『食パンねこのひみつ』出版記念イベントで藤原倫己&himeが翻訳裏話と全然違う勉強法も紹介!
SNSから人気に火がついた韓国の絵本の日本語翻訳版『食パンねこのひみつ』が、キネマ旬報社より出版されたのを記念して12月1日(土)、東京にて翻訳者・藤原倫己と監修者・himeによるトークイベントが開催された!公式Twitterには告知動画が公開されている。このイベントを取材したのでレポートでご報告。
『食パンねこのひみつ』の原作本は、チェ・ボンス作家による韓国で人気の書籍『식빵고양이의 비밀』。やさしくおしゃれな色合いでぽっちゃり猫たちの日常を描いている。
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■初めてづくしの『食パンねこのひみつ』
この本を手にした多くの猫好き&韓国好きが見守る中、日本人初のK-POPアイドルとして活躍したタレントの藤原倫己とカリスマブロガーhimeが登場。
藤原倫己藤原倫己といえば、韓国芸能界通とネイティブ並みの韓国語力で数々の韓流イベントのMCとしても大活躍(⇒藤原倫己がMCを務めた韓流イベント、ナビコンレポ一覧)。そんな彼が初めて本書で日本語翻訳に挑戦した。
そもそも本書が日本語訳されることになったのは、「三度の飯より買い物が好き!」と豪語するhimeのツイート。今年の3月、彼女が光化門の教保文庫をぷらっとしていて本書を見つけた。表紙のイラストに一目惚れして即買いし、Twitterでつぶやいたのを、たまたまキネマ旬報社の編集者が目にして翻訳本を出すことになったのだった。『イラストで覚えるhime式韓国語単語帳』など多くの韓国語習得のハウツー本を出しているhimeだが、書籍の翻訳は初めてで翻訳監修ももちろん初体験。
『韓国テレビドラマコレクション』など韓ドラ関連雑誌を多く出版しているキネマ旬報社だが絵本の出版は初めて。同書は初めてづくしの絵本なのだった。
そんな絵本の出版記念のトークイベントは『食パンねこのひみつ』翻訳の苦労話から韓国語習得法、韓国の食にまで話しがつきなかった。
■丁寧な原作×リズミカルな翻訳
『食パンねこのひみつ』の翻訳では、文末まで丁寧な文体で書かれている原作をどのように日本語訳するかということに苦労したようだ。藤原は本書を「大人から子供まで気持ちよく読んでもらいたい」と、言葉のリズムを考えて楽しい気分になれるような翻訳を、「ぽっちゃり猫になり切ってベッドに寝転がって考えた」とジョークを交えて話した。原文の持ち味を損なわずに明るくポップな言葉を選んだ藤原のセンスをhimeも絶賛しており、太文字にした言葉は柔らかい色彩の絵本の中から飛び出してくるようだ。
イベントでは2人の韓国との出会いから話せるようになるまでを楽しいエピソードを交えて語ってくれた。参加者のほとんどが韓国語を勉強しているとあって、全く違う韓国語学習法など熱心にメモを取っていた。2人が声をそろえてアドバイスしてくれたのは、「やり方は違うけれどもたどり着くところ(話せるようになる)は一緒。自分に合うやり方をたくさんやってみること」というチャレンジ精神と努力。本書で初めての翻訳に挑戦した2人ならでは言葉に参加者も納得。
他にも、それぞれのお勧めのショッピングスポットやグルメ情報を紹介し、最後は、藤原とhimeが笑顔でファンひとりひとりと言葉を交わしながら想いのいっぱい詰まった『食パンねこのひみつ』の本にサインでお別れとなった。
2人の楽しいトークと貴重な情報がぎっしり詰まった2時間はあっという間に終わった。このイベントの模様は、インターネット放送局のAGARUTV「Premium Korea 韓流LaB」で12月15日(土)に放送される予定。同番組では過去にも、「藤原先生翻訳家への道」として、「オファー編」「執筆編」「打ち合わせ編」と3回放送しており、今回の「出版イベント編」が最終回の予定となっている。過去の放送も視聴できるので気になる方はチェックを!
⇒「Premium Korea 韓流LaB」(土曜日 21:00-22:00放送、MC:藤原倫己、宮崎美穂 AKB48)
⇒過去の放送
◇Twitter公式アカウント「食パンねこトゥンにゃん」
◇告知動画