「テバク」(原題)第21話:政権交代!粛清そして狙われるヨニン君!辛壬士禍って?あらすじ見どころ、予告動画

2016年07月23日22時50分ドラマ
©SBS

うんざりする縁を終わらせると、景宗(ヒョヌ)がヨニン君(ヨ・ジング)に向けて剣を振り下ろした!その時テギル(チャン・グンソク)が剣の前に立ちはだかりヨニン君を命懸けで守った…7月24日(日)KNTV放送「テバク」第21話の詳しいあらすじとみどころ、ドラマ視聴に役立つ(豆知識)などをご紹介!予告や特報動画はKNTVスペシャルサイトで公開されている。

「あらすじ」を読んでから視聴されても楽しめるように配慮しておりますが、詳しいあらすじを知りたくない方は、「見どころ」と「豆知識」だけご覧になって、「あらすじ」は視聴後の確認用にどうぞ。
また、【「テバク」を2倍楽しむ】では、ドラマのあらすじと見どころ、キャストの魅力やインタビュー、豆知識などと一緒に、時代背景や年表などまとめて紹介している。

■キャスト相関図(番組公式サイト)
ペク・デギル役:チャン・グンソク
延礽君/21代王・英祖役:ヨ・ジング
李麟佐役:チョン・グァンリョル
19代王・粛宗役:チェ・ミンス
タムソ役:イム・ジヨン
ポクスン/淑嬪崔氏役:ユン・ジンソ
ペク・マングム役:イ・ムンシク
ナム トッケビ(ナムおばけ)役:イム・ヒョンシク
キム・チェゴン役:アン・ギルガン
ユン世子/20代王・景宗役:ヒョヌ

■第21話
景宗がヨニン君に向けて剣を振り下ろしたその時、テギルがヨニン君の前に立ち、先王・粛宗の名前を出した。先王は、少論による老論の粛清を予見し、弟・ヨニン君の命を守れとテギルに遺言していたのだと話す。その言葉に景宗は、一度だけ許すと剣を捨てた。だが、老論の重臣たちは皆処刑、ヨニン君にも政治に関わるなと言い捨てた。放心状態のヨニン君に、自分が何とかするので動かないようにと念を押すテギル。
テギルは血判状を景宗に見せ、謀反を主導し、代理聴政を提案したのもすべてがインジャが仕組んだことだと説明し、老論の重臣たちの釈放を願うが、インジャの傀儡(操り人形)となった老論も許せないと言われる。
テギルはこれをヨニン君に報告し、キム・チャンジプら4大臣は刑場に連行される。ヨニン君は再度景宗に大臣たちの助命嘆願するが、聞き入れられず涙を流す。

インジャを呼び出した景宗は血判状を見せ、お前の謀反で100名以上の老論の重臣は賜死となると責めるが、インジャは血判状を書いたことは認めるも、それが景宗のためだと言い張る。幼少期、誰一人味方のいない中、唯一自分に手を差し伸べてくれたインジャ。景宗は血判状を破り捨て、今後王宮への出入りを禁じ、全財産を差し出すように命じる。さらには、獄中のチョン・ヒリャンを明日処刑すると言い渡す。
少論にも見捨てられたインジャにとって、最後の頼みは獄中のチョン・ヒリャンだけ。そこで一計を案じる。その後、ヒリャンとその一味が毒をあおって全員死亡したと報告される。

インジャ邸に各官庁の官吏が押しかけ、すべてを押収。さらに、明日義禁府に出頭するようにとの王命を受ける。これはインジャの想定内の事。そのためにも一計を案じていたのだった。
息を吹き返したヒリャンは湖南の朴氏、パク・ピリョンと会い、ついに都城への進撃を決める。これにあわせてインジャが、同志への合図を送る鐘を突いた。
だが、テギルはインジャのこの作戦をすべて見抜いていた。鐘の音を数えて決起の時刻まで読み取り、インジャの元へ向かう。景宗もまた姿をみせ、インジャの謀反を未然に防ぐことができた。景宗は、見せしめにインジャを柱に括り付けして、斬首刑にすることに。

一方、景宗の余命が少ないと知る少論は、ヨニン君が即位すれば今度は自分たちが粛清される。そこでヨニン君の暗殺を計画する。これに気づいたヨニン君は、景宗に泣きつくが、景宗とて何もできないと答える。その言葉にヨニン君はある決心をする。

その頃、インジャがムミョンたちの手引きで脱獄。小舟で逃げようとするインジャの背中をテギルの矢が射抜くが…。

ヨニン君は、2日間食事をしていない景宗に緊張した面お持ちで自ら食事を運ぶ。膳にはケジャン(醤油漬けの蟹)と柿があった。膳を一瞥した景宗は、心の中で決心したのかとつぶやく。こわばった顔で退室したヨニン君は…。

■見どころ
ドラマの序盤ではまるで超能力のように、粛宗とイ・インジャがあらゆることを予見し、知っていたことに驚いた。ところが、ここに至っては、誰もが相手の気持ちが分かるようになっている。場面の切り替えの多さに加え、心の声が続出となっている。捕縛され柱に括り付けられたインジャが、遠くのムミョンやファン・ジンギに目だけで全ての指示をしたのには仰天した。また、この場面では、民がインジャに卵を投げつけるが、当時卵は貴重な食糧。貧しい民としてあるまじき行動とちょっぴり納得がいかない。もっとも、“演技の神”といわれる名優チョン・グァンリョルには、たとえ演技といえどもさすがに石つぶては投げられなかったのかも知れない。

それにしてもテギルの成長ぶりがスゴイ。養父マングムと協力して、インジャの作戦をすべて先回りして手を打っていたのだ。なぜ、死んだはずのヒリャンが生きていたのか、インジャの仲間の湖南の朴氏、パク・ピリョンの動きがなぜわかったのか?これについてはドラマで確認しよう。
果たして、インジャは死んだのか?最後に景宗に食事を運んだヨニン君の表情がこわばっていたのは?そして、景宗の心の声の意味は?

■豆知識:辛壬士禍って?
ドラマの中で、キム・チャンジプが止めたにも関わらす第20話で老論の大臣3名が世弟・ヨニン君による代理聴政を言い出した。これは史実にもありこれにより少論vs老論の激しい党争が起きた。結局、少論派が権力を握り、第20話の豆知識でも紹介したように、金昌集(キム・チャンジプ)ら老論四大臣が自決させられついには173人もの人が粛清された。これによりついに少論が政権を握った。この粛清による政権交代を“辛丑換局(シンチュク ファングク)”と呼び、老論から少論に寝返った睦虎龍(モク・ホリョン)が告発書を提出した“壬寅獄事”(イミンオクサ)と、あわせて“辛壬士禍”(シニムサファ)と呼ぶ。
だが、病状悪化で景宗が1724年に死去したッために少論による政権独占は短命で終ることになる。(参考:朝鮮王朝実録 【改訂版】「第26代 景宗実録」より)

kandoratop【作品詳細】【「テバク」を2倍楽しむ】

KNTV
KNTV「テバク」(原題)番組公式サイト
 2016.05.15スタート 土・日20:45-22:00 日本初放送
「テバク」スペシャルサイト