洗脳か教育か!?“提供者”の子どもたちは天使か?綾瀬はるか主演「わたしを離さないで」第2話あらすじと予告動画

2016年01月21日20時00分ドラマ

臓器提供目的で育てられる子どもたち…大人は彼らに自分たちの運命を受け入れるよう教育しているのか、それとも洗脳しているのか…クローン人間の彼らは本当の“人間”と呼べるのか!?綾瀬はるか×三浦春馬×水川あさみ「わたしを離さないで」第2話はTBS 22日夜10時より第2話を放送。予告動画は番組公式サイトで公開。

ケガをした人、病気になった人のために臓器を提供する…そのために生まれてきたクローン人間たち。彼らにも「人」と同じように感情があり思考があり欲望もある。しかし、自分の命に限りがあること、それが他人のために自分の身体を“提供”しなければならないという過酷な運命を背負っている。彼らが何を考え、どう生きて行くのか…創造を絶する運命を背負った彼らたちのことを、私たち視聴者は容易に想像することはできない。

カズオ・イシグロ著の原作には、主人公たちクローン人間の心理描写が丁寧に描かれている。実はこの物語はキャリー・マリガン、アドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイで2010年に映画化されている。しかしカズオ・イシグロは「映画ではこの物語のすべてを出しきることは出来なかった。連続ドラマでならそれが可能」と述べている。残念ながら初回視聴率が6.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という数字で終わってしまった。この物語は恋愛ドラマやミステリーのように、主人公がいて、恋人がいて、敵役がいて…という展開ではなく、一見するとちょっとわかりにくいのだが一度見始めると物語に引き込まれてしまう。
原作本『わたしを離さないで』(早川文庫)よりも、ドラマのほうがより直接的に話が描かれている。原作本のほうが、最後まで肝心な描写を避けて霞がかっているようだった。映像化にあたり、その部分をより視聴者に分かりやすく描いていることがうかがえる。

■前回のあらすじ
病院の遺体安置室で作業をする恭子(綾瀬はるか)は、まだ息のある男性に注射をして死亡させ、その遺体を焼却した。恭子にはある“使命”があり、本人の意思とは関係なくその使命を全うしなければならなかった。
20年前、山の中にある陽光学苑で生活する恭子(子ども時代:鈴木梨央)、友彦(子ども時代:中川翼/大人時代:三浦春馬)、美和(子ども時代:瑞城さくら/大人時代:水川あさみ)は、ほかの子どもたちと一緒に寄宿舎で生活し、良質な教育を受ける日々を送っていた。毎日「内臓の健康」を重視させられ、特にタバコには近づいてはならないときつく言われていた。
子どもたちは美術(絵画)の出来不出来で人間の評価を得ていた。そのため、絵が不得意な友彦はいじめの対象になっていた。
ある日、学苑に新しい教師・堀江龍子(伊藤歩)が赴任してくる。校長・神川(麻生祐未)の教育理念に賛同し、同学苑に志望したのだが、子どもたちの教育を目の当たりし、違和感を覚える。いじめを受けている友彦に、絵が不得意でも他に得意なことがあれば、それは評価されるべきと話すのだが…。
神川をはじめ他の教師たちは、子どもたちに余計なことを吹き込むなと龍子に注意をする。そして神川は、子どもたちを集めあることを告げる。「あなたたちは特別な使命をもった子。ケガをした人や病気の人のために臓器を提供するために産まれてきた。あなたたちは“天使”なのだ」と…。大人しく神川の話を聞き、自分たちの運命を受け入れる子どもたちを見た龍子は「こんなの教育じゃない、洗脳だ」と神川の教育方針に異議を唱えるのだが…。

■第2話あらすじ
神川から「特別な使命」の話を聞き、それぞれが自分の運命を受け入れる子どもたち。しかし友彦(中川翼)だけは、学園の外の世界に興味を持つようになった。そんな中、1年に1度開催される「展示会」が近づいていた。子どもたちにとっては、販売会で仕えるコインを入手できる大切な機会。恭子たちは、マダム(真飛聖)に選んでもらえるよう、一生懸命作品制作に取り組むのだが…。

TBS 2016年1月21日(金)夜10時より「わたしを離さないで」第2話を放送。大ベストセラー作家カズオ・イシグロの衝撃作を実写ドラマ化。主演は綾瀬はるか×三浦春馬×水川あさみ、共演は山野海、真飛聖、伊藤歩、甲本雅裕、麻生祐未ほか。番組公式Twetterアカウントは「@NLMG_tbs」。第2話予告動画は番組公式サイトにて視聴できる。「TBS FREE by TBSオンデマンド」ならびに「TVer」にて無料見逃し配信中。

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TBS 1月15日(金)スタート「わたしを離さないで」番組公式サイト