葵(小西真奈美)殺しの下手人の心の闇…NHK「ぼんくら2」最終回見逃した方のためにあらすじと関連動画

2015年12月04日12時00分ドラマ

葵(小西真奈美)殺しの下手人を目撃したおはつが再び拐かされた!知らせを受けた平四郞(岸谷五朗)は弓之助(加部亜門)らと葵の屋敷へ。そこでおはつを人質に立てこもっていたのは、手習いの師匠・晴香(黒川芽以)だった!「ぼんくら2」最終回は3日放送(再放送は8日)、NHKオンデマンドで見逃し配信中。

葵(小西真奈美)殺しの犯人捜しというミステリーとしてはゆるい内容だったが、時代劇としてはとても面白いドラマだった。登場人物一人ひとりのキャラが立っていて、特に主人公・平四郞(岸谷五朗)のゆるさが見ていて心地良い。普通、ドラマの主人公が事件を解決するものだが、「ぼんくら」シリーズは平四郞ではなく、甥っ子の弓之助(加部亜門)がホームズ役になり事件を解決する。平四郞は子どもの弓之助ではできないオトナのフォローをサクッとする。平四郞&弓之助の名コンビ、というわけではないが、平四郞の了見の広さ、本所深川に住む人たちの人情、そして弓之助の知的さ、すべてがいい塩梅にミックスされ、見応えのある時代劇に仕上がっている。
「ぼんくら」シリーズは原作があともう1冊(『おまえさん』)あるので、来年の秋、再び平四郞に会えることを願わずにはいられない。

■最終回のあらすじ
弓之助(加部亜門)は葵(小西真奈美)殺しの下手人は、過去に同じような殺人を犯した人間だと推測。何かのきっかけで、昔の記憶が蘇り葵を手に掛けてしまったと考えた。おでこ(高村竜馬)と一緒に街中の犯罪記録を調べた中で、該当する事件があった。
15年前、牛込の古着屋で起こった母殺し。下手人はその家の次女おはるだった。幼いころから長女と三女だけを可愛がり、おはるを邪険にしていた母。とうとうおはるは我慢の限界を越え、母を手に掛けてしまった。事件は公にならず、おはるは遠縁に引き取られていった。おはるはその後、晴香(黒川芽以)と名を改め、芋洗坂で手習いの師匠をすることに…。
あの日、晴香はたまたま葵の屋敷へ行き、葵が吸っていタバコの香りを嗅いでしまった。それはかつておはるが手に掛けた母が吸っているタバコと同じ銘柄。それがきっかけで事件を思い出し、葵を手に掛けてしまった。その後、屋敷から出たところを、おはつと出くわしてしまった…そう弓之助は推理した。
そんな中、おはつが再び拐かされたと知らせが入る。平四郞(岸谷五朗)らは急いで葵の屋敷へ向かう。
おはつを人質に葵の屋敷に立てこもる晴香は、おはるに戻っていた。弓之助はおはるを刺激しないよう説得を続け、おはつを解放させる。しかし部屋の奥に閉じこもるおはる。自殺を図る恐れがあると、弓之助は平四郞あることを頼む。
以前、孫八(なだぎ武)を子盗り鬼で脅す際に湊屋総右衛門(鶴見辰吾)が雇った芝居一座にもう一度、葵の屋敷に来てもらい、葵になりすましてほしいと。
幽霊となった葵は、おはるに「この屋敷に亡者は2人もいらない。私は恨んでないから…」と語らせた。その後、部屋から出てきた晴香は葵殺しを自供し、出家することになった。
葵殺しの一件がすべて解決し、平和な日常が戻った。そして佐吉(風間俊介)とお恵(村川絵梨)夫婦は、稚児を授かった。

NHK総合木曜時代劇「ぼんくら2」(全7話)最終回は3日放送。再放送は8日(火)午後2時5分より放送。宮部みゆき著『日暮らし』(講談社文庫刊)原作。出演:岸谷五朗、奥貫薫、風間俊介、小西真奈美、志賀廣太郎、遊井亮子、村川絵梨、合田雅吏、植本潤、加部亜門、高村竜馬、鶴見辰吾、大杉漣、松坂慶子ほか。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

NHK総合 木曜時代劇「ぼんくら2 」番組公式サイト
NHKオンデマンド公式サイト

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