年金も暴走した「マネー資本主義」第3回配信中―NHKオンデマンド

2009年06月15日22時26分社会
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6月14日(日)放映のNHKスペシャル「マネー資本主義」の第3回「年金マネーの“熱狂”はなぜ起きたのか」がNHKオンデマンドの見逃し番組サービスにて配信されている。視聴料は315円(税込み)。

今回の金融危機で、我々の老後の備え「年金マネー」も、日本のみならず世界規模で巨額の損失を被った。年金基金をマネーゲームの火中に引きずり込んだのは、ヘッジファンドのせいであると指摘されている。運用の不透明さなどから、金融危機を招いた悪玉として祭り上げられるヘッジファンド。しかし、先進国の経済成長が鈍化する中、ヘッジファンドのみが犯人扱いされるだけでは片付けられない、各年金基金が抱える悩ましい事情もあった。その事情を打破しようと、安定運用から転換し、リスク軽視の積極投資戦略へと足を踏み入れた年金基金。巨大マネーの市場参加はウォール街で大いに歓迎され、一躍、マネー資本主義の主役の一角を担っていくことになった。

世界最大の年金基金とされるカルパース(米カリフォルニア州職員退職年金基金)に関わった人々や日本の年金基金、そしてヘッジファンドへの徹底取材をもとに、年金がいかに「マネーがマネーを生み出す仕組み」に頼り切ってきたかを描きながら、今後マネーとどう関わるべきかを考察する。

6月13日放映のNHK「追跡!A to Z どうなっている年金記録問題」とあわせて見れば、より理解が深まるだろう。

NHKスペシャル マネー資本主義 第3回「年金マネーの“熱狂”はなぜ起きたのか NHKオンデマンド