1964年公開『メリー・ポピンズ』はアメリカを代表するミュージカル映画で、アカデミー賞5部門受賞！本作で長編映画デビューし、オスカーまで取ってしまったジュリー・アンドリュースは必見！『メリー・ポピンズ』は31日（木）NHK BSプレミアムシネマにて午後0時26分より放送、予告動画はYouTubeで配信。

この映画は見たことがなくてもジュリー・アンドリュースが劇中で歌う「チム・チム・チェリー」、「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリードシャス」は誰もが一度は耳にしたことがだろう、映画史上に残る名曲である。1960年代、ハリウッドの黄金期における代表作の1つが、31日放送の『メリー・ポピンズ』。ウォルト・ディズニー自身が原作者P.L.トラヴァースを口説き落として映画化にこぎ着けたのは有名な話。その逸話が映画となり、エマ・トンプソン（P.L.トラヴァース）×トム・ハンクス（ウォルト・ディズニー）『ウォルト・ディズニーの約束』（2013）として劇場公開された。31日放送の『メリー・ポピンズ』をご覧になったあと、ぜひこちらの作品も合わせてご覧いただきたい。
⇒映画『ウォルト・ディズニーの約束』予告動画（YouTube）

主演のジュリー・アンドリュースは、本作が長編映画デビュー作で、アカデミー賞主演女優賞、ゴールデングローブ主演女優賞を獲得。これを機に一気にスターとなり、1965年には『サウンド・オブ・ミュージック』、ブロードウェイでは『マイ・フェア・レディ』『キャメロット』で高い評価を得た。

本作『メリー・ポピンズ』はストーリー重視ではなく、ミュージカルとして、歌と踊りの楽しいファンタジーの世界を満喫していただきたい。そもそも、傘持ったオバさんが、空から舞い降りてくる時点で普通ならツッコミを入れたくなる。しかし、それがまるで自然のことのように、見る者は映画の世界観に浸ることができる。ジュリー・アンドリュースの美しい歌声とシャーマン兄弟が作り出したノリのいい曲、（英語だが）まるで呪文のような歌詞が相俟って素晴らしい夢の国を作り上げている。映画とは、観客を幸せな気持ち、楽しい気持ちにしてくれるものだと、改めて痛感させられる作品である。今の時代では、なかなかこういう企画は通らないのかもしれない。『メリー・ポピンズ』もそろそろ“古典”の域にさしかかるのかもしれないが、それがまた今見ると新鮮に感じられる。ハリウッドの「ザッツ・エンターテインメント」をじっくり、味わっていただきたい。

■あらすじ
時は1910年、ロンドンに住むバンクス夫妻は2人の子どもたちの世話はすべてナニー（ベビーシッター）任せ。しかし姉のジェーン（カレン・ドートリス）と弟ジョージ（デビッド・トムリンソン）はイタズラ好きで、何人ものナニーたちがすぐに辞めてしまった。そんなある日、パラソルを片手に空からメリー・ポピンズ（ジュリー・アンドリュース）がやって来た。魔法が使えるメリー・ポピンズと楽しく過ごす2人の子どもたちだったが…。ディズニー映画らしい、実写とアニメを融合させたミラクル・ファンタジーなミュージカル映画の決定版。

【メリー・ポピンズ】（1964）
製作：ウォルト・ディズニー
監督：ロバート・スティーブンソン
原作：P.L.トラヴァース
脚本：ビル・ウォルシュ、ドン・ダグラディ
撮影：エドワード・コールマン
音楽：リチャード・M・シャーマン、ロバート・B・シャーマン
出演：ジュリー・アンドリュース、ディック・ヴァン・ダイク、デビッド・トムリンソンほか。
製作国：アメリカ
原題：MERY POPPINS
備考：英語／字幕スーパー／カラー／レターボックス・サイズ
『メリー・ポピンズ』のDVD＆Blu-rayはウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社より絶賛発売中。

NHK BSプレミアムシネマ12月31日（木）午後0時26分より『メリー・ポピンズ』を放送。出演はジュリー・アンドリュース、ディック・ヴァン・ダイク、デビッド・トムリンソンほか。予告動画はYouTubeにて視聴できる。

◇NHK BSプレミアムシネマ番組公式サイト
◇メリル・ストリープ主演『メリー・ポピンズ』予告動画（YouTube）