びっくりぽんの出産とさっぱりぽんの散切り頭!NHK朝ドラ「あさが来た」第11週見逃し配信と詳細あらすじ
第11週は、あさ(波瑠)の出産を通してますます強まる新次郎(玉木宏)との夫婦の絆、加野炭坑爆発を巡ってあさと榮三郎(桐山照史)や雁助(山内圭哉)との経営理念の違いが描かれた!また、ついに納屋頭のサトシ(長塚圭史)の正体も明らかに…玉木宏のちょんまげが見納めとなったNHK連続テレビ小説「あさが来た」の第11週「九転び十起き」(12/7-12)を見逃した方のために詳しいあらすじを紹介、NHKオンデマンドおよびGYAO!ストアで見逃し配信もしている。
第10週第59話(12/4、金)の視聴率が27.2%と追加発表され、絶好調の朝ドラ!
第11週は、あさを迎えに新次郎とうめが九州に向かった。道中、駅や馬車、散切り頭(ザンギリ)が話題に上り、散髪だけは認められないといっていた新次郎が、ついに髷を切った。つわりのあさが、髷の鬢付けあぶらの匂いがダメというのがきっかけ。どこまでも優しい新次郎だ。それにしても、あさが「さっぱりぽん」といった月代(さかやき)のままの散髪直後。水曜日の放送で一足飛びに半年後となり、視聴者には「さっぱりぽん」が見られなかったのが残念だ。五代(ディーン・フジオカ)が早くからやっていたこの散切り頭は、幕末に洋式軍政の導入と共に始まった。明治4年8月9日(1871年9月23日)には、一般にも、「断髪令(散髪脱刀令)」として布告された。
さっぱりぽんに代わって笑わされたのは、あさのつわり対策。大阪に帰る時にみかんの皮を包帯で鼻に巻き付けて登場!酸っぱいみかんなどの柑橘系を好んで食べる妊婦は多いが、実際にあさのようなつわり対策をする妊婦はいないだろう。みかんは、はつ(宮﨑あおい)が送ってくれたもので、一家がみかん農家として頑張っていることをこうした形で視聴者に印象付けるとは。
第11週は、新次郎に何度もお姫様抱っこされたあさが、腹帯を巻いた。よの(風吹ジュン)のセリフにあった「祝帯」がこのエピソード。これは、お産の軽い犬にあやかり妊娠5ヵ月目の戌の日に赤ちゃんの無事出産を祈って、妊婦が岩田帯・腹帯をつける今も続く風習・しきたり。
終盤は、炭坑の爆発という災難が起きたが、大番頭の雁助(大内圭哉)とうめ(友近)、中番頭の亀助(三宅弘誠)とふゆ(清原果耶)に恋の花咲く予感も描かれた。
■第11週「九転び十起き」詳細あらすじ
炭坑に着いた新次郎は、11年ぶりに身ごもった恋女房・あさをしっかり抱きしめいたわった。そんなイケメン優男の新次郎に炭坑の女たちもメロメロ。だが、サトシは虫唾が走ると新次郎を睨みつけ、「あいつ等に炭鉱の経営ができないようにしてやる」とひとりごちた。新次郎は亀助から、態度を軟化させたサトシだが、どこかあやしいと報告を受け、気になった。
はつの案じた通りあさのつわりはきつく、すぐに大阪に帰ることに。坑夫たちに盛大に見送られ、亀助に後を任せて3人は大阪へ。大歓迎で出迎えられたあさのつわりも半年ほどで落ち着いた。
その頃、あさの実家の今井家に続いて、両替商が次々と銀行に代わっていた。あさも早くから加野屋を銀行にしたいと言っていたと、正吉が榮三郎や雁助に話すが、二人は銀行が流行りで先行き長い商売でないと考えていた。相変わらず仕事に興味を示さない新次郎だったが、榮三郎たちを引き連れ思い切りよくちょんまげを切った。
身重で仕事ができないことに焦れるあさを五代が訪ねてきた。「子供を産み育てることは、他のどんな産業よりお国のためになる」と慰め、「焦らず、後世に何を残せるかが大事」と助言。五代はその後、米紹介所を復活して大阪経済を立て直しに尽力する。
