12/4放送!キーファー・サザーランド「サバイバー: 宿命の大統領」を池上彰が解説!見どころ動画
海外ドラマ「サバイバー: 宿命の大統領」が12月4日(火)夜10時から世界の話題作・ヒット作をいち早くお届けするスーパー!ドラマTVにて日本初放送するが、放送に先駆け、本作の題材となっている“指定生存者”や日本の危機管理についてジャーナリストの池上彰が解説した!番組公式サイトには見どころ動画などが公開されている。
「サバイバー: 宿命の大統領」はテロによって全閣僚が死亡!急遽就任した大統領が隠された陰謀を暴き、国と家族を守る姿をスリリングに描く。
【池上彰が解説する指定生存者とは?】
大統領に、もしものことがあったらどうするか。アメリカは、こうした危機管理が徹底している。たとえば大統領と副大統領が同じ飛行機に乗ることはない。大統領専用機が墜落する可能性があるからだ。副大統領に何かがあったときは下院議長、次は……というように17位までの継承順位が決まっている。
ところが、大統領と副大統領、それに下院議長が一緒にいなければならない状況が存在する。それが大統領による一般教書演説だ。いわば大統領による施政方針演説に該当し、大統領が議会に協力を求める。議会の下院議長も上院議長も出席する。実は上院議長は副大統領が務めるので、正副大統領が同席することになる。施政方針演説だから、大統領を支える各省の長官たちも出席する。もし、ここで何かあったら……。かくして「指定生存者」が指名され、大統領の演説中は議会から離れた場所で待機する。
アメリカの危機管理の様子がよくわかる。
一方、日本となると、その点が心もとない。問題点が明らかになったのが、2000年4月に小渕恵三総理が倒れて入院した際のこと。総理大臣の臨時代理が指定されておらず、青木幹雄官房長官が「入院中の総理から代理に指名された」と言って臨時代理に就任したが、小渕総理が意思表示できる状態だったのか疑義が呈された。これ以降、内閣が組織される際には、総理大臣の臨時代理の就任予定者5人が順位をつけて指定されることになった。
現在は麻生太郎財務大臣が副総理として第1位であり、続いて菅義偉官房長官、茂木敏充経済財政政策担当大臣、河野太郎外務大臣、根本匠厚労大臣の順となっている。ただし、決まっているのは5人まで。このドラマのようなことが起きたらどうするのか、という声が高まりそうだ。(執筆:池上彰)
「サバイバー: 宿命の大統領」
海外ドラマ専門チャンネル スーパー!ドラマTV にて
12月4日(火)22:00より日本初放送スタート!
【二カ国語版】毎週火曜22:00 ほか 【字幕版】毎週火曜24:00ほか
(c) 2016 Designated │ Financing, LLC and ABC Studios. All rights reserved.
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