忠犬、ハリウッドに蘇る!リチャード・ギア主演「HACHI 約束の犬」

2009年07月08日11時38分映画

七夕の7月7日、映画のPRのため4年ぶりに来日を果たした人気ハリウッド俳優のリチャード・ギア氏だが、それはあの伝説の忠犬の銅像に会うためだった。映画PRでの氏の来日は、ジェニファー・ロペスと共演した「Shall we dance?」以来。

そう、リチャード・ギア氏が訪れたのは、東京都渋谷区のJR渋谷駅前。彼はハチ公像に会いに来たのである。そこで催された「ハチ公銅像訪問記念セレモニー」にて、リチャード・ギア氏はハチ公の首に花輪を贈った。この感動的な対面に、さすがの氏も興奮気味だったという。

このセレモニーは今夏公開される新作映画「HACHI 約束の犬」をPRするもの。1987年に公開され、大ヒットを飛ばした名作映画「ハチ公物語」(神山征二郎監督)をリメイクしたものだ。主人の帰りを待ち続けた健気な忠犬の物語は日本人ならば誰もが知るところだが、今回、ハリウッド・リメイクにあたり、ストーリーの舞台はアメリカ東海岸の郊外にある架空の駅、ベッドリッジ駅に移された。しかし、基本的なストーリーラインは不変であり、ハチが秋田犬であるという点も変わらない。一見すれば、ハチが尽くした“忠義”の物語は、日本人の精神性あってこそ感動的なのではないかと思われがちだが、断じてそんなことはない。ハチが示した忠義は、そのまま「無償の愛」という言葉にもとって代わられる。見返りをもとめない、その果てしない愛情は、世界中の人々の胸を激しく撃つには十分だ。そこには慈しみがあり、信頼があり、友情がある。それは今の時代が見失っているものでもある。事実、リチャード・ギア氏は「国境を越えて人の心に響く物語なんだよ」と言説している。

現在、「HACHI 約束の犬」作品公式HPでは予告編動画を公開中だ。「ショコラ」「ギルバート・グレイプ」など幾つもの感動作を手掛けたラッセ・ハルストレム監督の名演出がその映像にも伺える。ハチの姿をそこに見つけただけでも、自然と涙誘われる気持ちになるのは、ハチが示した愛情の深さゆえか。世界的な希代の二枚目俳優主演により、ふたたび世界から脚光を浴びることになった忠犬・ハチ公の物語。その内容は号泣必至の傑作の呼び声高い。日本での全国公開は、8月8日(土)より。全国およそ350館にて大々的なロードショーとなる。

「HACHI 約束の犬」オフィシャルサイト