五代ロス!ディーン・フジオカ渾身の演技に涙腺決壊…NHK朝ドラ「あさが来た」第16週見逃し配信と詳細あらすじ

2016年01月23日15時07分ドラマ
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昔気質の2人の男、五代(ディーン・フジオカ)と雁助(山内圭哉)の愛と、あさ(波瑠)の夢の実現=銀行設立!終盤悲しい五代との永遠の別れがあったが、新次郎の鉱山事業社長就任という新しい風も吹いた、NHK連続テレビ小説「あさが来た」2016年1月18日(月)~23日(土)第16週「道を照らす人」を見逃した方のために詳しいあらすじを紹介、NHKオンデマンドおよびGYAO!ストアで見逃し配信もしている。

あさが第16週は、週後半の五代とあさの最後のシーンに泣かされたが、あさという一人の女性を生涯愛し、奇妙な友情を築いた友ちゃん&新ちゃんの男の約束にも大いに泣かされた。あさとの関係をお互い“比翼の鳥”と呼んだ五代(ディーン・フジオカ)と新次郎(玉木宏)。ちなみに比翼の鳥は別名“極楽鳥”。雌雄それぞれが目と翼を一つずつもち、2羽 が常に一体となって飛ぶという中国の空想上の鳥で、夫婦仲の良いことに例えられる。
二人は、大阪の風物詩である造幣局の桜の通り抜けについても語っていたが、これが始まったのは明治16年(1883年)。時の遠藤謹助局長の「局員だけの花見ではもったいない」との提案から、構内の桜並木の一般開放が始まった。そもそも、大阪造幣局(当時の造幣寮)は、大阪に役人として赴任した五代が誘致した。五代はその後、明治維新により疲弊した大阪の商工業を発展させようと官界を退き一民間人として大阪経済の指導者として尽力し、後に、「大阪の恩人」、「東の渋沢栄一、西の五代友厚」などと称された。

ドラマでは物語と共に明治からは始まった西洋文化をいろいろ紹介しているが、16週では、畳にイス&テーブルやナイフとフォークの洋食スタイル、鹿鳴館や自転車、そしてペングィン(ペンギン)が掲載された当時の教本も見せてくれた。
もちろん古き良き日本の文化も。第9週でよのが折った連鶴に続いて、グループ企業を親子鶴であさがよのに説明したのには恐れ入った。折り方が気になる方はコチラをチェック⇒YouTube|ORIGAMI 童夢 連鶴折りかたー04 村雲 親子鶴(2Q)

そして、もう一つ気になるのは雁助とうめ(友近)の控えめな恋。こちらはどうやら次週で形がつきそうだ。

ところで新たに登場した平十郎役を演じているのは吉本新喜劇座長の辻本茂雄。平十郎のモデルになっているのは、文部大臣・西園寺公望の秘書を務め、京都法政学校(後の立命館大)を設立した中川小十郎。台湾銀行の頭取をつとめた人物で、あさのモデルの広岡浅子と同様、時代に名を残した一人である。

■第16週「道を照らす人」詳細あらすじ
あさが炭鉱から連れ帰った炭坑の支配人・宮部(梶原善)は、あさの炭坑経営の手腕と事故で鉱山を見捨てなかった心意気をほめちぎった。その頃、加野屋には「女社長に会いたい」とあさを訪ねて来る人も多く、当主の榮三郎はあさの商才を認めながらも複雑な心境。
鉱山事業が好調で加野屋にも余裕が出たことであさがまた、銀行設立の話を持ち出した。それを察した榮三郎を「頭がいい」と褒めたあさは、新しい商いをする人の手助けをする銀行を作って大阪を繁栄させるべきと、銀行設立の必要性をまたもや訴えた。
久々に五代に会って商売の話をしたあさは、多忙を極める五代の顔色が悪いことや、「もし私が死んだかて五代が作った大阪は残ります」という言葉に、五代の体調を心配した。

あさその頃、榮三郎は雁助と銀行について話し、ついに銀行設立を決心した。
あさは、働くみんなの今後を気にするよの(風吹ジュン)に、会社形態になることで働き手は社員として給金を受け取り、それで自活するようになると説明。さらに、炭鉱事業を独立会社にして新次郎を社長にすることを提案した。よのはこれを喜び、榮三郎や五代もこの人事に大賛成。
そんな中、うめは、雁助へののれん分けについてあさに訊ねた。あさは、一番大きい支店長を考えていると答えたが、それは独立を応援するのれん分けとは大きく意味が違う。銀行設立が加野屋を去る潮時と考えた雁助は、うめに一緒に加野屋を出ないかと。戸惑ううめは雁助にやけどを負わせてしまった。後日、雁助は前言を取り消し、銀行設立まで加野屋を出て行かないと約束した。

