【訃報】桂歌丸死去、享年81。 笑点で日本中を笑いの渦に巻き込み、古典落語に愛した名落語家、関連動画

2018年07月02日17時20分芸能
「笑点」引退会見より

日曜日の夕方、お茶の間の憩いの時間「笑点」(日本テレビ)で長きにわたり司会(5代目)を務めた落語家・桂歌丸(本名:椎名巌)が7月2日に亡くなった。享年81。「笑点」引退後は体調を崩しながらも最後まで高座に上がり古典落語への情熱を忘れなかった師匠である。「笑点」引退会見動画はYouTubeで視聴できる。

桂歌丸といえば、超人気番組「笑点」(日本テレビ)の5代目司会者としてお茶の間の人気者だった。2016年、その「笑点」を勇退。晩年は体調を崩しながらも「圓朝作品」に取り組むなど、最後まで落語の高座に上がることに情熱を注いでいた。

桂歌丸は小学校のころから落語家になると決意。高校を中退して1951年に古今亭今輔に入門した。入門時の名前は「古今亭今児」。その後、紆余曲折の後、一時落語家休業状態となり化粧品のセールスマンになったが、兄弟子・桂米丸門下に移籍し落語家として復帰することができた。1864年「桂歌丸」へ改名。

大人気「笑点」はもともと、立川談志がはじめた「金曜夜席」という番組が前身で、そのころから歌丸も番組に出演していた(当時はまだ二ツ目)。その後、談志が番組を去り、前田武彦、三波伸介、五代目三遊亭圓楽と司会者が変わり、2006年から五代目「笑点」司会者として桂歌丸が番組を仕切るようになった。

2016年、「笑点」50周年のおりには「最後は落語家として終わりたい」と番組を勇退。その後は体調を崩しながらも、寄席や独演会で古典落語を披露した。

2018年になってからも、独演会は開催されたが、何度か体調不良で公演休止になったことも。それでも「落語家」として高座に上がることに拘った桂歌丸。まだまだ歌丸の落語を「生」で聞きたいと願っていたファンが大勢いたはず。81歳とはいえ、もう少し長く高座に上がってもらいたかった。

「笑点」50周年、桂歌丸勇退記者会見はYouTubeで視聴できる。

日本テレビ「笑点」桂歌丸勇退記者会見(YouTube)