は、まず不可能と言われていたこの作品が手塚治虫生誕80周年のいま、玉木宏が見事なダークヒーローを演じることによって蘇る。主人公・結城美智雄は、人間の「負」の部分を体現しながら、クール&クレバーを崩さない。その点については、古くはシェイクスピア作品のイアーゴ、また映画では、ハンニバル・レクターなどのキャラクターと一脈通じる傑出したピカレスクであることに間違いはない。もちろん本作は単なる猟奇的な衝撃作などではない。人間の暗闇と悪意を巧みに描くことで、逆説的に生命の尊厳と「正義とは何か?」という根本的な問いを投げかける。

現在、映画「MW-ムウ-」の公式HPでは、緊迫感溢れる特報と予告編の2種類の映像を公開中。人間の光と闇をそれぞれ象徴するふたりの主人公の姿をここに先取り出来る。本作「MW-ムウ-」は2009年7月4日(土)、丸の内ルーブルほか全国ロードショーとなる。

映画「MW」公式サイト