ついに加野屋で働くみんなにも、3年後に銀行設立、榮三郎が頭取となることが発表された。盛り上がるみんなにあさは銀行運営の厳しさを語り、炭鉱事業を切り離して独立した会社にすることを発表した。
あさが新次郎に呼び出された雁助は、「目に見えるようで得体のしれない銭金を扱う仕事が好き。銀行事業では自分は役に立てない」と加野屋を離れる気持ちを話した。新次郎は、雁助が好きなのは「銭金でなく信用」だと指摘したうえで、「そろそろ自分のことを考えるべき。のれん分けはできないが、それに代わる資金は用意する」と加野屋の誠意を口にした。すっかり心中を見透かされた雁助は、新次郎が先代の正吉にいい、炭鉱事業の社長に新次郎を推薦したあさは人を見る目があると、水面下で進むあさの計画を明かした。
仰天した新次郎は、五代の元へ相談に駆けつけた。だが、その時五代は病気でソファーに横たわっていた。こんな姿をあさにみせたくないと、今後はあさに会わないという五代。さらに、新次郎が人の話を聞く力に長けており、これからの経営者にはそうした力が必要と、新次郎社長抜擢のあさの考えに賛成。今後は内からではなく外からもあさを支えてほしいと頼んだ。
帰ってきた新次郎にあさは、商いについては全方位で自分が支えるといい、榮三郎やよのまでが頭を下げて社長就任を頼んだ。新次郎がついに明治の世を進むためのぺらぺらの盾になることを決心した。雁助たちは遊び人・新次郎がやっと働く気になったことを胴上げして喜んだ。

あさがその後も精力的に動き回っていた五代にもその時が来てしまった。年が変わって東京で療養生活に入ることになったのだ。あさに黙って発つつもりだったが、秘書がペンギンの写真と共にあさにこのことを告げた。このまま行かせてはいけないと、新次郎があさの手を引いて五代の元へ。五代の部屋に入ったあさは、衰弱し横たわる五代を見た。目覚めた五代は、本心では会いたかったあさが目の前にいることを喜んだ。五代が道を照らしてくれたと涙ぐむあさに、初めて会った時、日本男児としてあるまじき態度をたしなめられたことが、今の自分につながっていると、五代。外国からの手紙やこれまでのあさとの思い出を語り出した。そして、武士を見下す商人のいる大阪が嫌いだったが、あさに会わせてくれた大阪が好きになったと打ち明けた。
あさは、そんな五代こそがファーストペンギンだと、九州で見た博物学の教本「通常動物」の中にペンギンが掲載されていたことを教えてやった。

あさがこの後、五代は東京に転居し療養生活を始めたが、1カ月後東京で亡くなった。この知らせを聞いたあさは号泣。明治18(1885)年9月、五代の遺言で葬儀は大阪で行われ4300人以上の人が参列し、大阪の恩人の死を悼んだ。
身を削って働いて五代に残ったのは負債だけだったと聞いたあさは、五代が話していた「後世になにを残せるか」ということを考え始める。

そんな中、何日も足を運びただ「へぇ」としか言わない男が、加野屋で働きたいとやってきた。男は、元大蔵省会計検査院にいた山崎平十郎と名乗り、日本の発展の為に、民間の銀行を作り上げる志で、加野屋ならそれができるとやってきたのだった。平十郎はドイツ留学、銀行の勉強もしていた。本物の銀行を知っている者の力が欲しかったあさはこれを快諾、平十郎は加野屋銀行で働くことになった。

そしてある日、はつ(宮﨑あおい)が菊(萬田久子)と息子の藍之助(森下大地)を連れやって加野屋にやってきた。

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■キャスト( )は原作役名⇒相関図(NHK)
今井あさ役(浅子):波瑠/鈴木梨央
姉・はつ(春):宮﨑あおい/守殿愛生
白岡新次郎(広岡新五郎)役:玉木宏
眉山惣兵衛(大眉五兵衛)役:柄本佑
五大友厚(五大友厚)役:ディーン・フジオカ
うめ役:友近
雁助役:山内圭哉

■放送予定
平成27年9月28日(月)~平成28年4月2日(土) <全156回>

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