【2017秋ドラマ】NHKBS「赤ひげ」黒澤明の名作を船越英一郎×中村蒼で連ドラ!第1話3日放送!予告動画
ヴェネツィア国際映画祭で主演の三船敏郎が男優賞を受賞した黒澤明の名作が連ドラ化!貧しい人々のために尽力する市井のヒーロー、赤ひげこと新出去定役を船越英一郎!赤ひげを慕う青年医師・保本登役に中村蒼!NHKBS 3日(金・祝)夜8時よりBS時代劇「赤ひげ」第1話放送!関連動画は番組公式サイトで公開。
巨匠・黒澤明が撮った映画『赤ひげ』が公開されたのが今から52年前の1965年。赤ひげこと新出去定役には三船敏郎。青年医師・保本登役には若き日の加山雄三がキャスティングされた。同作は第39回キネマ旬報ベスト・テンで堂々第1位を獲得。第26回ヴェネツィア国際映画祭ではグランプリである金獅子賞にノミネート、男優賞(三船敏郎)、サン・ジョルジュ賞を受賞した。
『赤ひげ』は国内外問わず高い評価を得た作品であり、『羅生門』(1950)、『七人の侍』(1954)、『蜘蛛巣城』(1957)に続き「世界のクロサワ」の名を知らしめた。
しかし完璧主義の黒澤は『赤ひげ』の撮影に1カ年を要し、配給元の東宝と関係が悪化。これにより黒澤明は東宝との専属契約を解除されたという曰く付きの作品である。
一方、原作者・山本周五郎が亡くなったのが1967年、今年で没後50周年となる。半世紀経った今もなお、人気時代小説家であり、その作品の多くはドラマ、映画化されている。
2000年以降だけでも『雨あがる』(2000)、『どら平太』(2000)、『かあちゃん』(2001)、『海は見ていた』(2002)、『SABU』(2002)、『椿三十郎』(2007)がある。2015年に放送された高橋克典主演「子連れ信兵衛」(NHK BS)も原作は山本周五郎。時代は変われども、山本周五郎の作品は日本人に普遍的に愛される作品なのである。
その中でも名作中の名作と謳われた『赤ひげ診療譚』(新潮文庫)が2017年秋、船越英一郎主演で連続ドラマ化される。これまでに「赤ひげ」を演じてきたのはフランキー堺(1960)、河津清三郎(1961)、小林桂樹(1972)、萬屋錦之介(1989)、藤田まこと(1997)、江口洋介(2002)と錚々たる俳優陣が務めてきた。
前回のドラマ化(江口洋介版)から15年経った2017年、2時間ドラマの帝王の異名を持つ船越英一郎が赤いひげをたくわえた、市井のヒーロー・新出去定を演じる。
赤ひげを慕う青年医師・保本登役には、今年10月に待望の第一子が誕生し、パパになったばかりの中村蒼。この2人がどんな物語を繰り広げるのか、楽しみである。
■第1話「新人医師来たる」あらすじ
3年間、長崎でオランダ医学を学んだ青年医師・保本登(中村蒼)は江戸に戻って幕府お目見えの医者になり、許嫁と結婚して幸せな家庭を築くはずだったが、許嫁はどこぞの男と駆け落ち、お目見え医者の話も立ち消えし失意のどん底に陥った。
そんな登がひょんなことから、貧しい人たちのために尽力する「小石川養成所」という医療所で働くことになった。
初日から登るは「赤ひげ」ことこの診療所の院長でもある新出去定(船越英一郎)の医者らしからぬ傲慢な態度に不快感を感じるのだが…。
NHK BSプレミアム11月3日(金・祝)夜8時より、BS時代劇「赤ひげ」(全8話)第1話を放送。出演:船越英一郎/中村蒼/前田公輝/大後寿々花/MAYUMI/奈緖/山野海/久保田磨希/真凜/前原実/麿赤兒ほか。関連動画は番組公式サイトで視聴できる。
◇ NHK BSプレミアム BS時代劇「赤ひげ」番組公式サイト