2016年後期朝ドラ「べっぴんさん」のモデルは?ファミリア創業者・坂野惇子って?関連動画

2016年08月20日20時00分芸能
出典:familiar オフィシャルサイト
坂野惇子さん

NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」がいよいよ大詰め迎える中、10月から始まる「べっぴんさん」に注目が集まっている!芳根京子演じるヒロイン・すみれは、子供服メーカー・ファミリアの創業者のひとりである坂野惇子(さかの あつこ、1918年4月~2005年9月))がモデル!NHK_PRサイトでは、ドラマの会見動画が公開されている。

ドラマ「べっぴんさん」は、実在の人物をモデルとしているが、渡辺千穂によるオリジナル脚本で描かれる。激動の時代を生きた女性たちの人生として大胆に再構成し、登場人物や団体は改称し、完全なフィクションとして描かれる。
これを知った上でも気になるのはやはり“坂野惇子”という人物。今回は、坂野惇子さんについてご紹介しよう。(以下、全ての敬称略)

坂野惇子は、1918年、貴族院議員で佐々木営業部=元レナウンの創業者・佐々木八十八の三女として神戸で生まれた。裕福な家庭で何不自由なく育ったが、1940年坂野通夫と結婚。だが、神戸の大空襲で自宅は全焼。出征した夫の消息は不明で、幼い子を抱えて、戦災で焼け残ったものを売って生活していた。だが、1946年新円切替の追い打ちにあい、父に相談し、お嬢さま気質を捨てて自分で仕事をすることに。

戦前、戦後直後の日本には、「とと姉ちゃん」(第16週あたり)でも描かれたように機能的な洋服はなかった。子ども達の幸せを願って良質な素材としっかりした縫製で愛情あるベビー服を作りたいと、惇子は女学校時代の友人田村枝津子、その義姉田村光子、近所の友人村井ミヨ子と4人でささやかなベビーショップをオープン。
そして、近所のドイツ人家庭のベビー専属ナースに進歩的な育児法を学び、良心的な育児用品を、子どもと母親の立場で作りたいと、株式会社ファミリアを創立した。
そんな惇子の強い思いを理解したのが、「べっぴんさん」で永山絢斗が演じる夫の通夫。劇中では田中紀夫として登場する。

実際の二人は、バスの中で惇子のリュックサックの紐が解けているのに気づいた通夫が結んでやったのが、運命の赤い糸になったと、まるで純愛小説のようなロマンチックな出会いをしているらしい。ドラマでは二人の出会いをどう描くのかにも注目したい。

ファミリアでは、当時の業界には見られなかった製造、卸、小売を一貫して、徹底的に“愛情品質”にこだわる経営をした。機能的且つ良質なあかちゃん肌着や、おむつ等を考案し、日本のベビー子ども服業界に大きな革命をもたらした。 又、日本で初めて、子ども用品だけを扱ったデパートを銀座にオープンする等、ファミリアを子ども服業界の代表的企業に育てた。
ファッション界のリーダーとして社会に大きく貢献した惇子は、1992年、夫の死去に伴い株式会社ファミリアの会長に就任。1998年医は名誉会長に就任。

2005年9月24日、惜しまれつつ87歳で生涯の幕を下ろした。

さあ、こんな素敵でバイタリティーにあふれる坂野惇子の半生を、NHKではどんな物語で再構築するのか?
初回の放送は、2016年10月3日(月)朝8時から。

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