産み月になり、初孫を楽しみにする正吉(近藤正臣)とよの(風吹ジュン)が、出産を医者か産婆のどちらに頼むかで喧嘩。あさは、わが子の安全第一を考え両者に頼むことに。男性医師が妊婦を見ることを嫌っていたよのだったが、あさの往診時に正吉が発作を起こし、居合わせた医師に救われたことで考えを改めた。正吉の健康状態は相当悪くなっていたが、息子たちには威厳のある父親のままでいたいと、あさに内密にしてくれと頼んだ。
ついにあさが女児を出産し、正吉が千代と名付けた。正吉とよのは初孫にデレデレ。男児を待ち望む祖父母が多い中、正吉たちは心底孫娘の誕生を喜んだ。新次郎も遊びを止め、仕事を始めたあさに代わってかいがいしく千代の面倒を見た。
幸せな生活が続く中、あさは銀行という次のビジネスに夢を馳せていた。ところが、亀助から手紙で、炭坑で爆発事故が発生し、親分・治郎作(山崎銀之丞)が閉じ込められたことを知った。炭坑も千代と同じわが子と考えるあさ。そんなあさの気持ちを察して新次郎が、千代のことは任していっておいでと、背中を押した。さらに事故を知り、炭坑に行ってくれるという五代に、「妻をよろしくお願いします」とあさとの同行を頼んだ。あさたちを見送った新次郎は、炭坑のサトシのことが気がかりで、正吉にかつて仲の良かった松蔵とその父の番頭の消息を訪ねた。
炭坑でカズ(富田靖子)を慰めるあさに、サトシが落盤事故はあさのせいだと、毒づいた。その時、坑道付近で火薬を見つけた五代が、これは単なる事故ではなく、作為的な犯行かもしれないと言い出した。だが、あさは、五代に礼を言いながらも、いまは犯人捜しをする時でない。炭坑を一日も早く元に戻して坑夫たちが働けるようにすることが先決といって、五代をあきれさせた。
ほどなくして、側道に逃げ込んで一命をとりとめた治郎作が無事救出された。警察では、「より多くの褒賞を望む坑夫たちの欲望が落盤事故につながった」として、あさを厳しく追及した。
事後対策のために大阪に戻ったあさに、榮三郎と雁助は、見舞金や保証金を全部払うことは今の加野屋に厳しいこと、もう一度このようなことが起きれば加野屋は終わる。加野炭鉱を手放すべきと、意見。今後は自分が炭坑を監督するというあさだが、炭坑に行っている間に母乳も出なくなっていたことで母親としての自信も揺らぐ。そんなあさをよのは優しく気遣い、新次郎もこれまであさ1人に苦労を背負わせたことを謝り、今回のことは神様がくれた試練、「七転び八起き」だと元気づけ、「九つ転び十起き」で頑張るとあさを優しく抱きしめた。
正吉もまた、雁助を呼び、加野屋を次代まで守ってくれる礎になるのは炭鉱事業だといい、事態収拾のために九州に行ってくれと頼んだ。最期の頼みだと説得された雁助は九州に向かう決心をし、うめに正吉に何かあればすぐに文を出してくれと頼んで出発。炭坑に到着した雁助は、サトシに「松造だな」と声をかけた。
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■キャスト( )は原作役名⇒相関図(NHK)
今井あさ役(浅子):波瑠/鈴木梨央
姉・はつ(春):宮﨑あおい/守殿愛生
白岡新次郎(広岡新五郎)役:玉木宏
眉山惣兵衛(大眉五兵衛)役:柄本佑
五大友厚(五大友厚)役:ディーン・フジオカ
うめ役:友近
ふゆ役:清原果耶
■放送予定
平成27年9月28日(月)~平成28年4月2日(土) <全156回>
■原作
「小説 土佐堀川」
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