話し下手の営業マンが落語家・立川談笑に弟子入り!NHK総合「助けて!きわみびと」を放送、関連動画

2016年04月15日15時00分暮らしと文化

毎週お悩みを抱えた人を、ひとつの道をきわめた「きわめびと」に派遣し解決に向けた「視点」や「発想」を伝授してもらう「助けて!きわめびと」NHK総合16日(土)午前9時30分より放送回では話し下手な営業マンが人気落語家・立川談笑に特別弟子入り!落語家のトーク術、雑談力を盗めるか!?NHKオンデマンドにて見逃し配信。

2015年現在、東京には落語家が500人以上もおり、都内で行われる落語会も月に900を越える。ざっと計算して日に30以上もの落語会が、東京のどこかで毎日必ず開催されていることになる。どの落語会も満員御礼…というわけにはいかず、立川志の輔や柳家小三治のような人気の落語家はチケットも入手が困難を極める。売れている落語家とそうでない落語家…単純比較をすることはできないが、一つだけ確かなことは売れている落語家は「しゃべり」が上手くて客の心をすぐ鷲づかみにする、ということである。

落語家とは、落語を話す人。つまり「しゃべり」のプロである。16日放送の「助けて!きわめびと」は、「お客との話がうまく続けられない」と悩む営業マンが、人気落語家・立川談笑に特別弟子入りして「しゃべり」の極意を学ぶ。

番組に登場するのは、落語立川流真打・立川談笑師匠。談笑師匠はフジテレビ情報番組「とくダネ!」のリポーターなどテレビでも活躍。東京の落語家の中でも上位に入るほどの人気で、毎月東京のみならず地方でも落語会(独演会)を開催している。

落語は本題(噺)に入るまえに「マクラ」を話す。「マクラ」は、前振りのようなもので、時事ネタやら大きなニュース、落語家本人の身の回りで起こったことなどをおもしろおかしく話し、客席を暖める。面白い落語家はこの「マクラ」だけでも客席はドッと沸き、会場にいる数百人は一気にその落語家の噺に引き込まれてしまう。それだけの「話術」を持った人は、たいてい人気落語家と称され、チケット入手困難となる。

「助けて!きわめびと」では、その「しゃべり」のエキスパートに弟子入りして、話し上手になるというコンセプト。しかし、弟子入りするということは、単にしゃべりの練習をするということではなく、師匠の身の回りの世話をしなければならない。東京の落語家は「前座」「二つ目」「真打」と3つのヒエラルキーがあり(上方落語にはない)、前座は師匠の身の回りの世話をする。これを「気働き」というのだが、その場の空気を読んで、師匠の好みを理解した上で適切な行動を取らねばならない。これがなかなか難しく、入門したての前座はよくしくじって師匠からお小言を食らうこととなる。この「気働き」こそが、相手(お客様)のニーズを読み、それに応えるという営業マンに必要な要素を持っているのだ。

談笑師匠に入門した営業マンは、そういった「気働き」を学び、さらに師匠から伝授される「しゃべり」の極意をマスターすれば、きっと営業成績トップの営業マンになることだろう。果たして番組ではどうなるのか、気になるところだ。

NHK総合4月16日(土)午前9時30分より放送「助けて!きわみびと『落語に学ぶ雑談力 話し下手店長×立川談笑』」。再放送は21日(木)午前11時05分より。番組CMは三宅裕司、松嶋尚美、一柳亜矢子アナウンサー。ナレーションは本上まなみ。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

NHK総合「助けて!きわめびと」番組公式サイト
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